PHOTO BY s_bukley
こんにちは。ジェイグラブの横川です。
洋楽に興味のない方には誰それ?だと思いますが、モトリー・クルーといえば、80年代にデビューしたハードロック・バンド(最近アメリカではヘビー・メタルならぬ、ヘアー・メタルなどというときもあるようですね)としてはおそらく最も成功したバンドの一つだと思っています。
そのモトリーのドラマーのトミー・リーは盆栽が趣味で、たびたびインスタなどに自慢の盆栽をアップしたり、盆栽愛を語ったりしています(いくつか見たことがあります)。
そんな盆栽ラブのトミーが、先週15日に盆栽にまつわるイベントを主催していました。そのイベントに参加するために、なんとイーベイを利用していたのです。
ちょっと詳しく見てみましょう。
トミー・リーが盆栽造園ワークショップに参加するチャンスをオークションに出品中
モトリー・クルーのドラマーであるトミー・リーは、カリフォルニア・盆栽・ソサエティと協力して、盆栽の造園ワークショップに参加する機会をファンに提供していました。イベントは4月15日に「大ロサンゼルス地域」のどこかで開催され、3人の盆栽愛好家がリーのイベントに参加することができました。
参加者はイーベイ・オークションで選ばれ、この記事が書かれていた時点では46人の入札者がいました。記事のアップ時点の最高入札額は5,150.00ドルとなっていました。
「俺と一緒に一日を過ごそうぜ!初めてイーベイでの資金調達なんで、俺たちはビッグな事やっちゃうぜ」とリーは叫びます。トミー・リーと一緒に盆栽を作るという、一生に一度のチャンスに入札するチャンスでした。
「落札者と次点の2名は、トミーとカリフォルニア盆栽協会会長のロバート・プレスラーとの4時間のワークショップに参加し、盆栽の風景や彩景を制作し、それを持ち帰ることになります。高値で落札された方にはワークショップへの参加が保証され、残りの2席はイーベイ・セカンドチャンスオファーで次点の入札者に提供されます。」
オークションの収益は、カリフォルニア盆栽協会のベン・オーキ・スカラーシップ・ファンドに寄付されます。この基金は、カリフォルニア産ジュニパーのスペシャリストであり、細かい作業と巧みな樹形分割技術で国際的に知られた故・大木勉氏にちなんで名づけられました。この基金は、若い愛好家がクラスやワークショップに参加するための資金を調達するものです。
トミーは、盆栽というエキサイティングな世界に足を踏み入れたのは、ごく最近のようで、2021年初頭のフェイスブックの投稿で、手入れの行き届いた植物の写真の横に、「盆栽という芸術への俺の愛は止まらない!!!」と書いている。
参考:Tommy Lee is auctioning off the chance to join him at a bonsai tree landscaping workshop
おわりに
私が行っているセミナーで「越境EC=国際ネット通販というと物とお金の交換というイメージが強まりますが、なにかの予約、何をかする権利、データ販売など、目には見えない、手にもとれないもののやり取りもできるんですよ」と話しています。
が、いつも反応を見ていると、ピンときていない方のほうが多そうです(笑)。
今回のようにイベントに参加する権利販売をECで行うと言うのは非常に良いアイデアで、例えば、今後、インバウンド観光客に、来日中の体験イベント参加権利の販売なども考えられるのです。固定観念に囚われているとチャンスはどんどん失われます。
さて、今回の記事の中心は、トミー・リーと盆栽ですが、日本では磯野波平さんのイメージのせいか、爺さんの趣味みたいになってしまった不遇の時代が長く続きましたが(といっても波平さん54歳なんですけどね)、盆栽はもうずいぶん前からアメリカでは人気です。
そこで、盆栽をアメリカへ!と思った方もいるかと思います。
結論から言えば、アメリカへ盆栽を送ることはできます。ただし、防疫面での課題が大きい(根っこについた土を全部払うなど)ので詳細はJETROなどにお問い合わせください。
最後に、トミーの一人称を「俺」、語尾を「~だぜ」的にしたのは、翻訳した私のセンスですので、ご容赦いただければと思います。洋楽を知らない人が訳すと当たり障りない表現にされちゃって、例えばローリング・ストーンズのキース・リチャーズのセリフとかで「私は~なんです。」みたいな翻訳、彼のキャラに合ってなくて不満が溜まったてたので^^;。
あと、トミーが叫んだというくだりがありますが、これは本当に叫んだのではなくて(たぶん)、彼らのヒット曲の「Shout at the devil」に記者が引っ掛けています。