こんにちは。ジェイグラブの横川です。
海外相手のビジネスを経験すると、日本国内だけのビジネスがいかにぬるま湯かということがわかります。冗談抜きで海外は「生き馬の目を抜く、魑魅魍魎が跋扈する世界」であり、そこでいかにサヴァイブするかが肝心です。
日本のサッカーが強くならない理由の一つに「マリーシア」がないからだという話があります。「ずる賢い」という意味合いで使われますが、これはビジネスでもまるっきり当てはまります。
日本国内では「マリーシア」は要りませんし、正々堂々、正直に今まで通りの美徳とされるやり方で十分です。しかし、越境ECのPCの前に座ったら、人格を変えてください。それがとても重要です。
今回はアマゾンをめぐる話です。アマゾンに問題があるわけではないのですが、アマゾンの行ったことで不利益を受けたり、不利益を受けてしまう背景が日本ではあまり考えられない事だったりします。本日紹介する記事(抜粋)は「海外とはそういう世界だ」ということを知るのにはいい記事だと思います。
偽レビューサイトの販売被害者までアマゾンは罰しているのか?
アマゾンは「誤解を招く不正なレビュー」を作成して利益を得ようとしているとして、2つの外部サイトを提訴しましたが、その影響を一部のセラーは受けています。
アマゾンは、偽レビューサイトと認定したRebatestというサイトに掲載された出品者の商品の出品を一部削除し始めた。しかし、当の出品者はそのサイトについて知りもしなかったし、レビューに対するインセンティブプログラムにも参加していなかったという。
註:つまり、本人の知らないところで不正に手を貸したと判断され、ペナルティを受けてしまっているということです。
ASGTG(Amazon Sellers Group)は、ツイッターでASGTGフェイスブック・グループの詳細情報にリンクする警告を発した。
「速報…. アマゾンが提訴しているリベートサイトで、競合他社があなたの商品を出品し、レビュー操作のために取り下げられるという正当なセラーの出品がハメられていることが確認された。」
このように、アマゾンから御社がペナルティを受けるように、ライバルがRebatestに商品を出品したと考える人もいました。また、Rebatest自体が詐欺を行っていると考える人もいましたが、そのような詐欺がどのように行われるかは、はっきりとはわかっていませんでした。
アマゾンのプレスリリースによれば、「今回の訴訟は、アマゾン、イーベイ、ウォルマート、エツィーなどの店舗でメンバーが偽のレビューを投稿しようとすることで買い物客を欺く手助けをしたAppSallyとRebatestという2大偽レビューブローカーを閉鎖することを目的としています」としている。
また、インセンティブ付きレビューや偽レビューを「AI技術と熟練した調査員の組み合わせで検出、防止、削除」していると述べている。が、商品を削除され、勝手にRebatestに掲載されていたことがわかった出品者は、アマゾンのボット戦争の巻き添えを食っていると主張している。
参照:Is Amazon Punishing Sellers Victimized by Fake Review Sites?
さいごに
日本ではあまり起こり得ない現象ですが、海外では、まぁ割と普通だったりします。また、無実なのに巻き添えを食ったとアマゾンに訴えても、対策が取られたり、謝罪されたりする確率も極めて低いのが外資だったりします。セミナーでもこのブログでもしつこく書いてますが「知識をどんなに詰め込んでも、意識が変わらなければ何をやっても失敗します」。