こんにちは。ジェイグラブの横川です。
今年は、日本でもeコマース業界はShopify(ショッピファイ)が台風の目でした。来年はもっと勢いを増すと思います。
昨日、Shopifyが年次レポートをリリースしました。まだ読み込めていないので、本日はざっくりサマリーを紹介いたします。
Shopify、2020年の「前例のない」成長はEコマースの明るい未来を示唆する
Shopifyは新型コロナの感染拡大期間中と、それ以降のeコマースの成長を概説する初の年次レポート「Future of Commerce」を発表した。このレポートは、Shopifyのグローバルな販売者データと消費者データを組み合わせて、トレンドの概要を示し、現在の消費者行動に基づいて2021年にeコマースの世界がどのように変化するかを予測している。
Shopifyは、自社の成長は前例のないものだったと述べている。Shopifyで開店した新規店舗は、2020年第1四半期から第2四半期にかけて71%成長し、第3四半期には過去最高の数の新規店舗がShopifyで開店した。
Shopifyのアプリ製作者についても活況を呈している。2020年3月末までに、Shopifyの加盟店の80%以上が、配送オプション・ツール、会話型eコマース機能、購買を可能にするSNSなど、サードパーティ製アプリを利用していた。
全体では、感染拡大が始まってから米国の消費者の92%がオンラインで買い物をしたのに対し、店舗で買い物をした人は65%であったことがShopifyの調べで分かった。3月以降、消費者の半数以上がオンラインでの買い物にシフトしており、18歳から34歳までの若い消費者がこの傾向をリードしている。これらの若い消費者は、他の年齢層に比べて、SNSを利用して商品を探したり、新しいコマースツールを利用したり、配送を優先に考えたりする傾向がある。
非接触型決済と人と接触しない商品入手スタイルは、感染拡大後のショッピングにおいて不可欠な慣行であったことがShopifyの調査で明らかになった。Shopifyで非接触型の支払いを提供しているショップの数は、2019年の同時期と比較して122%増加した。平均すると、消費者の半数以上が現地配送で商品を受け取り、64%がオンライン購入&店頭受け取り(BOPIS)、またはカーブスサイド(ネット注文した商品を受け取るための専用駐車場)での受け取りを頻繁に利用しているという。
Shopifyはまた、加盟店の間でBuy Now(今すぐ買う)、Pay Later(後払い)の人気が高まっていると述べている。加盟店は、感染拡大が始まって以来、後払いが60%増加したと報告しており、高所得世帯の消費者がより頻繁に利用しているという。
これらはすべて、感染拡大がeコマースへの行動シフトを加速させたことを意味しており、2021年にはその傾向がさらに強まることになるだろう。
「eコマースの世界ではシフトが起きているのを感じてきました。2020年は業界の成長スピードを10年分加速させ、起業家がビジネスを立ち上げ、経営し、成長させる方法や、消費者がどのように買い物や支払いを選択するかを劇的に変化させました。私たちは今、eコマースの新時代の瀬戸際にいるのです。」とShopifyはレポートの中で述べている。
参考:Shopify says its ‘unprecedented’ growth in 2020 points to bright e-commerce future
・若者たちがビジネスの風景を一変させた
・消費者は店舗で買うことをためらった
これが、レポートの底辺に流れるテーマになっています。
それ以外にも新型コロナが与えた影響で変わろうという意識なども国別にデータが出ていますが、日本は総じて低い傾向にあります(欧米ほど新型コロナが深刻にならずに済んでいたということもあると思いますが)。
しかし、世界がすごい勢いで変化した中では極めて異彩を放っています(いい意味でも悪い意味でも)。いい意味では、新型コロナが比較的落ち着いている方ということです。しかし、それによって、世界はビジネスの風景を激変させていますので、そこについていかないと、日本は完全に置いてけぼりになるでしょう。またガラパゴスになっちゃうんじゃないかという嫌な予感がしています。
このShopifyのレポートですが、昨日発表されたばかりで、くまなく読み込んでいるわけではないので、レポートの詳細な中身は次週以降にお知らせいたします。