こんにちは。ジェイグラブの横川です。
東南アジア各国は国を挙げて、世界規模のアマゾンやeBayといったECモールを利用して世界展開することを促しています(参照:下部の関連記事)。
「東南アジア小規模事業者オンラインビジネス取引レポート2022」によると、この地域のイーベイ対応小規模事業者は2020年に214の国際市場で売上を上げ、グローバル小売業者の成長に拍車をかけていたとのことです。
カンボジアは1970年代後半から90年代前半までの内戦のあと、急激な経済成長をしております(日本のメディアはバラック小屋に暮らす貧しそうな人ばかり映すのが得意なので、カンボジアを誤解している人が多いですが、実際のプノンペンの夜景などは非常に活気があります)。
そのような市場に目をつけて10年前から進出した代表的な企業にイオンがあります。
イオンモールのカンボジア3号店が正式オープン、ASEAN最大規模(ジェトロ)
そして、弊社もイオンさんのご厚意と協力により、ジェイグラブモールサービスのショールームストアで利用させていただいております。
イオンモールカンボジア ショールームストアに出店しながら、カンボジアおよび全世界に越境EC販売できるプランがスタート!(2023.10.03)
最新レポートは中小機構からもでています。
【現地レポート】知りたい!カンボジア越境ECの可能性(中小機構)
日本企業は決断が遅く、少しの不安でも解消されないと前に進まないのに比べて、東南アジアのパワフルな動きには脱帽させられます。ひょっとすると、日本企業がもたもたしていた間に、東南アジアの企業にパイを奪われてしまっているのではないかと思います。ますます日本からの成功事例が出てこなくなる・・・。
成功したいと思うなら、
役得感を味わいたいと思うなら、
寄らば大樹の陰精神、
リーディングカンパニーの後に続こう的な「お上意識」精神ではなく、ファーストペンギンにならないと味わえません。
リスクはデンジャラスではありません。リスクは避けるものではなくて、理解して引き取るものです。ここの理解を間違えていると、海外展開で成功はありません。私が繰り返し繰り返し言っている「知識を得て安心して、結局何もしない人より、知識などそこそこにまず、動くという意識のある人のほうが成功する」のです。
カンボジア、起業家にeコマース・プラットフォームの活用を呼びかけ、世界市場に進出を後押し
カンボジアは、中国のアリババのようなeコマースプラットフォームを利用して国際市場に製品を販売するよう起業家に呼びかけた。
カンボジアのCham Nimul商務大臣は、「Beyond borders: bringing Cambodian products to the global market through Alibaba.com」セミナーで、同省とアリババグループは、2023年10月にアリババのeコマースプラットフォームでカンボジア製品を直接販売するための覚書を交わしたと述べた。
「現在までに、約10社のカンボジア企業が、胡椒の実、マンゴージャム、燕の巣などの製品をeコマース・プラットフォームで販売しています」と、彼女は約320人の参加者に語った。
「中国や世界市場へのカンボジア製品の輸出を後押しするため、中小企業にもこのプラットフォームで製品を販売するよう勧めたい」と彼女は付け加えた。
Nimul氏によると、カンボジアは9月に開催される第21回中国-ASEAN(東南アジア諸国連合)博覧会の傍ら、Alibaba.comの国家パビリオンを立ち上げる予定である。
同大臣は、地域包括的経済連携(RCEP)協定およびカンボジア・中国自由貿易協定の下、カンボジアはRCEP加盟国および中国に特恵関税で製品を輸出することができると強調した。
関税総局の報告によると、カンボジアは2024年の最初の4ヶ月間に80億米ドル相当の製品を輸出し、前年同期の69.4億米ドルから15.2%増加した。
参考:Cambodia calls on entrepreneurs to use e-commerce platform to meet global market
まとめ
東南アジアの人の中には、高度経済成長期の日本人の働き方にそっくりな人がいて(あの時代の働き方が良かったどうかは別として)、それを一緒に働いて見ていた身としては、「ああ、日本は10~30年以内に東南アジアに抜かれるな」と思ったものです。
セミナーでは、「越境ECをやる際だけは頭の中を海外モードにせよ」としつこく言っています。相手はこれだけパワフルでスピードの早い人達です。こうした人達と競うことを考えれば、知識より意識を変えなければ成功するはずがありません。大事なことなので、超上から目線で何度でも言わせていただきます。
肝心なのは意識の問題です。極論すれば、国内ビジネスとは全く異なる人格を持つくらいのマインドセットが重要です。これが難しいなぁという場合は、国際対応に慣れている人にお任せするプランもあります(参照:ジェイグラブモール)