こんにちは。ジェイグラブの横川です。
Withコロナの年末も2回目となりました。今年は年末商戦が実際には先々月くらいから密かに始まっていたと言われていますが、今月下旬から本格的に始まる年末商戦(ブラックフライデーとサイバーマンデー=BFCM)の消費者の行動パターンなどのトレンドが明らかになってきました。
ショッピファイが興味深いデータを発表していますので紹介いたします。
Shopifyが明らかにした2021年ブラックフライデーシーズンのトレンド
ショッピファイは、今年のブラックフライデーとサイバーマンデーのトレンドを発表しました。
BFCM(ブラックフライデーとサイバーマンデー)への参入者は増加傾向
ショッピファイのBFCMショッピング予測調査によると、米国の消費者の67%が今年のBFCM期間中に買い物をする予定であると回答しています(昨年と同様)が、2020年と比較すると、イタリア(84%から86%に上昇)、ドイツ(61%から65%に上昇)、カナダ(50%から61%に上昇)の消費者の間で高い関心が示されています。米国をはじめとする多くの国で、BFCMの買い物客が2021年に予定している消費額は、前年に比べて増加しています。
BFCMは単なる週末ではなく、シーズンである
オンラインショップが出荷やサプライチェーンの遅れを先取りしようとしていることから、今年は多くのホリデー商戦が早く始まり、消費者は昨年と同様に一足先に買い物をしようと計画しています。10月初旬の時点の調査で米国のBFCM利用者の4分の1以上(27%)が、すでにお買い得品を探し始めていると回答しており、カナダ(25%)、ドイツ(23%)、英国(22%)、ニュージーランド(22%)でも同様の結果が出ています。
消費者は選択肢を求めている
昨年は新型コロナの影響が続いたため、消費者はほとんどオンラインでしか購入しませんでした。今年も引き続き、「Eコマースを利用する予定」が店舗での買い物を上回っていますが、独立系企業は、消費者がどこで買い物をしていても対応できるようにしておく必要があります。米国では、オンラインと店舗の両方で買い物をする計画が2020年から11%増加しており、消費者の59%が今年はハイブリッドなアプローチをとるつもりだと答えています。イタリアでは、59%の買い物客が「両方の方法で買い物をするつもり」と答えており(2020年比10%増)、カナダでは50%の買い物客(2020年比5%増)、ドイツでは47%(2020年比9%増)、オーストラリアでは43%の買い物客(2020年比6%増)と並んでいます。
BFCMのソーシャルコマースは若い消費者がリード
ショッピファイの調査によると、BFCMの若い消費者(18-34歳)は、35歳以上の消費者と比較して、今年はソーシャルメディアから直接商品を購入する可能性が高いことがわかりました。この傾向は、米国(若年層の21%がソーシャルコマースで購入する可能性が高い)をはじめ、オランダ(20%)、英国(22%)、オーストラリア(27%)、ニュージーランド(25%)でも見られます。消費者のソーシャルコマースへの関心が高まる中、当社はTikTok、フェイスブック、インスタグラム、ピンタレストなどのプラットフォームと提携し、オンラインショップがどこにいても消費者と出会うことができるようサポートしています。
独立系企業への支持は根強い
米国で調査したBFCMの買い物客の半数以上が、個人経営のビジネスに昨年と同程度の支出を予定しており(59%)、スペイン(57%)、オランダ(55%)、カナダ(53%)、日本(53%)の消費者も同様の結果となりました。オーストラリア(25%)とニュージーランド(29%)では、約4分の1の人が、昨年よりも多くの支出を予定していると回答しました。
参考:Shopify reveals Black Friday 2021 season trends
さいごに
このデータを見ると、昨年並みかそれ以上というデータが勢揃いしていますので、しっかり対策を打てば期待が持てると思います。
また、日本と異なり、新規感染者数が増加しているにもかかわらず、海外ではオンラインと実店舗のハイブリッド買いが増える傾向にあるというデータも有りました。
つまり、(これも数ヶ月前から強調していますが)インバウンドが戻ってきたときのことを視野に入れて運営すべきフェーズに入ってきていると実感します。