こんにちは。ジェイグラブの横川です。
中国のECはKOL(Key Opinion Leader、影響力の強い人)のライブ・ストリーミングによる販売力が強力であることは有名です。日本ではテレビ通販で有名な人はいますが、ネットで有名な人はほとんどいません。
欧米日がアジアよりKOLコマースが盛んでないのは、おそらく、どのような意見を持っても、どのような思想を持っても自由だという社会で生活できるため、自己のこだわりを優先するからだで、そうでない社会では、誰か強力な人が引っ張ってくれないと行動しづらいとかあるんじゃないかと想像してます。
しかし、欧米日でも、こだわりポイントの多い商品は、専門家の意見がとても重要で、そうしたアドバイスを受けながら買うことは当たり前です。そこで、今回イーベイ(eBay)では、こだわりポイントの多いジャンルの商品を中心にライブ販売を開始するようです。元々オークションから始まったサイトですから、ライブになれば、サザビーズやクリスティーズに近づきますね。
イーベイ、コレクターズアイテムのライブショッピングを開始
イーベイは日本時間17日(現地時間16日)、ライブでインタラクティブな環境で商品を閲覧・購入する新しい方法を提供するショッピング専用プラットフォーム「eBay Live」を開始することを発表しました。この新しいベータ版テクノロジーは、世界最大級のマーケットプレイスでエンターテインメントとインスタント購買を融合させたものです。最初のシリーズでは、イーベイのトップセラーであるブリーカー・トレーディングが厳選した希少価値の高いトレーディングカードを提供し、トレーディングカード愛好家のDJ Skeeがホストを務めます。
「イーベイは、常にトレーディングカードとコレクターズアイテムのためのホームです」と、イーベイのコレクターズ、エレクトロニクス、ホーム担当副であるドーン・ブロックは述べています。「コレクター・コミュニティが成長するにつれ、私たちは魅力的な環境と驚くほど簡単な操作を組み合わせた新しいライブ・プラットフォームを提供し、コミュニティが共通の興味や商品について集まれるようにしています。現在ベータ版であるeBay Liveは、我々のコミュニティがつながり、売買するための、より合理的で、楽しく、洗練された方法を提供することになるでしょう。
このイベントは、6月22日午後3時(東部標準時)から始まり、ユーザーに従来のオフラインショップにいるような感覚で商品と関わってもらう。ブリーカー・トレーディングのジェス・ミネオは、1995年のTopps Finest Michael Jordan M1 Red Bordered Refractor PSA 9 MINTや1998年のKobe Bryant Skybox That’s Jam PSA 10などの代表的な収集品を展示する予定です。
イーベイアプリとebay.com/eBayLiveにアクセスすると、DJ Skee氏とブリーカー・トレーディングがチャットやリアクションボタンで直接対話し、ライブストリームから直接カードを購入することができるなど、ショッピングにさらなるエンターテインメント性をもたらします。
ジェスは、「私たちは常に、コレクター仲間とつながるための新しい方法を探しています.。イーベイは常にグローバルなプラットフォームの驚くべきリーチを提供してきました。そして彼らのeBay Liveベータ技術は今、よりパーソナルで有意義な方法で私たちの提供を強調する機会を与えてくれています。」と語った。
イーベイは、マーケットプレイスが愛好家の求めるものを確実に提供できるよう、常に最高の進歩をコミュニティにもたらし続けています。今月初め、イーベイはトレーディングカード用の保管庫を開設しました。この保管庫は、24時間365日セキュリティで保護された温度管理された施設となっています。 またイーベイは最近、真贋保証サービスをトレーディングカードに拡大し、昨年、価格ガイドとコレクションおよびイメージスキャンを発表しました。これらはコレクターのポートフォリオ管理方法に変化を与えました。
DJ Skeeは、「熱心なコレクターとして、イーベイが最高の体験を提供するために、常に新しい試みを続けていることが大好きです。トレーディングカードの真贋保証、eBay vault、そして今回のeBay Liveベータ版など、eBayは常に新しいサービスを展開しており、これはまさに画期的なことですね」
参考:Bay Launches Live Shopping for Collectibles
おわりに
日本では中高年の中には未だに「ネットはタダ」とか、「ネットに店を持てばすぐに売れる」と思っている人がいます。この考えは、20年近く前、ネットが登場した当時に、既存のリアル世界からネットへパイを奪うためにネット企業の営業がよく使った美辞麗句の営業文句であり、はっきり言えば「ほとんどウソ」でした。海外から来たものでも強烈に圧力がかからない限り、変化を嫌う臆病者が多い日本ではこのくらいのことを言わないと、動こうとする人が少ないからです。
しかし、こうして少しずつリアルなやり方に近づいてきましたので、のるかそるかで成功するか置いていかれるかの差がつくでしょう。