こんにちは。ジェイグラブの横川です。
伸びるエリアと書きました。このタイトルに惹かれた方の多くは「今後成長が期待できる国や地域」と解釈したかもしれません。
しかし、本日は違います。
本日は「これからECで伸びる3つの分野」についてです。商品分野ではありません。
2023年、マーケターが注目すべき3つの成長分野
モバイルアプリインストール広告費は増加傾向にある
米国のモバイルアプリインストール広告費は昨年25%近く増加し、今年はさらに15.5%増加すると、アナリストのザック・ゴルドナーが「Behind the Numbers」で述べています。彼はポッドキャスト「Behind Numbers: The Daily」でも次のように述べています。
「これは、広告出版の巨大企業になりつつあるAppleにとって良いニュースだと、Goldner氏は言います。しかし、モバイルアプリの広告費でAppleと競合しているGoogleとMetaにとっても、歓迎すべきニュースです。」
動画コンテンツがソーシャルメディアへの滞在時間を押し上げる
昨年、米国のソーシャルネットワークユーザーは、利用するすべてのプラットフォームで平均1時間46分を費やし、今年は2019年の1時間23分(ソーシャルメディア活動のパンデミック急増前)から増加すると予測しています。
この成長は、Facebook、Instagram、LinkedIn、Snapchat、TikTokにおけるユーザーの増加によってもたらされていると、EC予報官のオスカー・オロッコは述べています。今年(2019年と比較して)ユーザーが減少するソーシャルメディアプラットフォームは1つだけ-Tumblr-だと。
動画コンテンツの増加も滞在時間を押し上げています。TikTokやInstagramだけでなく、Pinterestのような従来は動画では知られていなかったプラットフォームでもです。
2024年には、ソーシャルプラットフォームの利用時間の60%近くが動画の視聴に費やされ、全デジタル利用時間の9%を占めるようになると予測しています。
「ソーシャルは、常に他の何かと同時に行えるという利点があり、それによって利益を維持することができるのだと思います」と彼は述べています。
クリック&コレクトによる食料品ECの売上高が、EC全体の伸びを上回る
2023年、米国における食料品のクリック&コレクト(オンラインで購入して店頭で受け取る方式)の売上高は15.1%増の564億8000万ドルに達し、小売EC売上高全体の成長率10.5%を上回ると予測されています。
多くの消費者がアパレルや電化製品を購入するために店舗に戻ってきていますが、クリック&コレクトは食料品を購入する人にとって依然として人気のある選択肢です。興味深いことに、この増加傾向は(カーブサイドピックアップ(店の駐車場など)ではなく)店舗でのピックアップによってもたらされていると頃が特徴です。
さらに、クリック&コレクトの売上全体に占めるeコマース食料品の割合は増加しており、昨年の54.5%から2023年には56.8%に上昇するという。2026年には、クリック&コレクトの総売り上げの63.4%が食料品ECによるものになると予測されている。
参考:3 growth areas marketers should keep an eye on in 2023
おわりに
いろいろ示唆に富む内容でした。
例えばSNSのところですが、アメリカ人は24時間中1時間46分触っているとのことでした。翻って日本人はと言うとたったの45分です。つまり、日本人感覚でSNSを考えていると、海外では存在感そのものがないに等しいと思われていしまうということです。もっと積極的にSNSはやるべきです。
また、クリック&コレクトが伸びているというデータも有りました。これもインバウンドと組み合わせるときには役に立ちます。なかなか日本から発送が難しい商品は、ネットで買わせて、旅行で来日しているときに引き取りに来させ、ハンドキャリーで持って帰ってもらえばクリアできます。
今回は今年伸びそうな分野をまとめてみました。