Shopeeが再び手数料の値上げを発表しました。シンガポールでは合計13%の手数料に、マレーシアではSLS(Shopee Logistics Service)が14%、LFF(Local Fulfillment Fee)が13.5%となり、老舗eBayやAmazonと同等の水準に達しました。この値上げは2024年8月1日から適用されます。
値上げの背景と影響
今回の手数料値上げは、シンガポールとマレーシアでの販売手数料が対象ですが、他の国のShopeeも同様の動きを見せる可能性があります。手数料無料の時代が懐かしいですね。
新しい料金体系
これまでShopeeの有料プログラムであるFree Shipping プログラム(FSS)やCoins Cashbackプログラム(CCB)の加入状況に応じて料金体系が定められていましたが、今後は購入者が日本越境ECショップで購入する際に、FSSやCCBを標準で利用できるようになります。これに伴い、FSS、CCB、FSS+CCBの単体有料プログラムは廃止されます。
注意点
- 8月1日以降に決済が完了したオーダーから新しい手数料が適用されます。
- ペナルティポイントが3ポイント以上のショップはFSSサービスを受けられなくなります。
- FSSとCCBは課税対象から非課税になります。
- 既存出品の販売価格を大幅に変更したり、恣意的に値上げして割引率を高く表示した場合、ペナルティが課せられる可能性があります。特に、この点は要注意です。違反が発覚した場合、Shopeeは予告なく出品を削除することがあります。
Shopeeの戦略と今後の対策
手数料の値上げにより、販売者は値上げや割引の調整が難しくなります。Shopeeは販売手数料を上げる分、販売者がそれに便乗して価格調整することを厳しく監視することになります。アカウントBanや商品削除も用意に増えてくるが予想されます。
まとめ
個人的には、Shopeeが東南アジアの越境EC市場でLAZADAと競り合い、トップに君臨したかなと感じています。しかし、トップの座に就いた後、手数料の値上げを加速させており、このままでは、LAZADAが再評価されたり、SheinやTemuに流れたり、Shopeeからの離脱が進む可能性もあります。(中国ではECモール離れが加速中)
Shopeeは引き続き東南アジア方面で越境EC販売、および集客用として外せないECモールですが、自社ECサイトの発展も同時に進める必要があります。2回目以降の購入は自社ECサイトに誘導するように仕組まないと手数料分が利益を圧迫する恐れがあります。
今後も手数料は値上げされ値下げになることはないでしょう。20%や30%に達する前に、早めに対策を講じておかないと利益を得るのは販売者ではなくECモールになってしまいます。
出典:Shopee.sg