PHOTO by Everett Collection
こんにちは。ジェイグラブの横川です。
イーベイ(eBay)は、現在9割が新品や定価販売で成り立っていますが、創業当時はオークションが主流でしたので、今でもレアなものが高値で取引されていたりします。
今回はローリング・ストーンズのレアなシングル盤がイーベイでトップセールであったことを伝えるニュースをお知らせします。
この一見、どうでもよさそうなネタではありますが、越境ECで結果につながらないという事業者様はこれが実は隠れたヒントになっていたりします。
ローリング・ストーンズの「ストリート・ファイティング・マン」がイーベイで最も売れたレコードに
ストーンズのシングル「ストリート・ファイティング・マン」が過去のオークション価格に並び、2022年12月のイーベイで最も売れたレコードとして登録されました。
22,600.00ドル(約298万円!)
12月のオークションでは、シェリープロダクツからプレスされたシングルに加え、「ストリートファイティングマン」の聖典ともいえるピクチャースリーブが出品され、上位を占めた。スリーブには擦れがありましたが、オークションでは48件の入札がありました。現在、このピクチャー・スリーブが最も高く売られています。
その他にはジャズのレコードやビートルズのレコードなど、それも基本的に当時のレコード会社がサンプル的に出していたものがお宝として上位を占めています。
参考:The Rolling Stones’ “Street Fighting Man” becomes top-selling record on eBay
さいごに
この曲は1968年にシングルリリースされた、ローリング・ストーンズを代表する曲で、現在までもライブで演奏される定番曲です。内容はベトナム戦争のプロテストソングとされていますが、初期プレスの米国シングルには65年のLA暴動の写真が使われ、後に回収されるといういわくつきのものでした。それゆえにレア盤として、マニア垂涎の一品とされてきました。
ちなみに、2006年の中国公演では、中国政府は何を恐れたんでしょうかねぇ(笑)、ま、何を連想したのかわかりませんが(笑)、この曲を演奏禁止指定にしています(後の公演では演奏できたようですが)。
さて、このネタのどこが越境ECで伸び悩んでいる事業者のヒントになるのかというと、私がセミナーで話している「売りたいものに固執し続けるより、柔軟に考えよ」につながるからです。
基本的に大抵のものは、日本からわざわざ買わなくても現地で手に入る物が多いです。日本ならではのものというのもありますが、それは往々にして値段が高すぎて、これもなかなか売れていきません。
したがって、「どう売るか」が重要で、それには「今取り扱っているものだけを絶対に売り上げる」と固執するのが一番視野を狭めて良くないです。
海外には色んな人がいます。到底日本人には思いつかないような発想をする人もたくさんいます。そのため、日本人相手ではありえないような発想でテストしてみるというのも一考に値します。
そして、メインの商品に混じって、客寄せパンダを混ぜるというのも大いにありです。
つまり、今回のお宝的なものでも構いませんし、海外の人が欲しがりそうなものを期間限定で並べるのもありです。
まずは、知名度、認知度を上げないことにはあとに繋がりませんから、色々柔軟に試すことです。こういう思いつきに近い試験的な行いもインターネットはローコストでできるところが優れています。
武士は食わねど高楊枝的な、つまらないプライドで商売しても海外では通用しません。柔軟にいろいろ試してみましょう。