PHOTO BY eBay
こんにちは、ジェイグラブの横川です。
先日、eBayのストーリーズというコーナーにある、eBayを使って成功している人の記事を紹介しました（下記、関連記事参照）。そこから得られるヒントは、このブログや私がセミナーで8年間言い続けていたことと全く同じでした。結局、「アレ」に尽きるわけです。
成功の秘訣である「アレ」とはなにか。
このブログをくまなく読んでみてください。うんざりするほどたくさんの記事に書いてあります（書いてる私がうんざりするくらいですから。。。それだけ書いているということは、それだけ達成していない人が多いということです）。
今日くらい、敢えて書いている攻撃的で煽る表現をやめて、eBayが年に1度行っている、革新的起業家、セラーを祝うイベントの模様を紹介します。日本人もいます。すこしのぞいてみましょう！
eBayセラー・オブ・ザ・イヤーを祝う
これらの革新的な起業家たちは、私たちの市場を利用し、世界中で目覚ましい成功を収めている。
先月、eBayの潜在力の高いグローバル新興市場のトップ100セラーが一堂に会し、ドバイで活気あふれる2日間の祭典が開催されました。このイベントは、これらのセラーが世界的な輸出業者として目覚ましい成長を遂げ、マーケットプレイスにおける中小企業オーナーのコミュニティを強化したことを称えるものです。
また、ドイツ、イギリス、カナダ、日本、中国のセラーも表彰されました。eBayでチャンスを見つけ、それをビジネスへと発展させた優れた起業家たちです。これらのセラーは、アンティークやビンテージの記念品から、製造部品やトレーディングカードまで、あらゆるものを販売する輸出業者である。
リトアニア、インド、ドイツ、イギリス、カナダ、日本、中国出身で、世界中の顧客に販売している7人の刺激的な起業家を紹介します：
リトアニア
デイマンテ・セジョナイテ、イングリダ・メッサー（読みがあっているか自信がありません）
最優秀輸出者賞は、eBayの起業家精神を体現し、グローバルな輸出で並外れた成功を収めたセラーを表彰するものです。今年のグローバル新興市場地域の受賞者はPOPPRI Fashion Auctionsで、リトアニアを拠点に高級品の再生品を販売しているファッション小売業者です。
POPPRIは15年以上にわたってeBayで販売を続けており、eBayオークションを通じてのみ、さまざまな種類の再生高級ファッション・アイテムを提供している。ネット・ア・ポーターとのユニークな提携により、有名高級ブランドから中古品を入手することができる。そして、70人の熟練した従業員からなる同社の専門チームが、在庫品を細心の注意を払って改装し、ラグジュアリーファッションの高い基準に合わせて、新たな価値とスタイルを備えたアイテムに生まれ変わらせる。
POPPRIは、細部にまで細心の注意を払いながら、高品質のアイテムを生産することに全力を注いでいる。eBayストアを立ち上げて以来、50万人以上のファッション愛好家とつながり、世界中で180万点のアイテムを販売している。
インド
ヒラル・パリク（読みがあっているか自信がありません）
ヒラル・パリクは、インド・ムンバイのサンタクルズ電子輸出加工区を拠点とするファイン・ジュエリーショップ、gemdepotの製造・輸出業者であす。彼女はグローバル新興市場地域の2023年最優秀女性輸出業者です。ジュエリーの大量生産者であるヒラルは、自社ブランドの販売だけでなく、ZalesやPandoraといった他のブランドにも製品を供給している。
約10年前にeBayでeコマースの旅を始めて以来、ヒラルはアメリカへの輸出に成功し、総売上の80％はオンライン顧客からのものだ。彼女は、eBayのCEOであるジェイミー・イアノーネの注文をこなしたこともある。
ドイツ
ヴォルフガング・コルブ
Kolb Antik Ulmは、eBayのマーケットプレイスをうまく利用してビジネスを成長させているトップセラーを表彰する、今年のドイツ・セラー・アワードで表彰された6つの中小企業のうちの1つです。2000年からeBayのセラーであるウォルフガング・コルブは、美術品と骨董品を専門とするヨーロッパ最大級の収集品セラーであす。
「この仕事を始めて40年になりますが、毎日、見たこともないようなものを目にします。「どんなものを並べても、3、4人のお客さんはそれが何なのか知っていますよ」。
数十年にわたり、ヴォルフガングは成功の秘訣がオープンで信頼できることを優先することにあることを発見した。彼は、伝統的な小売の価値観とeBayの世界的な顧客基盤を組み合わせることで、美術品や骨董品のコレクター、ディーラー、修復家と強固なビジネス関係を築くことを重視している。このネットワークのおかげで、彼はeBayで毎月1万点以上のオークションを成功させている。
イギリス
エイミー・ケント
今年、eBayビジネス・アウォードを受賞したvintagehoneypotsは、eコマースアプローチを再評価し、eBayのツールとプログラムを取り入れたことで、2023年の最初の6ヶ月間だけで2022年の総売上高を上回ったとして、ビジネス成長賞を受賞した。
Vintage Honey Potsを運営するチームは、2016年にeBayに参加する以前、20年以上にわたってヴィンテージアイテム、コレクターズアイテム、エフェメラを扱ってきた。
昨年、プロトレーダー・プログラムに参加した後、eBay側のビジネスが成長し始めた。出品商品を見直し、ショップを最適化し、商品写真をアップグレードし、eBayのGlobal Shipping Programで海外発送を開始した後、Vintage Honey Potsは世界中の何百万人ものバイヤーに届くようになった。
「2023年4月にグローバル・シッピング・プログラム（GSP）に登録して以来、世界6大陸、50カ国以上に商品を販売してきました」と、ヴィンテージ・ハニー・ポッツのeコマース・マネージャー、エイミーは語る。「このことは、より多くの人々が私たちの素晴らしいヴィンテージ・ロットにアクセスできることを意味するだけでなく、最初の月だけで、私たちの平均ロット価格がなんと18.9％も上昇したことを意味しています。」
カナダ
エイミー・オズエ（読みがあっているか自信がありません）
eBayカナダの最優秀小規模国際販売賞は、マーケットプレイスを利用して世界中の顧客にリーチしたACO Repairs & Sales Solutionsのエイミー・オズエに贈られた。
エイミーは、製造業の修理に長年携わった後、修理だけでなく、新品、中古、再生部品を顧客に直接販売する機会を見出し、2018年にeBayに参加した。
現在、ACOのeBayでの売上の95％以上が越境販売で、20％以上がカナダと米国以外の顧客への販売となっている。エイミーは、ビジネスの成功の多くを、バイヤーが必要なパーツを見つけるのを助け、伝統的に男性が支配的だった業界でACOを繁栄したグローバルビジネスに成長させた、彼女の業界知識のおかげだと考えている。
日本
ツチハシ・タクミ（漢字がわからないのでカタカナにします）
ツチハシ・タクミがeBayでの販売を始めたのは2006年。友人からeBayを紹介され、世界中の顧客に商品を簡単に販売できることを知ったのがきっかけだった。トレーディングカード、アニメグッズ、ビデオゲームなどの日本文化商品をeBayで販売する。
2021年、チームはトレーディングカードに注目し始め、本物のポケモンカードに特化した2番目の店舗をオープンした。その目覚ましい成長により、eBay Japanの2021年カテゴリーグロースアワードのコレクタブルカードゲーム部門を受賞した。
タクミと彼のチームは現在、世界中のファンとアニメへの愛を分かち合っており、多くのリピーター（海外からのリピーターも含む）が挨拶や在庫の閲覧のために実店舗に立ち寄っている。
中国
ジャーチー・チェン（読みがあっているか自信がありません）
スポーツトレーディングカードの販売者である鄭家基は、2022年8月にT8 Collection Galleryを立ち上げ、eBayでのキャリアをスタートさせた。トレーディングカードの愛好家である彼は、世界中の多くのバイヤーが好むチャネルとして認識されているeBayの広大なトレーディングカードプラットフォームに惹かれた。
「eBayに出店することは、世界中のカードバイヤーと直接つながることと同じです。より多くのコレクターが、オフラインの店舗からeBayのようなオンラインプラットフォームに移行しています。スターカードの市場は大きな可能性を秘めていると思います。」
T8コレクションギャラリーは立ち上げから3週間で、6万ドル以上の売上を記録した。それ以来、次アーチーは本業を辞めることができ、今ではフルタイムでeBayビジネスを運営している。
「eBayのプラットフォームは世界中のスターカード愛好家を惹きつけています。将来はもっと良くなると信じています！」
参考：Celebrating eBay’s Sellers of the Year
おわりに
この表彰者を見ていかがでしょうか。
中国人セラー以外は10年選手だらけです。そして「欧米は怖いがアジアならチョロいだろう」という内心が透けて見える、明治・幕末の脱亜入欧のころから変わっていない国際感覚をベースにアジアだけをターゲットとするような一部の日本企業とは異なり、地域を選ばず全世界を相手に立ち回っています。この辺が成功者の共通項ですね。
このブログでも、「ネットはすぐ売れる、すぐに儲かる」、「半年や1年で結果を～」と考えるのは、海外でも「Shiny Object-Syndrome（キラキラ目標症候群）」と呼び、嘲笑されています。いわば「頭の中お花畑」状態だと何度も書いてきました。「ネットはすぐ売れる、すぐに儲かる」という話は、ネット黎明期にネットを広めるための宣伝で言われていたことで、これを信じてしまうのは、ITリテラシー云々の前に、情報リテラシーが高くないと言えます。他社と共催したセミナーでも同業他社の方が「1年でやめるという人がいますが、3年は続ける覚悟がないとだめ。」と言っていました。全く同感です。
もう今年もあとわずか。この年末年始はじっくり英気を養って、来年からは超本気になりましょう。
