こんにちは。ジェイグラブの横川です。
弊社では越境ECの最適なソリューションであるMagento(マジェント)とShopify(ショッピファイ)、WooCommerceを推奨しています。
Shopifyが個人事業主から小中規模事業者に向くのに対して、Magentoは中規模事業者から大規模事業者に向いています。それは事細かいカスタマイズをしようと思った場合はMagentoのほうが自由度が高いからです。しかし、日本の事業者の中には、使いこなせない可能性が高いと思われるシステムや、売れたときに無いと困るからと言う理由で、オープンもしていないうちにあれもこれもと導入を目指し、オープンがどんどん先送りになってしまうケースをよくみます。「売れた時に無いと困る」ものは「売れたとき」に考えましょう。肝心なのは早くスタートすることです。
これまでは事業者の規模によってある程度棲み分けがあった両者ですが、Shopifyの仕組みが年々良くなってきていることで、大手企業でもShopifyに乗り換える例が増えてきました。
Bonanza Satrangiは、MagentoからShopifyにeコマースを移行
パキスタンの大手アパレル企業で、JICAなども注目しているBonanza Satrangiは、約2年間MagentoプラットフォームでEコマースを運営してきたが、Shopify Plusへの移行を完了した。
「私たちは2年間Magento 2.3で運営していましたが、サポートが非常に限られており、Magentoに装備されているリソースが多くないことに気付きました。どのようなリクエストも解決されるまでに時間がかかり、ウェブサイト上でわずかな変更を加えるためでもしばらくかかります。」
Bonanza Satrangiは、Adobeのeコマースプラットフォームとは対照的に、Shopifyの方が比較的良いサポートを提供していて、リクエストが1日以内に完了すると言う。経営陣は Magento のウェブサイトが時代遅れに見え始め、利用できる機能が非常に限られていたと感じていたと述べています。
特に季節ごとの販売イベントの時に速度が落ちたりなどの不安が、Magento から Shopify に移行してから 1 日で成果が表れたと述べ、サイトのコンバージョン率が 3~4 ポイント上昇したと主張する。「私たちは1,500から2,000のSKUを持っていますが、Shopifyなら十分です。Magentoではエンタープライズ版でない限り、サポートは非常に限られており、新バージョンが出ると、古いバージョンの既存のサポートがなくなります(そのため、きちんとしたエージェントと組む必要があります。ジェイグラブ株式会社は大丈夫です)。
Bonanza Satrangiのメイクアップラインに興味を持っているサイト訪問者のためにARを開始しました。これにより、買い物客は店舗に行く代わりに、自分の画像をアップロードしてメイクアップ製品のプレビューをすることができるようになります。
「ファッションビジネスが本当に提供していないのはイノベーションであり、彼らは通常、製品を販売するための従来の方法に固執している。Bonanza Satrangiは、メイクアップカテゴリーを立ち上げて以来、多くのコレクションを持ってきたので、訪問者は直接カタログを表示し、そこから製品を購入することができます。ウェブサイト上では、購入したい商品を360度見渡せる動画コンテンツの提供を開始しました。」
上記の施策により、現場でのインタラクティブな体験が生まれ、買い物客がより多くの時間をブラウジングや選択肢の探索に費やすことができるようになったと言います。
参照:Bonanza Satrangi migrates eCommerce from Magento to Shopify
中東地域のチャレンジャー・アパレル・ブランドは、以前よりも良い技術サポートを獲得し、ダウンタイムをなくし、インタラクティブなショッピング体験を開始するためにプラットフォームを移行したということだそうです。こうした動きは今後加速度的に進むかもしれません。
しかし、Magentoもこれで落ちていくのかといったら、そういうわけではありません。この記事にあるように、Magentoにサポートを頼ろうとすると限界があるのは事実ですが、それを補うサポート企業が――弊社のように――ありますので、心配せずに大丈夫です。