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越境ECブログ

長期的な視点で成功を目指す。新NISAと越境ECの共通点

越境ECは引き続き全世界でコロナ明けからも注目を集め、急拡大しています。多くの方々が世界中のお客様に商品を販売したり、本格的な海外展開など様々検討されたり、すでに開始されている方も多くいらっしゃると思います。一方で、2023年1月から多くの方々が新NISA(少額投資非課税制度)による積立投資を開始しています。この新NISAですが、長期的な視点で資産形成を目指す仕組みのため、越境ECと新NISA、一見異なるように見える二つの取り組みですが、成功のための基本的な考え方には多くの共通点があります。

新NISAとは

新NISAは、少額投資を非課税で運用できる制度を通じて、投資信託などに投資して長期間にわたって資産を増やすことを目指していきます。投資の成果がすぐに現れることは稀であり、通常は10年、15年、20年といった長いスパンで見ていく必要があります。長期的な視点と忍耐力が求められるのです。

越境ECとは

越境ECは、国内ビジネスを国際的な市場に広げることで、新たな顧客層を開拓するビジネスモデルです。国内市場の成長が鈍化する中、多くの企業が越境ECに注目していますが、越境ECもまた一朝一夕で成功するものではありません。国ごとの規制や文化の違い、国内ブランディングが通用しない、物流や基準認証の課題など、多くの障壁があります。それらを一つ一つ乗り越え、長期的な戦略を持って事業を展開していくことが求められます。

共通する成功の秘訣

新NISAの成功と越境ECの成功には、以下のような共通の要素があります。

  1. 長期的な視点: 新NISAでは、投資の成果が出るまでに長い時間がかかります。同様に、越境ECも短期間で大きな成果を期待するのは難しいです。長期的な視点で、計画的に事業を進めることが重要です。
  2. 忍耐力: 投資もビジネスも、一時的な困難や失敗は避けられません。それに耐え、継続する力が必要です。新NISAでも市場の変動に一喜一憂せず、冷静に対応することが求められます。越境ECでも、初期の失敗や課題に対して冷静に対処し、粘り強く続ける姿勢が成功につながります。
  3. コツコツとした積み重ね: 新NISAでは、少額でも定期的に投資を続けることが資産形成の鍵です。同じように、越境ECも小さな販売や成功を積み重ね、それを基に販売や事業を拡大していくことが重要です。
  4. 計画的な行動: 新NISAでの投資は計画的に行うべきです。今流行りのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など、どれに投資すべきか、リスクをどう管理するかを考え抜く必要があります。越境ECでも同様に、ECサイトであれば今大流行中のShopify、Magentoなのか、ECモールであればAmazon、eBay、Shopee、Walmartにすべきかなど、市場調査、マーケティング戦略、物流計画など、計画的な行動がリスクを減らし、成功の確率を高めます。
  5. 学び続ける姿勢: 投資の世界もビジネスの世界も常に変化しています。新しい情報を取り入れ、学び続ける姿勢が重要です。新NISAでも、市場動向や経済の変化に敏感であることが求められますが、越境ECでも、各国の市場動向や消費者の嗜好を学び続けることが成功への鍵となります。

新NISAの精神を越境ECに応用する

個人的見解ですが、新NISAを長期安定運営できる方であれば、越境ECでも成功できると考えています。その理由は、新NISAで求められる長期的な視点、忍耐力、計画性が、越境ECでも同様に求められるからです。したがって、これから越境ECを始める方々には、新NISAと同じ心持ちで事業を進めることをお勧めします。

実際の越境ECのステップ

  1. 市場調査を徹底する: 越境ECを始める際、ターゲットとする市場について徹底的にテストマーケティングを行い深堀調査をします。消費者のニーズ、競合他社の状況、文化や規制の違いなどを理解することが重要です。
  2. 小規模から始める: いきなり大規模な展開を目指すのではなく、まずは小規模な範囲でECモールやShopifyなどから始めてみると良いでしょう。成功と失敗の経験を積みながら、徐々に事業を拡大していくのが賢明です。
  3. 物流とカスタマーサービスを重視する: 越境ECでは、物流とカスタマーサービスが成功の鍵です。信頼性の高い物流パートナーを選び、顧客対応にも力を入れることで、顧客満足度を高めることができます。
  4. 継続的な改善を行う: 一度成功しても、そこで満足せず、常に改善を続けることが重要です。市場の変化に対応し、新しい取り組みを取り入れることで、競争力を維持することができます。
  5. コミュニティとのつながりを大切にする: 現地のパートナーや顧客とのつながりを大切にし、信頼関係を築くことが長期的な成功につながります。

まとめ

越境ECを始めるにあたり、新NISAと同じ精神で取り組むことが成功への近道です。長期的な視点を持ち、忍耐力を持ってコツコツと積み重ね、計画的に行動し続けることが大切です。ジェイグラブは、そのような取り組みを支援・応援し、皆様の越境ECの成功を共に目指していきたいと考えています。長期的な視点で、じっくりと着実に進んでいきましょう!

Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経て越境EC専門 ジェイグラブ株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

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