こんにちは。ジェイグラブの横川です。
日が暮れると秋っぽくなってきましたが、まだ昼間は暑い日も多く、真冬を想像するのが難しい時期ではありますが、商売をする人ならそろそろ年末のことを考え始めなければなりません。
しかし、ことECに関しては、それでは遅いのです!
なぜなら、もうクリスマス商戦はすでにスタートしているからです。それがデータでわかりますので、紹介いたします。
ECの年末商戦は13.5%増と予測
2022年のホリデーシーズン(年末商戦)も、ECの成長が鈍化することはないだろう。
新しいレポートによると、デロイトのエコノミストは、今年のホリデーシーズンのEC売上は13.5%成長し、売上は2620億ドルに達すると予測しています。
これは、ECが8.4%成長した昨年よりもさらに大きな増加です(2020年は、オンライン売上がなんと50%も急増しました)。
オンラインショッピングは、パンデミックによって加速度的に増加し、今後も衰えることのないトレンドの1つです。
デロイトのロッド・サイド氏は、「ここ6~7年のホリデーショッピングは、店舗での体験からオンラインでの体験へと大きく変化しています」と語っています。
ECの成長は、ホリデーシーズンの売上全体とは対照的で、デロイトの予測では4~6%と、現在の年間インフレ率(8.5%)よりも低い成長率にとどまる見込みです。
参考:Holiday e-commerce sales forecast to grow 13.5%
クリスマス商戦は昨年よりも早めに開始される見込み
空前のインフレと現在の生活費圧迫により、消費者は今年のクリスマス・ショッピングを早めに始めるだろうと、eBay Adsのレポートが結論づけています。
クリスマス消費動向調査は、2,010人の英国の消費者を対象に行われ、32%の消費者が昨年よりも早い時期にクリスマス・ショッピングを開始する予定であることがわかりました。
3人に1人は、インフレがクリスマス・ショッピングに与える影響に対する直接的な反応として、早めに買い物を始めると答えています。
eBayの調査では、消費者が今年何にお金を使うかについては詳しく調査していませんが、代わりに、消費者が購入するプレゼントの種類に焦点を当てています。
半数以上(56%)が、今年は友人や家族に気の利いたプレゼントを買う予定です。
10人に3人が実用的なギフトを、23%が定番アイテムを購入する予定と答えており、多くの英国人が日用品の購入に苦労している今、便利なギフトを購入する傾向があることがうかがえます。
家計が圧迫されているにもかかわらず、英国人は祝祭シーズンに向けて楽観的な姿勢を崩していません。
5人に1人が今年のクリスマスにストレスを感じると回答していますが、半数以上(52%)が今年のクリスマスはいつも通り過ごせるだろうと楽観視しており、27%がクリスマスは楽しみな一大イベントだと考えているようです。
「多くの英国人が今年のクリスマスにストレスや経済的な不安を感じていることから、企業は彼らの気分やニーズに特に敏感になり、それに応じて戦略を適応させる必要があることは明らかです。これは、お得感をアピールするだけでなく、今年のクリスマスを楽しいものにするために、消費者が最も特別で意味のある、あるいは機能的・実用的な商品を探すのをサポートすることを意味します」と、eBay ads UK の GM であるウパサナ・グプタは語っています。
参考:Christmas shopping expected to start early
さいごに
昨年を思い出すと分かるのですが、昨年はコロナの影響でサプライチェーンが崩壊・混乱し、商品が思う通りに届けられず、非常に時間がかかりました。
そのため、9月のうちにクリスマスプレゼントなどを購入しておき、12月までどこかに保管し、12月になったらプレゼントを渡そうと考えた人たちが多くなったため、実質的な年末商戦は9月から始まっていました。
それが、今年は昨年よりも早く準備すると答える消費者が多いわけですから、もうすでに年末商戦は始まっていると言えるわけで、「いまから準備します」という考えは、完全にトレンドに取り残されていることになります。
また、イーベイAdsのレポートによれば、家計に対するすネガティブ要素が多い年であるにもかかわらず、ECは昨年以上に成長すると予測されているのは、円安の日本にとっては追い風です。