jGrab

越境ECブログ

ブラックフライデーの目玉製品 食器洗い機用タブレットは、今年も販売されるのか?

早くも10月も半ば。
月も2桁になり、今年も終盤に差し掛かってきました。
越境ECを商う我々としては、年末に向けて押し寄せるセール期間にそろそろ備えねばなりません。
いや、もしかしたら今頃準備をするのはもう遅いかもしれませんが…。

年末のセールと言えば、クリスマス商戦を真っ先にイメージしがちですが、いえいえ、クリスマスの前哨戦とも言えるブラックフライデーとサイバーマンデーが11月末に控えています。
今年のブラックフライデーは11月24日、サイバーマンデーは3日後の11月27日です。
さらにアメリカでは、今年の感謝祭は11月23日(木)ですので、感謝祭のセールからクリスマスまでなだれ込む怒涛のセール期間が始まるでしょう。

アジアに目を向けると、中国では11月11日が「独身の日」と言われ、中国の大手アリババグループは、2009年からこの日に大規模なセールを行っています。
ロイター」によれば、アリババグループは「独身の日」セールを控え、8000万点以上の商品を最安値で提供するなど、今年も大幅な割引きを実施すると発表しました。
アリババグループのECプラットフォーム「AliExpress」(アリエクスプレス)は、ヨーロッパのいくつかの国でも人気のECサイトですので、ヨーロッパでは一足お先に11月11日頃からセールが始まるかもしれません。

スペインの世帯はブラックフライデーとクリスマスの間にマーケットプレイスに44億ユーロ以上を支出する予定

Packlinkが実施した調査データ「Informe sobre la temporada alta 2023」によると、スペインの世帯は、クリスマスキャンペーンの開始の合図である「ブラックフライデー」とクリスマスのお祝い期間中に、マーケットプレイスで約44億900万ユーロを支出すると予想されています。

今年これまでのところスペインのCPI(消費者物価指数)は緩やかになっていますが、製品価格は以前として高止まりしており、消費者の購買習慣に影響を与えています。したがってスペイン人の38.4%はクリスマスキャンペーンを前に依然としてインフレを懸念しており、22%は一般的な経済状況について、16.1%は貯蓄不足について懸念しています。

これらの懸念により、購入を制限する代替手段として、スペイン人の74%がブラックフライデーとクリスマスの出費を削減する予定で、昨年より12ポイント増えたこの結果は、今年の予算削減は2022年よりもさらに顕著となっています。

この調査に参加している他のヨーロッパ諸国と比較して、この時期に向けて最も消費を削減する意向を持っているのは、スペインの他にイギリス(79%)があります。
スペインは、今年の最終四半期の支出を制限する意向において、フランス(73%)、ドイツ(72%)、イタリア(66%)を上回っています。

売り手はクリスマスのオファーを見越して計画

購入と支出が削減する見通しにもかかわらず、バイヤー側は今年最後のキャンペーンに対して、ほぼ3人に2人が「販売量は昨年と同程度になる」と予想しており、24%は「今年の販売量は2022年の販売量を超える」と、前向きな期待を維持しています。

個人消費の減少に対するeコマースの対応は、ブラックフライデーなどの割引期間に焦点を当てて購入を増やそうとすることです。したがって、調査対象となった販売者の25%は、今年のクリスマスにプロモーションの数を増やすつもりであり、同様の割合が10月までにオファーを開始する予定と回答しています。

出典:Europa Press

おわりに

さて、今日のタイトルですが、スペインの別紙「20minutos」によれば、近年スペインのブラックフライデーでは、気まぐれなものよりも基本的なもの、定期的に必要で実用的なアイテムが人気商品のようです。

掃除用品、おむつ、おしりふきなど家庭用の実用品が毎年売れ筋の上位にランクインする中、最も売れる商品は、食器洗い機用タブレットなのだそうです。

※この文章は弊社EU担当の渡部による寄稿です。

Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経て越境EC専門 ジェイグラブ株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

SEARCH

CATEGORIES

MOST READ

ARCHIVE