こんにちは。ジェイグラブの山田です。
円高の時に横川がブログを書いているのですが、円安に対応した記事として改めてご紹介します。eBay販売を行なっている方は特に参考にしてくださいね。
円安を味方につける。
2022年3月28日の外国為替市場では、日米の金融政策の違いが意識され、歴史的なインフレを抑え込むため利上げの加速に乗り出す米国と、金融緩和で当面低金利が続く日本の間で金利差が開き、円相場は約6年7カ月ぶりに1ドル=125円台(Cash s レート※)となりました。
※ Cash s レート(顧客が外貨現金を買う価格)出典元:三菱UFJ外国為替相場(SPOT RATE)
円安は越境EC事業を行う輸出企業の業績の追い風であり、クリスマスの再来か?というほど急激に米国に売れ出した事業者も当社のクライアントで目立つようになりました。
越境ECやeBay販売が初めての方に少しわかりやすく説明をしますが、越境ECサイトに日本円で販売価格を表示して、日本円決済に設定した場合には、為替リスクは生じません。
そのため日本セラーは販売者側に有利でリスクのない日本円決済を導入する例が弊社でも多いのですが、逆にバイヤーとしては、クレジットカードやデービットカード、プリペイド決済していますので、購入者側が為替のリスクを負うことになります。
越境EC販売を行う場合、例えばUSD(米ドル)で販売価格をつけている場合、急に円安に振れた場合、例えば1ドル100円の時に10,000円の商品を売る場合(送料などを無視すれば)100ドルという値付けでいいわけですが、1ドル125円まで円安が進行すると、80ドルに値下げしても10,000円を確保できることになります。これは海外送料の高い日本セラーにとってはチャンス到来となります。
利益の薄い事業者は価格変更せずここで利益を、、、と思いますが、海外の売れているセラーは、為替相場をしっかり”味方”につけて価格変更を行い販売を拡大している例を知らない日本セラーが多すぎると思っています。
過去の円安時の成功事例ですが、5%以上変動したらeBay販売価格を一括編集し追従するやり方で成功されている事業者です。特に円安時には3円程度での変更を日々行なっている事業者もいます。短期間であっても値下をして、しっかり円安メリットを享受し売上を伸ばしています。
急な為替相場の変動に対応できるよう、eBayでの価格変更の仕方をお伝えしますので、早速今日から価格変更したり、または今後の為替相場の変更に対して準備しておくことをおすすめします。
eBay 価格変更の方法
イーベイは円で価格が入力できず、米ドルでしか価格を入力できないので(ebay.comの場合)、急な為替相場の変動があった場合、商品数が多い方は一括変更をしたいところだと思います。今回は一括変更のやり方をご紹介します。
ログイン > My eBayにカーソルを当て、Sellingをクリック > Seller Hub画面のListingにカーソルを当て、Activeをクリック。
現在出品されている商品全てにチェックを入れ、「Edit」にカーソルを当て「Edit all ◯ listings」をクリック。
Edit listingsという画面に変わったら、もう一度すべての商品にチェックを入れて、「Edit price」をクリック。
下図のようにBuy it now priceのところで変更方法を選択します。
「No change」は変更しないという意味です。「Change to」はすべての商品を全部同じ値段にしてしまいますのでご注意ください(Change to 10にすると、1ドルの商品も1000ドルの商品も全部10ドルになります)。
円安場面でドルの価格を下げるときには「Decrease by」で変更します。 逆に円高が進行しドルの価格をあげるときには「Increase by」で変更します。
「Decrease by」では一律で同じ価格分下げるのか(amount)、一律で同じ割合(%)で価格を下げるのか(percent)を選びます。
Decrease by 10 Amountだと、すべての価格に対して10ドル値下げするという意味になりますので、100ドルのものは90ドル、1,000ドルのものは990ドルになります。
Decrease by 10 Percentは、すべての価格に対し10%ダウンするという意味ですので、100ドルのものは90ドル、1,000ドルのものは900ドルになります。
ちなみに「but don’t go above」は「変更すると言ってもこの価格以上にならないようにする」という意味です。
また、increase by 10 percent but don’t go above 1000とかにすると100ドルのものは110ドルに、1,000ドルのものは1,000ドルのままとなります。
このようにして新たに価格のルールを定めたら、青いボタンの Save and close > Submit change > Submitと進みます。
まとめ
円安のデメリットはエネルギー価格の上昇や原材料など輸入コストが相対的に上昇しますので、国内仕入れのコストが上がってしまう可能性は否定できません。
いずれにしても、eBay販売含め、越境EC事業者にとっては日々の為替変動は避けて通れませんので日々の為替の推移に対して柔軟に価格を調整していく必要があります。
いまこそ円安メリットを積極的に活用してeBay輸出を頑張っていきましょう!
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