こんにちは。ジェイグラブの横川です。
もうすでに数年前からイーベイは持続可能性という点で高い評価を得ているECサイトになっています(下記「関連記事」参照)。これからのトレンドの一つであることは間違いなく、新品信仰がもてはやされる時代ではありません。
先日も、インフレなどで、価格上昇が売上の足を引っ張るようなら、中古品や、B品、未利用資源、規格外品などの販売を企画することを提案しています(下記「関連記事」参照)。
そんな中、イーベイがもっと踏み込んで、リサイクル品の購入がどれだけ具体的に地球環境に貢献しているかを、数値化してこのトレンドを引っ張っていき、盛り上げていこうという動きを見せています。
eBay、環境影響評価手法を公開
イーベイ(eBay)は、同社のプラットフォームで中古品や再生品を消費者間で販売した場合に削減される環境負荷を推定する方法をオープンソース化しました。
同社は、この情報により、ユーザーが環境に対する潜在的なメリットを理解し、どの中古品や再生品を購入すると、より持続可能な判断を下すことになるかができるようになるとしています。
同社は、第三者機関であるAnthesis社との協力のもと、長年にわたり、プラットフォーム上での中古品販売による二酸化炭素排出量と廃棄物の削減効果を計算するための手法を使用してきました。
イーベイのCSOであるレニー・モリンは「この情報により、消費者は、この購入による環境へのプラスの影響がどのように計算されるかを理解しながら、どのような中古品や再生品を購入するかについて有意義な決定を下すことができます。また、他の企業が自社の環境負荷の追跡を検討する際のモデルにもなり、私たちはこのような透明性を提供できることを誇りに思います。温室効果ガスの削減、埋め立てや焼却の回避、経済的効果といった項目を標準化すれば、中古品を購入する際に、十分な情報を得た上で選択することができます。これは、食品の栄養表示と同じような購買ツールになります。そして、イーベイでは、このところ中古品の売買の方が急速に成長しており、プラスの影響を定量化する方法を見つけることは、誰にとっても良いことです。」と話す。
イーベイがこの手法を一般に公開するというリリースは、同社のサステナビリティ目標に対する進捗を詳細に記した2021年インパクトレポートの発表と同時期に行われていた。
レポートでは、2021年だけでも、150万トンの二酸化炭素排出と4万7000トンの廃棄物を回避し、40億米ドルのプラスの経済効果を生み出したとしています。
現在、ファッション、エレクトロニクス、ライフスタイル、メディア、パーツ&アクセサリーの5つの製品カテゴリーにおいて、2025年までに700万トンの二酸化炭素排出と23万トンの廃棄物を回避し、200億米ドルのプラスの経済効果を創出するという新しい目標に向かって進んでいます。
イーベイCEOのジェイミー・アイアノーネは「イーベイは、創業当初の壊れた中古レーザーポインターの販売(※下記「関連記事」参照)から25年間、循環型商取引の最前線に立ち、買い手と売り手が当社のプラットフォームを利用することで生み出した環境への影響を誇りに思っています。私たちの焦点は、販売と購入を簡素化し、サステナビリティをすべての人にとって公平で実現可能なものにすること、そして、人々が購入品やビジネス、地球にとって意味のある選択をする力を与えることです」と語った。
参考:eBay releases environmental impact methodology
おわりに
(冷笑的な意味ではなく)意識の高い、質の良い(品が良いと言ってもいいかも)顧客の多い市場になっていきそうな感じがしますね。
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