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越境ECブログ

東南アジアeコマースの商習慣を知る(インドネシア)

こんにちは。ジェイグラブのネイサ・アニンディタです。

私は現在、インドネシアからインターンとして働いているスタッフです。本来であれば来日して日本で働いているはずだったんですが、Covid-19のせいで来日が叶わず、インドネシアから日本のスタッフとオンラインで連携を取りながら仕事をしております。

もともと、私は日本の大学に4年間留学しており、そこでマーケティングやEC、日本の消費者の消費性向などを研究していましたので、今回は東南アジアの市場についての調査を任されております。今回はその中でも私の母国であるインドネシアについて簡単にまとめました。

理由としては、母国なので調べやすいこともありましたが、インドネシアに興味を持つ日本の企業様が増えてきているとのことを聞いたからです。

今回のインドネシア事情のあとは少しずつ他の国についても調査・報告いたします。


インドネシア商習慣まとめ

1.決済手段

インドネシアでよく使われる決済手段は主に以下です。

  • Mastercard
  • Visa
  • デジタル決済(OVO、 ShopeePay、 LinkAja) 
    ※日本のPaypayやLinepayのようなものです
  • コンビニ決済
  • モバイルバンキング

インドネシアユーザーの決済は以上が主流ですので、まずはクレジットカードに対応しておけばスタートは切れると思います。

2.インドネシアで人気のECモール

  1. Shopee
  2. Tokopedia
  3. Bukalapak
  4. Lazada
  5. Blibli

インドネシアの主流モールというと、首都ジャカルタに拠点を置き、アリババも支援しているトコペディアというのが数年前までの常識だったかもしれません。しかし、現在は後述するグラフでもわかりやすいですが、Shopee(ショッピー)になっています。

3.物流

輸送業者名 送料 輸送機関
日本郵便(Surface Mail / Sea Mail) ¥ 1,700 / kg 1〜3ヶ月
日本郵便 (SAL) ¥ 2,200 / kg 1〜3週間
日本郵便 Airmail ¥ 2,700 / kg 3〜8日間
日本郵便 (EMS) ¥ 2,100 / kg 4日間
クロネコヤマト ¥ 2,100 / kg 3〜5日間

FedEx (Door-to-door、Airport-to-door、Door-to-airport)

FedEx (Airport-to-airportは¥2,400~)

¥ 2,500 ~

 

Shipa Freight

(integrated commercial business shipping service)

https://www.shipafreight.com/shipping-to/indonesia/ 12〜15日間(東京からジャカルタまで)

インドネシアは日本からの距離が近いので、送料は安めです。またインドネシアは国土が広く、多くの島で構成されているため、物流事情が良いとは言い切れません。しかし、ジャカルタであればそれほど心配する必要はありません。また、インドネシア政府も数年前から物流インフラを整える政策に本腰を入れています。
また、Shipa Freightという日本の方には聞き慣れないサービスも挙げてみましたが、貿易レベルの輸出になると名前が出てくる事業者です。しかし、越境ECならば、一番安全確実なのは日本郵便のEMSだと思います。

4.インドネシアの主な商品の関税率

インドネシアの消費者がECでよく求めるジャンルに絞ってみると関税率は以下のようになります。
化粧品:関税20%、それ以外の諸税10%
宝石類:関税15%、それ以外の諸税10%
食品類:関税20%、それ以外の諸税10%

5.ECの利用頻度(トラフィック)

これは、上記の人気ECモールとも関係しますが、インドネシアでの2020年のQ2のトラフィックを示した統計図です。このように現在ではShopeeが最もユーザーを集めています。

Source: Statista, 2020年(2Q)

6.インドネシアでよく買われるアイテム

これはインドネシアの主なECサイトでよく買われるカテゴリーを示したものです。色の濃いカテゴリーほどよく買われていることを示しています。

Source: ecommerceiq.asia, 2020


最後にインドネシア人目線で、日本のECサイトはどう見えるかについて、まとめておきたいと思います。

私は現在は日本を離れてインドネシアに住んでいますが、いまも日本に住んでいる外国人の友達(特に東南アジア、10代〜20代)との交流は続いており、彼らにに聞いてみました。
まず、彼らは日本企業のECサイトではどこを一番使っているかというと、Amazonジャパンでした。理由はAmazonジャパンが一番アイテムを探しやすく、商品ページの形式が一定なので安心して見ていられるということが大きいようです。言語切替で英語に変えて買えるというのもポイントでした。また、返品と払い戻しも簡単になっています。
C2Cなら、メルカリとヤフオクをよく利用します。最近ではメルカリが一番よく使われています。その理由は買いやすさに加えて支払いがメルペイで済ませられる簡便さにあります(コンビニでも使える)。
他のECサイトについても聞いてみました。たとえばWowma、Qoo10、ZOZOTOWNなど。しかし、彼らはあまり使ってないそうです。理由としてはサイトへ訪問すると、真っ先に漢字がたくさん目に飛び込んできて、製品もちょっと探しづらいとのことでした。そして多言語化されておらず英語での利用も不可です。
また、現在ではECサイトで買うよりも、ブランドのスマホアプリをインストールして買う人が多いようです(Amazon以外は)。例えば、人気なのはNikeとUniqlo(ユニクロ)です。

話を聞いていると、やはり、日本国内の外国人向けにしても、海外にいる外国人にしても最初に丁寧にしておかないとならないのは言語でした。少なくとも英語化は必須です。

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Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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