こんにちは。ジェイグラブの横川です。
テレビ通販で商品を紹介する人のような役割をネットで配信しながら伝える人をインフルエンサーといいます。あるいはKOL(キー・オピニオン・リーダー)ともいわれます。
このインフルエンサーは中国から火がつき、東南アジアでも盛んです。顔を晒したがらない日本人や、人の意見より自己の考えやこだわりを優先する欧米人の間ではあまり流行っていません。
これまではインフルエンサーといえば、一部の有名インフルエンサーを除けば、多岐にわたる商品を次から次へと紹介して視聴者に購入させていたのですが、近年東南アジアでは、より専門的な、ニッチな方向に向かってきているようです。
ニッチ方面の強化に注力するインフルエンサー
ライブショッピングの成長により、インフルエンサーが主宰するコミュニティがブランドや販売者のeコマースへの取り込みに影響を与え、促進させています。
ショッピー(Shopee)が発表した「Past the Starting Line:」という調査で、マレーシアのインフルエンサーの82%は、eコマースにおいて弾力性と関連性を維持することに期待を感じていることがわかりました。
同じ調査で940人の地元インフルエンサーのうち、60%はプラットフォーム利用歴が1年未満でした。
2023年の抱負として、3分の2のインフルエンサーは、ニッチな個性を強化し、透明性を通して価値ある消費者とつながることに重点を置くと答えています。
ショッピーのインフルエンサーは、より賢明な買い物をするための情報を求める若い消費者から常にフィードバックを受けているため、ライブ形式でより本物なコンテンツを制作し、フォロワーに親近感を持ってもらおうと考えています。
これを達成するために、インフルエンサーはショッピー・ライヴを通じて消費者と関わり、10人に6人のインフルエンサーが、ニッチを中心とした、より個人的なコンテンツを優先し、レビュー、ヒント、トリック、ライブデモを通じて関連製品を宣伝するエキスパートになっています。
ライブショッピングは、個人的なアドバイス、双方向のフィードバック、説得力のある根拠のある製品の説明など、で消費者から最も信頼されるプラットフォームとなってきています。
インフルエンサーは、これらのインサイトを利用して、商品の可能性を最大限にアピールし、その効果を実際に示しながら、本物の声を開発し、ニッチな領域で他のインフルエンサーと協力することができます。
ショッピー・マレーシアのマーケティングキャンペーン責任者であるケネス・ソーは、声明の中で次のように述べています。「私たちは、インフルエンサーコミュニティからこのような明るいフィードバックを受け、彼らの成長を目の当たりにすることに興奮を覚えています。彼ら、インフルエンサーは、デジタル経済の未来を形作る重要な原動力となり、ショッピー・マスタークラスを通じて、彼らの知識とスキルを広げるために一歩を踏み出したことを嬉しく思っています。私たちは、ショッピー・アフィリエイトプログラム、ショッピー・インフルエンサー・マーケティング・プログラム、ショッピー・ライブを通じて、インフルエンサーがオンラインでより有意義で忠実な関係を培うことを支援することを約束します。」
参考:Influencers focused on strengthening their niche
まとめ
もともと、ネットはいきなり何でも取り扱うショップより、専門性の高いほうが成長しやすい傾向がありました。
インフルエンサーも、何でも語れる情報通より、より深化した内容を語れる人が成功するようになってきつつあるようです。
そういう意味では、誰でも得意分野はあるはずで、その道のプロであるはずです。こうした知識を活かせる最たるものがSNSで、包括的に情報発信できるインフルエンサーの力に頼りつつも、自身のSNSアカウントでより専門性の高い内容を発信して、この両輪で回していくのが成功の早道なのではと思います。