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越境ECブログ

SNSを利用したEC事情@ベトナムー2ーベトナムで最も利用されているSNS

こんにちは。ジェイグラブ・スペイン特派員の渡部です。
前回は、世界から経済成長を注目されているベトナムのSNSのシェア率を大まかに見ていただきました。
今回は、SNSプラットフォームごとに、ベトナムの人々がどのような目的で利用し、また、ベトナムではそれらがECマーケットとどう紐づいているのか、掘り下げていきたいと思います。それでは、これらベトナムの最近の経済背景を踏まえつつ、イェンさんのレポートとともに見ていきましょう。

1.Facebook

Facebookは依然としてオンラインショッピングの主要なSNSプラットフォームです。メタの広告リソースで公開されたデータは、2022年初めにFacebookがベトナムで7,040万人のユーザーを抱えていたことを示しています。2022年の初めに、ベトナムのFacebookの広告視聴者の50.7%が女性で、49.3%が男性でした。

出典:we are social、KEPIOS

■使用目的
人々をつなぐ、ニュースを読む、気分転換、ショッピング (オンライン ショッピングの合計の20%以上がFacebook)

■ユーザー数
7,040万人(2022年第1四半期)→80%がこのアプリを毎日使用している。

■Facebookでの販売促進・セールスプロモーション
・ベトナム人は長いコンテンツを好む。
 →強力で異なる機能と利点を示すコンテンツの作成が求められる。
 (例:ストーリーテリング)
・買い手は通常、購入を決定する前に売り手に連絡する手法。
・81.2%のユーザーがモバイル ユーザー。
 →モバイルアプリでの販売に注力。

出典:we are social、KEPIOS

2. Zalo

Zaloは、ベトナムのIT企業VNGが開発したモバイルメッセージアプリで、日本で言うところのLINE、欧米で言うところのWhatsappのようなSNSです。

2012年にサービスが開始され、ユーザーのほとんどはベトナム人ですが、東南アジアを中心に広がり、世界で1億人以上のユーザーを抱えていると言われています。

ZaloはX世代のユーザーの間でその地位を固め、Z世代とミレニアル世代の減少を補っています。

最近では、インスタント記事機能(Zalo Media)、オンラインショッピング(Zalo Shop)、独立したモバイルウォレットアプリ(Zalo Pay)などサービスも拡充しており、今後マーケティング活動をローカライズしたいと考えているなら、Zaloは一見の価値があります。

出典:Decision Lab

■使用目的
メッセージの送信、通話、オンラインショッピング、オンライン決済、ゲーム

■ユーザー数
5,200万人以上
ほとんどが18歳以上30歳未満(2022年第1四半期)

■Zaloでの販売促進・セールスプロモーション
・Zaloには、InstagramやFaceookのようなバイヤーに焦点を当てるツールはない。そのため、ハイエンドの製品やサービスのクライアントを見つけることはより困難で、より多くの費用がかかる。

3. Instagram

ファッションやライフスタイルが気になる人に最適なSNSです。Instagramユーザーは、やる気を起こさせるコンテンツを好みます。

出典:we are social、KEPIOS

■ユーザー数

1,165万ユーザー

63%が女性、メインユーザーは18~30歳 (2022年第1四半期)

■Instagramでの販売促進・セールスプロモーション

・ビジョン要素が最も重要。コンテクストをPR投稿のようにしない。売り手は、可能な限り商品情報を表示/投稿することを求められる。

・Instagramはインフルエンサーが最もよく好んで利用する。

・ハッシュタグの使用。

・Instagramで売れているもの→洋服、食品、コスメ、ライフスタイル…etc

4. Tiktok

今や世界の新しいトレンドとも言えるTiktokは、ベトナムでの浸透スピードが速く、2018年に参入してからわずか4年で3,900万人のユーザーに達し、全世界で6位のユーザー数を誇ります。

多くの人々は、Tiktokがベトナムで最大のSNSになると予想しています。

出典:we are social、KEPIOS

■ユーザー数

3,991万ユーザー

主に若いユーザー(2022年第1四半期)

■Tiktokでの販売促進・セールスプロモーション

・現時点では、Tiktokは潜在的なクライアントを見つけて売上を上げるよりも、ブランド アイデンティティを構築するのに適している。

・TiktokでのPRのコストは1日あたり最小$20で、FacebookやInstagramよりも高くなるが、CPMが低く、インタラクションが高いため価値がある。

・Tiktokで販売されているもの→ゲーム、PR、エンターテイメント、食品、衣類、ライフスタイル、スポーツ関連

次回は、SNSを活用する人の購入経路について深掘りいたします。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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