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ドロップシッピングでどうやってAmazon(アマゾン)やeBay(イーベイ)を使うか

ジェイグラブの横川です。

今回はAmazon(アマゾン)やeBay(イーベイ)でドロップシッピング方式でEC運営者になる方法という記事がCNBCにありましたので紹介いたします。

ドロップシッピングとはECサイトに商品情報や写真を使って出品し、注文が入ったら、商品の仕入先などに直接購入者へ送ってもらうやり方です。売り手自身は在庫しません。そういう参入障壁の低い方法です。

以下はCNBCの記事の翻案ですが、記事の最後に私見を述べます。そこには日本独特の事情もあるからです。


脱サラ独立して成功を追求するために、先行して成功した人の本や動画を見たことがあるかもしれません。最近では、ドロップシッピングと呼ばれる電子商取引の人気が高まっています。

ドロップシッピングは、起業家が自分で在庫を抱えることなく、顧客に製品を販売することを可能にするビジネスモデルです。このモデルは買い手と供給者の間の仲介役となります。

この方法には多くの利点があります。eコマース会社Shopify(ショッピファイ)の説明によると、このモデルでは、製品を保管するための場所を必要としないため、さまざまな製品や製品ラインを試すことができます。 また、顧客に出荷できるサプライヤーを見つけることができれば、世界中のどの市場にも商品を販売することができます。

しかし、いくつかの落とし穴もあります。参入障壁がかなり低く、十分な資金が貯まっていれば誰でも参入できるため、競争が激しくなり、目立ちにくくなります。また、利ざやも低いです。販売利益から第三者に支払わなければならない支払いが発生します。

トム・コーミエ(通称イーコム・トム)は、ドロップシッピング・ユニバーシティの共同設立者です。コーミアのドロップシッピングへの道のりは、古いゲームの再販から始まり、最終的には携帯電話の再販にまで発展しました。この経験をきっかけに、トムはどうやって臨時収入を得るかを再考しました。

eBay、Amazon、Facebook

2017年8月、コーミエはeBayに最初の店舗をオープンしました。彼の最初の販売は翌朝に行われ、11ドルのiPhoneケースを1ドルの利益で販売した。コーミエは、スペースが混雑するにつれ、成功を収めるのが難しくなっていく。コーミエによると、現在は月に約 5,000 ドルを稼いでおり、これは年間 60,000 ドルにもなります。

Shopify、Amazon、eBayのようなプラットフォームは、いずれも確立されたサイトであり、目立つことを難しくしています。コーミエは、Facebookのマーケットプレイスを「ドロップシッピングのワイルドウェスト(西部開拓時代)」と呼んでいます。

ドロップシッピングビジネスを始めることに興味を持っている人のために、コーミエは、使いやすさなどからeBayで始めることを勧めています。「eBayはトラフィックをもたらしてくれるので、適切なアイテムを販売する必要があります。eBayは初心者に優しく、簡単に始められると私はいつも言っています。」

ドロップシッピングは、大きなeコマースビジネスへの第一歩となる可能性があります。成功した起業家は、自分のオンラインストアを作り、ソーシャルメディアで商品を宣伝するようになるでしょう。イギリスを拠点とするスポーツアパレルブランドのジムシャークは、ドロップシッパーとしてスタートした後、インフルエンサー・マーケティング・ネットワークを活用して5億ドルのビジネスになりました。

オンライン価格設定、成功の秘訣

コーミエは、ドロップシッピングで最も重要なのは、アイテムを販売し、信頼できるサプライヤーを見つけることだと言います。「私がいつも言っていることは、アイテム、価格設定、そして放置せず毎日手を付けることだということです。」

あるケースでは、ステンレス製アンカーのニッチなベンダーであるDark Horse Marine製品の約10%はドロップシッピングで販売されていますが、同社によると、ドロップシッピングには新製品ラインのテストや、大型の重量物を保管する必要がなくスペースの節約になるなど、いくつかの利点があるといいます。

コーミエによると、ドロップシッピングには2つの誤解があるという。売り手が商品を扱わないので違法だという考え方、もう一つはオンラインストアを開設すれば一夜にして成功者になると考える「キラキラ目標症候群」だ。※前者は普通のブローカーなので違法ではないし、後者はITリテラシーの低さに起因した誤解である。

参考:Dropshipping: How to use Amazon and eBay to become your own boss


この記事中ではドロップシッピングは2017年時点では新しい概念だったと書かれていますが、全然そんなことはなく、おそらく最初にこの概念が出始めたのは2005~2006年頃ではなかったかと思います。

注文者は商品データを使って販売するのみ。商品そのものはメーカーなどから購入者へ直送させるスタイルです。日本ではドロップシッピングというより、「メーカー直送」といってもいいものです。販売者はブローカーの役目を果たします。

なお、近年AmazonやeBayなど大手ECモールはドロップシッピングの締め出しを図るレギュレーションを数年がかりで制定しており、実はそんなに簡単ではありません。記事中のコーミエという人物がしきりに「信頼できるサプライヤーを見つけること」と主張するのはそういう意味です。
在庫しない簡便さがある一方、自分で在庫管理できないということは空売りをしてしまう可能性があります。AmazonやeBayが強力なペナルティを課すのが、この空売り(在庫がないのに売ってしまった場合)です。さらに、注文から出荷までのタイミングも事前申告しておく必要がありますが、サプライヤーとの連携が悪いと、ここの点でもヘマをしてしまいます。したがって、記事が言うほど楽なビジネスではありません。

さらに、記事ではドロップシッピングを違法だと誤解する人がいると指摘していますが、実際のところはブローカービジネスですから違法ではありません。しかし、(ここからは日本特有の事情のように個人的には感じるのですが)新型コロナでECをせざるを得なくなったとは言え、インターネットというものに強いアレルギー反応を示す人も多いのが日本です。そういう人の中には「こっちは在庫しているのに、そっちは無在庫でカネを稼ごうとはムシがよすぎる」という意味で否定的な反応をする人もいます。
しかし、この反応には、私は一定の理解ができます。確かに在庫管理は難しいものです。なので、ここに詳しくは書きませんが、サプライヤーと痛みを分け合う歩み寄り、そういう条件を提示できる交渉力、アイディア力が必要かと思います。

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Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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