こんにちは。ジェイグラブの横川です。
結論から言ってしまうと、私たちや同業他社の方たちが普段から言っていることと何ら違いはないのですが、比較的まとまっていますので、一度ご覧いただければと思います。
eコマースを成功させるための業界の見識
よく知られていることですが、(越境)ECを始める企業のうち、成功するのはわずか10%というのは事実です。
大小さまざまなEコマースショップが、待ちわびる消費者の不変の愛情を勝ち取るために、絶え間ない戦いを繰り広げています。以下では、大規模なEコマースブランドが成功を収めるために行ったことをいくつか紹介します。
完璧なショッピングプラットフォームの構築
Eコマースショップは、商品を販売するための完璧なショッピングプラットフォームを必要とします。世界には約1,200万から1,400万のeコマースサイトがあると言われていますが、どれも短所や長所があります。
eコマースとは、インターネット上で完結する商取引のことで、そのためには専門的なスペースが必要です。オンライン販売の基礎知識では、ユーザーエクスペリエンスや、反応性が高く人目を引くウェブサイトがいかに重要であるかが語られます。
幸いなことに、WooCommerce、Shopify、Magentoなどのウェブサイトテンプレートのおかげで、オンラインでEコマースサイトを開設することがこれまで以上に簡単になりました。
考慮すべき点はいくつかありますが、まず、デザインのレスポンシブ性です。レスポンシブデザインとは、さまざまなデバイス上でウェブサイトがどのように反応するかを意味しています。
現在、インターネット閲覧の半分以上はモバイル端末で行われており、72%の人がモバイルフレンドリーなウェブサイトデザインを求めています。
もうひとつの重要な考慮点は、ショッピングカートです。流れるようなデザイン、プロフェッショナルな画像、人目を引く商品説明は、ウェブサイトのトラフィックを顧客に変えるのに役立ちますが、69.57%のショッピングカートが放棄されています。
これを防ぐためには、ショッピングカートを最適化して、カゴ落ちを減らすことが必要です。そのためには、プッシュ通知(※)やリターゲティング広告を作成したり、商品の写真をチェックアウト時に表示したりと、さまざまな方法が考えられます。※ジェイグラブ註:Shopifyには標準機能でついています。
最適な商品を選ぶ
世界で最も優れたウェブサイトを構築しても、適切な商品がなければ、トラフィックをリードに変えることはできません。問題は、2億人のAmazonプライム会員を抱えるAmazonのように、Eコマースの世界にはすでに多くの大手企業が存在することです。
本やおもちゃなど、主流のEコマースサイトですでに販売されている商品を選ぶことはできません。これらの商品は、大手企業が独占しているからです。
狙い目は、ターゲット層にアピールできる特定の商品を見つけることです。まずは、自分の身近な人が買いそうな商品を考えてみるといいでしょう。また、PinterestやInstagramなどのソーシャル・セリング・ポイントをチェックして、インスピレーションを得ることもできます。
最高のカスタマーサポート
一流のカスタマーサポートは不可欠です。58%の消費者は、カスタマーサポートの質が悪いと、ビジネスをやめてしまうといいます。劣悪なカスタマ サポートを経験すると、即座にそのブランドから遠ざかってしまうことを、あなた自身が知っているはずです。
ある研究では、消費者は連絡の取りやすい企業を信頼する可能性が高いことがわかっています。
競合他社と市場の調査
競合他社や市場のリサーチは、Eコマースであるかどうかにかかわらず、ビジネスの成功には不可欠です。リサーチを行うことで、販売したい製品に基づいた現在の市場についてのアイデアを得ることができます。リサーチする内容はいくつかあります。
- その企業はどのようなビジネスモデルを採用しているのか?
- どのようなビジネスモデルを採用しているのか、1つの製品しか販売していないのか。
- ソーシャルメディアのチャンネルはどのくらい活発か?
- どのようなユーザーをターゲットにしているのか?
- どのように製品を販売しているのか?
成功しているEコマースストアについて理解を深めれば深めるほど、参考にすることができます。
競合他社や市場の調査を行うためには、Eコマースストアを時間をかけて見て回り、そのオペレーション全体を理解する必要があります。実際に商品を購入して、最初から最後まで消費者の気持ちになってみるのもいいかもしれません。
Eコマース市場は飽和状態にありますが、必ずしも悪いことではありません。eコマース市場がこれほどまでに飽和しているのは、現代社会の需要と現代のショッピングの需要があるからです。
まだまだ市場には隙間がありますから、あなたなら何を売りますか?
参考:Industry Insights Into eCommerce Success
おわりに
- この記事の中で赤太字にした部分は、私がこのブログで何度となく強調してきたことです。
- PCの画面で見たときのデザインに拘るのはもはや時代遅れ。
- プロのデザイナーが作ったデザインテンプレートはSEOも考え抜かれているので、それに敢えて手を入れてデザインを変えるのは、SEOを考えると最高の悪手。これはアメリカの経済誌Forbesも同じことを記事にしています。
- 現在のサイトの構成はスクリプトは1割程度。主に画像が5割、映像3割。サイトの良し悪しは写真の善し悪しで決まる。デザインの良し悪しと売上の良し悪しに相関性はない。
- SNSのマメな運用と利用が重要である
- 海外の人に見つけてもらうためには、本や論文の翻訳とは全く違うセンスが要る。
- 越境ECを早く知るには、客の目線でロールプレイングすること。怖がってないで実際に海外から買ってみること。
こうした部分の伴走支援を日頃から行っています。