こんにちは。スペイン特派員の渡部です。
シリーズ第3弾の今回は、Made in JAPANにこだわるOTAKUと我々日本人在住者が、現地のアジア食材店やオンラインショップで購入する商品について紹介します。
皆さんの今後の海外ECビジネスに、少しでもご参考になれば幸いです。
スペイン国内でどんな日本の商品がどのように入手できるか?
スペイン各地に在住の日本人の方10名にご協力いただき、アンケートを実施しました。
質問事項は、以下の2つです。
①スペイン国内でどんな日本の商品をどのように入手しているか。
②日本に一時帰国した時、日本から必ず買ってくるもの。
①についての結果はこちら。
②の、一時帰国の際、日本からスペインへ持ち帰ってくるものは、以下の商品が並びました。
つまり、スペイン国内ではどうしても手に入らない商品です。
<食品>
- カルピス(原液)
- 鶏ガラスープの素
- 乾燥ゴボウ、乾燥レンコン
- 干し芋
- スペインでは手に入らない日本のメーカーのインスタントラーメン、カップ麺
<衛生用品>
- I字のカミソリ
- 常備薬
- 日焼け止めクリーム(サラサラするもの)
- 歯ブラシ
- 綿棒
<衣類>
- 下着
- スリッパ
<生活雑貨>
- 洗濯用ネット
- ピンチハンガー
- かや織布巾
- 茶こし紙パック
- 水漏れ用テープ
- コロコロの替え
- たわし
<その他>
- 本
- 文房具
- 食器
ダントツは調味料類。それでもまだまだ妥協が必要。
今回アンケートにご協力いただいた方々は、家庭を持っている女性がメインでしたので、購入している商品が日々の生活に直結するもの、特に食品に関する回答が集中しました。
食品の中でも、ダントツは調味料類でした。
現在スペイン国内では、味噌や麺つゆ、みりんなどの日本ならではの調味料類、ごく少数ですが日本のメーカーのお菓子類などを手に入れることができます。
里芋や白菜など、中国でも食べられているような野菜類は、中国系食材店で手に入れることができます。
しかし、今回のアンケートでよく耳にしたのは、「それでもやっぱり日本のメーカーの商品は割高。家計に響くのでこれでも絞りに絞って購入している。」という意見でした。
また、パンデミック以降、これら日本の商品もますます値上げされているのも、お財布事情に頭を悩ませている方が大半でした。
関税や輸入税でどうしても割高になってしまいますが、もう少し手頃な値段で日本の商品が海外でも手に入れやすくなる術を模索していかなければなりませんね。
さいごに
ここまで3回は、現地のリアルな姿を報告してまいりましたが、最終回となる来週は客観的な情報を中心に総括したいと思います!次回もお楽しみに!
※撮影:渡部幸子 撮影場所:バレンシア市内