こんにちは。ジェイグラブの横川です。
昨年7月にドイツでは、ドイツにECで商品を送ると、商品を梱包する梱包材の焼却でドイツの二酸化炭素発生量が増えてしまうものの、だからといって送った人にドイツまでゴミの引き取りを強要するわけにも行かないので、ドイツが焼却する代わりに、荷物さえ送らなければ発生しなかった二酸化炭素分をお金で解決してくださいねという、「カーボン・オフセット」の考え基づき、「ドイツ梱包法」という法律が施行されており、ドイツに荷物をおくる可能性がある場合、LUCID登録と、ドイツのリサクル業者との契約と支払いが義務化されました。
しかし、この手続ですが、簡単な英語とイラストの方なページのため、それほど難しくはありません(詳しくはこのページの下部の関連記事を参照ください。)
現在、こうした法律はドイツのみですが、EUの他の国も称賛し参考にし始めているため、この流れはそのうち他の国やエリアにも広がっていくと思います。
事実、今回紹介する記事のように東南アジアでもトレンドになってきています。
サステナビリティに向かうeコマースのトレンド
持続可能なeコマースは、検索、選択、購入、支払い、交換を含む長期的なショッピングトレンドに向けて、個人のショッピング行動をつなげていきます。
これは、ベトナムeコマース市場の持続可能な発展傾向の1つで、ベトナム商工会議所(VCCI)とeコマースプラットフォームのラザダ(Lazada)が発表した「eコマースの持続可能な発展:デジタル経済の推進力」というレポートで予測されているものです。
本レポートは、eコマースの持続可能な発展に関する詳細な分析と評価から、ベトナムeコマースは、経済の不確実性が高まる中、選択的な投資とコストの最適化を通じて、市場技術開発に基づく持続可能な発展に焦点を当てた新しい発展段階を迎えていると主張しています。
報告書によると、ベトナムのeコマース利用者の割合は継続的に増加しており、2022年には前年比13.5%増の5200万人に達し、その中で、ショッピングに大きな変化をもたらす明確な兆候を持つ新世代の消費者、Z世代が台頭しています。
現在の消費者は、より洗練された体験を求め、割引を求めるのではなく、より高い価値を期待し、また環境に配慮した商品を求めるようになっています。
ラザダのデータによると、ベトナムの消費者の57%が、環境への影響を考慮して特定の製品やサービスを購入したことがあるという。
顧客体験を効果的に向上させるためには、テクノロジーの活用が欠かせません。現在、eコマースにおける消費者体験に有効なテクノロジーには、ショッパーエンタテインメント、カスタマイズ、パーソナライゼーション、バーチャルリアリティなどがあります。
環境、社会、ガバナンスに基づく持続可能なビジネスモデルの構築は、企業にとって不可欠なものとなっており、デジタル化が急速に進む業界において、明確なビジョンと戦略的方向性を得るのに役立っています。
また、持続可能なeコマースは、パートナーや消費者のための、そして消費者のための価値の相乗効果に基づくコミュニティを構築することで、ステークホルダーにさらなる価値を生み出します。
持続可能なeコマースは、パートナーとのあらゆる接点でアプリケーションプログラミングインターフェースを使用し、プラットフォーム上でパートナーのサービスを接続し活用するなどの接続技術も優先されます。
持続可能な電子商取引は、全国の企業や消費者の電子商取引に関する知識や理解のギャップを埋め、2021年から2025年までの国の電子商取引開発計画に従って知識の向上に貢献すると、報告書は述べています。
参考:eCommerce trending towards sustainability
おわりに
イーベイはSDGsについてよく考えられたECモールであるとして、数年前にヨーロッパで表彰されてもいますし、この流れはどんどん進むでしょう。
先日出張で行ったカンボジアでも、買い物でレジに持っていくと、どこに行っても店員に必ずに「プラスチック・バッグ(レジ袋)つけますか?」と聞かれました(つければ、当然その分課金されます)。