こんにちは。ジェイグラブの横川です。
日本市場に怒涛の勢いで参入し、国内ECプラットフォームだけでなく、先に参入していた他の外国産プラットフォームも駆逐しそうなShopify(ショッピファイ)ですが、今度は中国の決済システムである、Alipay(アリペイ)とパートシップを結んだとリリースがありましたので、それをお知らせします。
これで中国市場に目を向けたい事業者様には朗報となる・・・とお思いでしょうが、日本市場は後述のように後回しにされています。その理由は最後に。
本日、アジアを代表するオンライン決済プラットフォームであるAlipayとの提携を発表しました。
この新しい決済ゲートウェイにより、Shopifyでの販売者は、中国だけでも10億人以上の年間アクティブユーザーからAlipayを介してシームレスに支払いを受け付けることができ、将来的にはアジア全域で数億人以上のユーザーからの支払いを受け付けることができるようになります。
これまで、Shopifyの利用店は、サードパーティのプロバイダーを通じてAlipayを決済手段として顧客に提供することができていました。しかし、今後は、Alipay決済ゲートウェイを利用することで、Shopifyの利用店は顧客に好みの決済方法で買い物をさせることができ、ストレスを減らすことができます。
そして、2月の旧正月や、特に注目すべきは来年以降の独身の日など、世界最大のショッピングシーズンやホリデーシーズンに利用する機会をさらに増やすことができます。
毎年11月のシングルズデーには、何億人もの買い物客が訪れます。アリババによると、今年のイベントは11日間のキャンペーン期間中に740億ドルの総商品量(GMV)を生み出しました。米国を拠点とする企業は、中国の消費者から54億ドル以上の売上を得ており、この期間中の国際市場では米国がトップとなっています。
Shopifyでは、ボーダーレスな商取引の可能性を信じており、販売者が自国の市場だけでなく、国際的な規模で繁栄するビジネスを構築できるように支援することに注力しています。アジア全域の消費者にリーチすることは、当社の販売者にとって大きな成長機会であり、アリペイは中国で10億人以上の人々に包括的な金融サービスを提供してきました。本日の提携により、私たちは、加盟店がこのような越境ECの新たな利用者に最高のショッピング体験を提供できるよう支援していきます。
新しいAlipayペイメントゲートウェイは、現在、米国のShopify利用店で利用可能ですが、今後は、香港、インド、韓国、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、パキスタン、バングラデシュなど、さらに多くの市場で利用できるようになる予定です。
また起きました。「日本後回し」|;-_-|=3 フゥ
東南アジア最大のECモールである、LAZADAは現地法人がないとアカウントが開けませんが、昨年現地法人がなくてもアカウントが開けるようにするというリリースがありました。しかし、韓国から始めるとただし書きがあり、日本は後回しでした。
理由は色々あるでしょうが、中国、欧米に次ぐ規模のEC市場を持っている日本を他の地域よりもあとに回してしまうというのは、普通に考えるとありえません。外国語のできない人が多いためというのも、もっともらしい理由ではありますが、越境ECをやるのに外国語がスラスラできなければならないということは全くありません。
そうなると、越境ECに携わる業界では「日本企業の『決断が遅い』体質」が原因ではないかと見ています。日本企業の決断が遅いというのはもはや世界中で有名です。たまに外国から揶揄される「変態的神経質」「変態的臆病」がなせる業なのかもしれません。
相手からみてみれば、せっかく日本のために対応しても、決断が遅すぎていつまでたっても動かない、しまいにどこかから横槍が入って、結局やらないというようなことが起きたりする例を知っているからです。シリコンバレーでも日本企業は決断が遅く、結局見学に来ただけで終わることが多く、付き合うだけ時間の無駄という悪い評判もあったりします。
私はセミナーでThe first mover’s advantage(先行者優位)、早くやったもん勝ち、早く決断を下せる体質に!としつこく言うのはこういうことです。決して弊社がより多くの契約が欲しいとか、お金が欲しくて煽ってるわけではありません。海外を相手に仕事をするとはどういうことかを伝えているつもりでおります。どうか、早く決断を下せる体質になってほしいと思います。