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インフルエンサーを信用する中国人、信用しない日本人

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

中国に進出したいと考える企業は多いですが、インバウンド時代に爆買があったからとか、日本製に対する信頼が厚いからそれだけで売れるだろう、アジア人は日本に親近感を持っているから何もしなくても売れるだろう、という甘い見通しで戦略を練り始めてしまっているケースが散見されます。

ところで、シュコダやダチアを積極的に買いますか?または買おうと思いますか?

何を言っているかわからないかもしれません。これはチェコやルーマニアの車です。それぞれフォルクスワーゲンやルノーの傘下にあります。

このように無名に近いものには手が出ません。「フォルクスワーゲンやルノーという名前が出てきて、少しは安心した」みたいなところが正直なところではないでしょうか。

私達のこの感覚は普通です。同じように中国人が有名ブランドは無条件に買うけど、無名なものに手を出さないのも自然です。何でもかんでも日本製なら売れるというわけではありません。

したがって、プロモーションが必要になってきます。特に(今や懐かしい響きのある)BRICs諸国はインフルエンサーが購入の意思決定に与えるインパクトが非常に大きいことがわかります。

力のあるインフルエンサーに依頼するにはそれなりの銭が要りますが、それにもきちんとした理由があるのです。

SNSのインフルエンサーが消費者の購買意思決定に与える影響について

インフルエンサーやクリエイターは、あなたが買い物をするときの判断に影響を与えているでしょうか?どうやら、彼らは多くの人の購買意思決定に影響を与えているようです。Statista Global Consumer Surveyの調査によると、多くの人がソーシャルメディア上でフォローしている人の意見を信頼しています。

2020年2月から2021年3月、2018年前半から2019年前半にかけて、国ごとに18歳から64歳の1,000人から5,000人を対象に調査が行われました。基本的に、この調査は各国のオンラインユーザー層を表しています。なお、2019年から2021年にかけて、一部の国ではインフルエンサーの影響力にばらつきがありました。しかし、インフルエンサー文化全体がかなり前から盛り上がりを見せていることは否定できません。

ほとんどの人は、購買の意思決定をする際に、自分の社会に関わる人(縁のある人)の意見を信用します。また、多くの人は、ソーシャルメディア上で自分の生活を自由に共有し、少なくとも知り合いのように感じているフレンドリーな人々、すなわちインフルエンサーも信頼しています。

各国のオンライン人口を代表するこの調査によると、ブラジル、中国、インドでは、インフルエンサーが人々の購買決定に対して現在最大の力を発揮しています。一部の国では、影響力に変動があるものの、購買を決定する際にインフルエンサーに従うという傾向が強くなっています。彼らの影響力は、ブラジル、ドイツ、インド、ロシアでは、2019年から2021年にかけて最も大きくなりました。アメリカ、イギリス、日本などの国については、「インフルエンサーの発言にあまり注意を払わない」と述べており、影響力は大きく増減していません。

参照:The impact of social media influencers on consumers’ buying decisions


さいごに

このグラフはすごく顕著な結果が出ています。全般的に西側諸国はインフルエンサーに頼らない傾向があり、南アを除くBRICs諸国は依存しています。この国の人たちにはこだわりがないとか、自分で考える力がなさすぎなのか、日本人が排他的で他人を信用しなさすぎなのかよくわかりませんが、とにかく、頭の中が「日本人」のままだと、越境ECは成功しないという良い証左になっていると思います。

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Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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