こんにちは。ジェイグラブの横川です。
20年前、越境ECを勧めると「英語がわからないから結構」「日本で間に合ってるから」「外国人が怖い」などと言われたものです。
当時はそれ以上言い返しませんでしたが、心の中では「人口ピラミッドが頭に入っていれば、必ずそんなこと言っていられなくなる日が来るのに。そうなってから始めるより、今(20年前)からやっておけば、将来(現在)強いアカウントになっているのに」と思ったものです。さすがにコロナは当時予想できませんでしたが^^;。
それはさておき、日本の市場の縮小化が目に見え始め、そこに新型コロナが輪をかけて、インバウンドもしぼんでしまい、越境ECへシフトしようと検討している事業者さまも多いのではないかと思っています。インバウンドと越境ECは親和性が非常に高いので、インバウンドが静かな今のうちにしっかり仕込んでおくいいタイミングです。コロナが落ち着いて、観光客が戻っきてから慌てても遅いのです。いまはそういう準備期間だと思いましょう。コロナで落ち込んだ分を越境ECで短期間で取り戻そうと考えるのはおそらく失敗の道を歩みます。なぜなら、コロナで苦しんでるのは日本だけではないからです。
しかし、結果は出したい、結果が早く出るところはないだろうか?インバウンドのときの中国人はすごかったな。そういえば、11月11日の独身の日の報道はすごかったな。
という表面的な情報から安易に始めるのはたいてい失敗します。昨年夏に「中国越境ECに夢を見るな」という記事がヤフーに出ていたのを頷きながら読んだものです。
そう、夢を見るなら中国じゃありません。別の国です。
今回はそんなぴったりな記事を紹介します。ジェイグラブ株式会社としてもお付き合いがあり、お世話になっているPayonner(ペイオニア)さんの海外スタッフのブログです。
盛り上がるシンガポールeコマース市場に参加して、シンガポールドルで支払いを受けましょう!
ご存知でしたか?シンガポールは、東南アジアで最も急速に成長しているeコマース市場としてランクされています。さらに、シンガポールは非常に安定した経済状態にあり、英語を話す住民は可処分所得が高いため、越境EC販売者にとって理想的な地域なのです。
Payoneerのシンガポールドル(SGD)受取口座を利用すれば、これまで以上に簡単に販売を開始し、SGDでの支払いを受けることができます。
成長するシンガポールの経済と急成長するeコマース市場
人口572万人、そのうち85%がインターネット利用者であるシンガポールは、常に東南アジアのビジネスと貿易の中心地であり、一人当たりのGDPは2021年には6万1,000ドル近くに達すると予測されています。
実際、最近の報告書によると、居住者の28%が週に1回以上オンラインで買い物をし、58%が月に1回以上オンラインで買い物をしていることがわかりました。
ここでは、売り手として知っておくべきシンガポールの E コマースに関する、さらに心強い統計をいくつかご紹介します。
- eコマースの収益は、2021年末までに28億ドルに達すると予想されています。
- エレクトロニクスとメディアカテゴリーは2021年の市場規模は6億6,800万ドルと予測。
- 2025年までには、eコマース市場は75億ドルに達すると予想されています。
- シンガポールは、東南アジア地域で最も多くのeコマース企業を擁しています。
- さらに、シンガポールには強固なデジタル決済インフラがあります。地元のオンライン買い物客はクレジットカードでのオンライン決済を好み、代引き購入には興味がないため、越境EC販売者には入りやすい地域です。
シンガポール人は何をオンラインで購入しているのか?
COVID-19 のパンデミックの影響で、シンガポールの人々は、ニューノーマルに適応するための商品を探しています。食料品、衣料品、コンピューターモニター、ゲーム機、キッチン用品、室内運動器具などの商品の売上が急増しています。美容室のような必要のないビジネスが閉鎖を余儀なくされる中、美容製品の需要が高く、多くの現地消費者がフェイスマスクや美容DIYキットなどを購入するようになりました。
モバイルショッピングに関しては、シンガポール人は他の地域と同様に、LazadaやShopeeなどの東南アジアのマーケットプレイスで買い物を好みます。しかし、モバイル以外では、Amazonです。
参考:Join Singapore’s Thriving eCommerce Market and Get Paid in Singapore Dollars!
前回も書きましたが、世界どこでも使える決済システムならStripe、Paypal、Payoneer、Worldfirstなどがあります。中国大陸ならWeCahat Pay、Alipayです。
まずは、これら汎用性の高いシステムの導入、ついで各地域で人気のシステムを入れるといいでしょう。
アジアはカード保有者が少ないなどと言っていたのも、昔の話で、いまはカード払いが主流になってきています。カード払いが多いということは、StripeやPaypalは東南アジアの人にとっても使えるということです。しかし、これらは大金を動かすときには使えませんし、手数料も高くなります。
なお、東南アジアの巨大ECモールである、LazadaやShopeeのアカウントを開くときはPayoneerのアカウントがあるかどうかを聞かれます。東南アジア市場はPeyoneerが必須です。