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越境ECブログ

メタバース世界でのeコマースの姿とは

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

2021年にフェイスブックのマーク・ザッカーバーグが社名をメタに改め、メタバースに注力すると言い始めたあたりからメタバースという語が広く使われるようになりましたが、明確な定義はされておらず、よくわかっていません。しかし、メタバースだったのではないかと思われるサービスはマーク・ザッカーバーグが口にする以前から少しはありました。

例えばセカンドライフなどがそうでしたし、オーストラリアの百貨店のマイヤーなどはVRと組み合わせたサービスを4年くらい前から行っていました(日本の百貨店は今年になって小田急百貨店がようやく本腰入れて始めましたが)。

そんなメタバースですが、これからのECとの関わりではどのように考えるべきなのか、記事がありましたので、紹介します。


メタバースにおけるeコマースの将来性

メタバースという新技術の立ち上がりにより、デジタル製品や物理的な製品の購入者がより良い、新しい経験を購入することができるようになってきています。広告面で最大のプラットフォームの一つであるフェイスブックは、EC形態を変えるだろうと言われています。

過去には

フェイスブック、ショッピファイ、ワードプレスは、これまでECツールとしてよく知られたプラットフォームで、これらのプラットフォームでは、ユーザーは物理的なスペースを減らし、すべてを簡単にするためにデジタル販売から始めることができました。

現在は

暗号通貨ウォレットや買い物を支援するクローム拡張機能などは、5年前や10年前とあまり変わっていませんが、デジタルショッピングの中では依然として目立つ存在です。しかし、2021年末のメタ(フェイスブックの運営企業)のリリースにより、いくつかの変化が導入され、メタバースの始まりと考えることができます。

ウォルマート、ナイキなどの企業が、購入者やユーザーのためにバーチャルなショッピング方法を導入し始め、VRやARのヘッドセットがあれば、誰でもメタバースでこれらの新しいリアルなショッピング方法を試すことができるようになったのです。例えば、ウォルマートではショッピングカートとサムというバーチャルアシスタントがあり、ナイキではロブロックスというゲームプラットフォームを通じてナイキランドを開始しました。

将来的には

メタはメタバースを独占している唯一のプラットフォームであり、バーチャルショッピング市場を支配することになるかもしれません。メタは、メタバースでの取引額の47.5%を取ると表明しており、企業ECやECプラットフォームがメタ市場から撤退する可能性もあります。

それは、メタのメタバースに参加しているこれらの企業が販売を続けたいと考える場合、プラットフォームで販売できるようにするための法外な取引手数料を支払うために、新しい戦略を立てて成長しなければならないからです。しかし、83%の顧客が友人や家族を紹介することで、販売で素晴らしい第一印象を与え、ここから常連客や潜在顧客を獲得できることも心に留めておいてください。

市場を動かす存在

ショッピファイ、ストライプ(国際決済ツール)はメタバースで重要な企業です。これらの企業はオンライン販売の取引を扱う企業であり、メタ以外でプラットフォーム上の売上に大きな影響を与えることができます。

メタに頼るだけでなく、それ以外の場所にもメールマーケティング、デジタル広告、様々なソーシャルメディアに存在することは、マーケティング戦略上、安価であることもメリットとなる。

したがって、それぞれのウェブサイトで促進されるように中小企業に利益をもたらすことができるビジネスモデルを認識する必要があり、それは約5年または10年間で状況が変化し、成長できることを意味し、売上面でも大きな利点になるでしょう。

メタバースでビジネスを成長させるためには、多くのチャンスがあります、ビジネスや売上を成長させるために新しいものやトレンドを認識する必要があります。

参考:The future for ecommerce in the metaverse


さいごに

インターネットはThe first mover’s advantageといい、早く動いた人にアドバンテージがあると言われています。端的に言えば早くやったもん勝ちということです。

リアルな世界なら、いくら早く動いてもトラブルだらけだったら、安定した二番手に客が移るということがおきます。しかし、ネットの場合、一番手に問題があっても、よほどひどい問題でもない限り、二番手に客が移ることは稀で、多くのユーザーはそのまま一番手のサービスに留まる傾向があります。

例えば私や読者のみなさんが超リッチで10億円くらいポンと出せるとしましょう。10人集まれば100億円の原資ができます。その原資を元手にスマホに特化したECサイトを立ち上げようとしても、私はメルカリを追い抜くどころか追いつくことも至難の業だろうと思います。

ネットでは早く動いたものが市場のかなりのシェアを握り、二位以下は残りの少ないパイを食い合うという構図がよく起こります。

この記事でもそういうことに少し触れていますね。私達のようなプラットフォーマーでない事業者は多様性を考えて様々な手法に手を出しておくほうが良いでしょう。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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