こんにちは。ジェイグラブの横川です。
東南アジアの巨大ECマーケットプレイスといえば、ショッピー(Shopee)とラザダ(Lazada)です。
今回は、ラザダが東南アジアのネットユーザーの消費動向をまとめた発表をしました。人権問題をはじめ、様々な体制の異なる国への進出は何かと難しいものがありますが、東南アジアは比較的進出のしやすいエリアです。
東南アジアの消費者はEコマースを受け入れている
フィリピンを含む東南アジアの消費者の大多数は、ショッピングのニーズを満たすためにオンラインマーケットプレイスを利用しており、eコマースが引き続き盛んな地域であると、最新の消費者動向が浮き彫りにしています。
多国籍 E コマース企業ラザダ(Lazada) の調査によると、この地域の消費者の57%がオンラインプラットフォームで直接商品を探しており、これらのマーケットプレイスが今日の消費者はとって、いわゆる検索エンジン代わりとして選ばれていることがわかりました。
「ラザダのようなEコマースマーケットプレイスは、ソーシャルメディアや検索エンジンを凌駕しました。過去2年間の行動と考え方の変化により、高品質の本物と体験を求める、より質の高い消費者が増えています」と、ラザダ CEOのジェイムズ・ドンは声明で述べています。
2019年から2021年にかけて、ラザダは、コロナウイルスの大流行の最中の消費者の行動適応によって、eコマースが「驚異的な成長」を遂げたと述べている。
ラザダの最高事業責任者であるジェイムズ・チャンは、10人中8人の消費者が簡単で便利なオンラインショッピングを続けていると指摘し、この成長がポストパンデミックの世界でも維持されることに引き続き自信を持っていると述べた。
参考:Southeast Asian shoppers embracing e-commerce
まとめ
東南アジアと聞くと、世代によってはベトナム戦争やポル・ポトの虐殺や90年代の内戦、日系企業の重役の誘拐事件など、80年代~90年代のニュースで見た映像のまま、あれから20年以上経っているのに、まったくアップデートせず見下している人がチラホラいますが、いまにそんな東南アジアにも日本は抜かれますよ。いまの東南アジアの人たちは自信にみなぎっています。
また、シンガポールしか視野にない人も多いですが、弊社のインターンやオフショアで働くスタッフの生の声を聞くと、ベトナム、マレーシア、フィリピンなども(もう少し時間は必要ですが)これからは有望株だなと思います。
「もう少し時間がかかるのは困る、今すぐなんだ」という声も聞こえてきますが、えてしてそういう日本企業に限って決断が遅く、結局まともに動き出すのに1~2年も費やしていたりします。それにECは早く動いたモン勝ちのシビアな世界です。今のうちに誰も手を付けていない地域に進出し、みんなが気づいた頃には痩せた土地しか残さないという戦略も必要ではないかと思います。なんでも横並びではダメな世界です。