こんにちは。ジェイグラブの横川です。
セミが鳴いてる真夏だというのに、桜の下の女子高生という季節外れもいいところの写真を持ってきたのには意味があります。 もうお気づきかと思いますが、海外では9月に新学期が始まります。海外では
back-to-school(バック・トゥ・スクール)
back-to-college(バック・トゥ・カレッジ)
といいます。もう固有名詞レベルなので、これで一発で通じます。日本では年明けから晩冬にかけてランドセルや制服などが売れるように、海外ではこの時期に学校に行く準備のための買い物が始まります。お店側はこれに合わせたキャンペーンを打つのです。
新学期関連で当てはまりそうな事業者の皆様は今からでも間に合うので、準備してみて下さい。 ニッパチは落ち込むというのはガラパゴスな某国だけと思って下さい。
バック・トゥ・スクール2021年予測
スクール・ショッピング・シーズンは、小売業界においてホリデーショッピングシーズン(年末商戦)に次ぐ年間で2番目に大きなイベントです。米国のEコマースの売上高は、2020年に33.6%増加しました。2021年のバック・トゥ・スクールの支出は、2020年に比べて16%増加するとデロイトが予測しています。
また、米国の子供一人当たりの支出額は、2020年の529ドルから2021年には平均612ドルになると予測しています。このため、今年は親たちがオンラインでバック・トゥ・スクールの買い物をすることが多くなるでしょう。
同調査によると、テクノロジー関連商品の売上高は、2020年に比べて37%増加すると見込まれています。伝統的なアイテムとCOVID関連アイテムの売上は、それぞれ2%と42%の増加が見込まれています。また、2021年の売上の49%がオンラインストアで行われると予想されており、2020年の44%から増加しています。
全米小売業協会(NRF)の調査では、2021年に子供に新しい服を買うことを最も楽しみにしていると答えた親は49%で、2020年の42%から増加しています。
デロイトは、2021年のバック・トゥ・スクール・セールスの約4割は8月と9月に行われると予測。ランズエンド社のCEOのジェローム・グリフィス氏は、このキャンペーンの買い物は8月に始まると予想しています。
バック・トゥ・カレッジ(大学入学式)も同時に近づいてきていますが、そこにもユニークなマーケティングチャンスがあります。 プロモーションは、バック・トゥ・スクールだけでなく、多くの小売業者は、バック・トゥ・カレッジをテーマにしたプロモーションも行っています。
Statistaによると、バック・トゥ・カレッジ・ショッピングは、7月中旬から8月中旬にかけてが最大で、10月まで続くこともあります。米国の親と学生は、2021年には677億ドルをバック・トゥ・カレッジ・アイテムに費やすと予測されています。
バック・トゥ・スクールの広告キャンペーンを今すぐ企画・実施しよう
学校や大学が間もなく始まるため、購買者は買い物をすでに始めたか、間もなく始めるでしょう。NRFの調査によると、買い物客の61%が、プライムデーやレイバーデーなどのセールイベントで学校用品を購入する予定とのことで、2021年のプライムデーは終わっているが、レイバーデーは9月6日に控えており、広告を開始するには絶好のタイミングです。
まず、プロモーションの種類を選びましょう。 1日だけのイベントなのか、複数日にわたるイベントなのか、毎日異なるオファーなのか、カウントダウンなのか、クーポンなのか、パーセントやドルの割引なのか、送料無料なのか、などを決めます。検索連動型、ショッピング連動型、ディスプレイ連動型、ソーシャル連動型、Google、Facebook、Amazon、eBayなど、使用するチャネルやプラットフォームも決定します。
バック・トゥ・スクールのプロモーションは、割引、無料サンプル(子供たちやパパ・ママにも試してもらう)、フラッシュセールなど、さまざまな種類のプロモーションを実施できます。
82%の買い物客は、迅速な配送よりも送料無料を好み、プロモーションを行わない場合でも、バック・トゥ・スクールでブランド認知度向上させることは可能です。
広告費の回収率(ROAS)とキャンペーン成功率最大化のために、複数チャネルの使用を検討すべき
Googleによると、ショッピングキャンペーンと検索キャンペーンを同時に実施することで、買い物客がウェブサイトにアクセスする可能性が90%高まります。
「back-to-school」や「back-to-college」という言葉を見出しや商品名に使いましょう。 キーワードごとに別の広告グループを使用するなど、きめ細かいキーワード構造で成功を収めましょう。
参考:The Why and How of Back-to-School Advertising for eCommerce Brands
昨年、このコロナ禍を機に、日本も4月入学ではなくて9月入学にして世界標準に合わせようという話がありました。私は賛成派でした。しかし、時間がない・間に合わないなど、いつもの「やりたくない理由だけは天才的な速さで出す日本人パワー」に押され、なくなってしまいました。
しかし、コロナ禍は1年で終わることなどなく、準備の時間はたくさんありました。結局、オンライン授業を試みるも全国で足並みが揃わず・・・など、いろんな問題がありました。それならどこかで一気に休みをとって準備してしまったほうが良かったんじゃないですかねぇ(個人の感想です)。