つい先日、Amazon Prime Day 2024が終わったばかりのAmazonですが、プライムデー直前の7月12日、米国Amazonでは、生成型AI搭載の会話型ショッピングアシスタントRufus(ルーファス)が全米でサービスを提供開始したと発表されました。
Amazon.comの新AIアシスタント「Rufus」
米国Amazon.comは新たに「Rufus」というAIアシスタントを導入し、ショッピング体験を革新しようとしています。Rufusは、Amazonアプリ内に搭載され、ユーザーが商品を検索したり購入する際に質問に答えたり、個別のおすすめを提供したりします。
このアシスタントは、Amazonの広範な商品カタログや顧客レビュー、質問応答データに基づいてトレーニングされており、精度の高い情報提供が可能です。ユーザーのニーズや好みに基づいて商品を提案し、ショッピングの利便性を大幅に向上させます。
Rufusの特徴と機能
RufusはAmazonアプリのナビゲーションバーに配置され、ワンタッチでチャットウィンドウが開きます。ここでユーザーは商品に関する質問をすることができ、具体的な詳細や比較情報、個別のおすすめを受け取ることができます。
また、Rufusは大規模な言語モデル(LLM)であり、商品カタログや顧客レビュー、コミュニティQ&Aなどのデータを元に訓練されています。これにより、正確で有用な回答を提供し、ユーザーがより良い購入判断を行えるよう支援します。
さらに、Rufusを通じて直接商品を購入することができ、ユーザーは複数のページをナビゲートすることなく、簡単に購入手続きを完了できます。
市場への影響と将来展望
Rufusは今年2月、最初に限定的なユーザーグループでベータテストされ、数千万の質問に対応し、その精度を向上させてきました。現時点では全米のユーザーに提供されていますが、今後数週間で日本含めグローバルユーザーにもサービスを拡大予定です。初期のユーザーからは、高速で有用な回答や関連性の高いおすすめに対する好意的なフィードバックが寄せられています。
Rufusの導入は、Amazonのマーケティングおよび販売戦略に大きな影響を及ぼす可能性があります。ユーザーとの会話形式のインタラクションを通じて、ブランドの認知度や可視性を高めることができ、また、個別のおすすめを提供することで、新しい商品をユーザーに紹介し、顧客満足度やロイヤルティを向上させる効果が期待されています。さらに、Rufusのユーザーインタラクションから得られるデータは、マーケティング戦略の最適化や商品の改良に役立ちます。
まとめ
個人的にはECプラットフォームが続々とAIを導入していく中、Amazonもついにきたな、といった印象ですがこの先も矢継ぎ早にAIがECの購入体験に良い影響を及ぼすだろうと楽しみにしていますし、ジェイグラブも最新のAIを研究したりテスト導入しています。ちなみに「Rufus」という名前は、Amazon.comが1996年、最初にオフィスに迎え入れた“4本足の従業員”、ウェルシュ・コーギーのRufusが由来となっているそうです。