こんにちは!越境ECコンサルタントの横川です。
しばらくこのブログでは中南米のEC事情について書いていなかったのですが、現在、渡部スペイン特派員に毎週金曜日にスペイン(ラテン事情)の記事を書いてもらってますので、海外記事からわかる中南米EC事情を紹介します。中南米ECではそろそろ勝者が見えてきましたので、最新の情報をお知らせします。
個人的にはイーベイでこの地域の人に売った経験があります。親日家も多く、魅力的な市場のひとつではあるんですが、送料がネックなんですよね。
ラテンアメリカのECブームでメルカド・リブレの売上が53%増に
ラテンアメリカのeコマース企業であるメルカド・リブレは、同地域を含む世界中で経済が減速しているにもかかわらず、過去最高の収益をあげていると、ブルームバーグ8月3日に報じた。同社は近年、同地域に多額の投資を行っているためです。
メルカド・リブレの純売上高は、昨年の同時期に比べ53%増加し、その3ヶ月間で26億ドルを記録し、アナリストの予想25億ドルを上回った。
CFOのペドロ・アーントによると、同社の長年にわたる努力がこの結果につながったという。「これは、過去5年間の多大な投資に対するリターンを証明するもので、この先もずっと、利益を増やしていくつもりだ」と述べている。
予想を上回る数字ではあるが、地域経済は低迷し、成長が依然として鈍いため、このままでは景気後退に引きずられるかもしれない。
しかしアーントは、同社の成長は「予想よりも」鈍化しているものの市場シェアは加速度的に伸ばしており、最近もゴールドマン・サックスから2億3300万ドルを借り入れ、ブラジルとメキシコで信用を拡大した。
参考:LatAm’s eCommerce Boom Propels MercadoLibre to 53% Increase in Sales
おわりに
中南米エリアは、数年前までECモールが林立状態でカオスな状態でしたが、このところはこのメルカド・リブレがトップランナーとして落ち着いてきたようです。事実、先月このブログでも紹介した、最新データに基づく各地域の人気ECモールでも、メルカド・リブレはメキシコ、ブラジル、コロンビア、ベネズエラ、チリ、ペルー、アルゼンチンで1位となっています。
また、2025年以降はメキシコだけで英国の全人口に匹敵するIT人口が生まれるとも予測されており、そういう点でも面白そうな地域ではあります。