こんにちは。 ジェイグラブの横川です。
eBay(イーベイ)には、かつて、Power Sellerという称号があり、たくさん売れる人=買い手から高い支持がある(信用がある)人という意味合いをもたせていました。しかし、この称号を獲得するには月に◯ドル以上売ることという条件しかなかったため、たくさん売りさえすればいいということで粗悪品を大量に売り始めるセラーが某国方面からある時期に一気に増えたことで、eBay自体へクレームが殺到する事になり、eBayは大量に売ることがいいことではなく、質の良い売り方をする人が良い売り手であるという方針転換をしました。
その結果、Top-rated Sellerという質の良い売り方(商品の質ではありません。モラルの高いというニュアンスです)をする人に称号を与えるようになりました。現在、この称号を持つ人はほんの一握りで、獲得できるためのハードルも高いです。しかし、この称号があると手数料が安くなったりとメリットも多いので、誰でも目指したくなります。では、どうすれば獲得できるのか、詳しくはeBayのサイトに書かれていますので、基本情報は割愛し、早く獲得できるショートカットを記載していたサイトがあったので、紹介します。
アマゾン配送でeBay Top-Rated Sellerステータスを獲得
Amazon Shippingは、eBay Top-Rated Sellerステータスを獲得し、出品物にeBay Premium Serviceバッジを付けるための足がかりとして、このサービスを利用してもらいたいと考えています。
「信頼性の高い配送は、eBayトップレーテッドセラーの地位を獲得する上で重要な役割を果たします。トップレーテッドセラーは、常に優れたカスタマーサービスを提供している証として、対象となる出品物に目立つeBayプレミアムサービスのバッジを付けます。Amazon Shippingの完全追跡可能な翌日配達サービスは、このステータスを獲得するための一助となるでしょう。
eBay小包の完全追跡型翌日配送サービスとして認知されているAmazon Shippingは、eBay出品者にとってこれ以上ないほど使いやすいサービスですが、それだけではありません。他の多くのチャネルとの手間のかからない互換性を考慮すると、すべてのオンライン小売業者にとって、使用するさまざまな販売プラットフォームにおいて、完璧な配送パートナーとなります」。
by Amazon
AmazonがeBayに触れ、eBayのトップレーテッドセラーの地位を獲得するための支援を提案するのは、奇妙に思えるかもしれません。しかし、マーケットプレイスがお互いのサービスを宣伝することは何も新しいことではありません。例えば、ドイツのOtto MarketplaceはAmazon Shippingに相当するものをHermesと呼んでいますが、eBayの配送オプションとしてHermesを宣伝してに誰も反対しません。
事実、Amazonは配送が非常に得意で、非常に効率的な追跡業務を行っており、価格も競争力があります。しかし、eBayでのビジネスの一部をAmazonに任せることの弊害は、厳しい数量制限や、クレーム処理がより煩雑になったことから、4四半期の初めに、Amazonは一部のマーチャントをAmazon配送から外したことなどが挙げられますので、いつまで続くかはわかりません。Amazonの配送が1人の売り手の指示をどれくらい処理できるのかによります。1日に10個や20個の小包を送る場合は問題ありませんが、100個や1000個の小包を送る場合は、Amazonがそのようなトラフィックを処理できるかどうかは今のところわからないからです。
しかし、Amazon Shippingは、eBayのトップレーテッドセラーになるためのお手伝いをするだけでなく、Etsy(エツィー)、Magento(マジェント)、Shopify(ショッピファイ)の配送や、もちろんAmazonの配送もサポートしたいと考えています。
参考:Achieving eBay Top-Rated Seller status with Amazon Shipping
eBayのユーザーもFBAを使えるという話は、ずいぶん昔から有名な話ですので、特に驚くようなものではないのですが、一見バチバチのライバルと見られている両者が一部では協力しているということのウラを読まないとなりません。
つまり、ある部分でライバルではありますが、見方を変えると棲み分けができている部分もあるのです。
・eBayは、楽しみながら面白いものを探す人が多い(受取までは少し時間がかかっても平気)
・Amazonは急いで欲しいものがある、買いたいものが決まっている場合に便利(指名買い、速達性)
そうしたことから、海外で知名度の低い商品を取り扱う際に、どちらから始めたらいいかということが明白になるでしょう。