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越境ECブログ

アマゾン、ヨーロッパへも簡単に出品できるように

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

欧米の主要なECモールと言えば、アマゾンかイーベイかで、この構図は20年前から変わっていません。

イーベイはどこか一箇所でアカウントを作れば、そのアカウントで世界中のイーベイで出品ができますこれは90年後半の創業当時からずっと一貫しています。

一方、アマゾンは、複数地域に出品したい場合、各地域ごとにアカウントを取得しないとなりませんでした。それが近々、簡単に出品できるように仕組みを変えるようです。


アマゾン、EEAプログラムを開始

EC大手のアマゾンは、「ヨーロピアン・エクスパンション・アクセレーター(European Expansion Accelerator/EEA)」と呼ばれる新しいサービスを開始しました。この新機能により、出品者はヨーロッパとイギリスの9つのアマゾン・マーケットプレイスへ簡単に進出することができます。

この新機能は、アマゾン・ユーザーから長年にわたって要望されていたもので、「EEAは、アマゾンのユーザーに複数の店舗で何百万もの新商品を提供するために、販売パートナーが何年も前から求めていた機能です。2クリックのステップでヨーロッパのセラーに提供できるようになり、アマゾンでビジネスを拡大できるようになったことを嬉しく思います」と、セラーサービスヨーロッパ担当は述べています。

自動で実行される
セラー・セントラルにアクセスすると、販売者はまだ販売していないマーケットプレイスの概要を知ることができます。マーケットプレイスを選択すると、ワンクリックでそのマーケットプレイスに進出することができます。アカウント登録、セットアップ、翻訳、出品、発送設定、商品適格性チェック、カタログカスタマイズは、3営業日以内に自動的に実行されます。

EEAは、List-Once-Sell GloballyやBuild International Listingsといった既存のアマゾンツールを利用するため、販売者はこれらのツールを自分で使用する必要がなくなりました。出品者は、ヨーロッパのすべてのアマゾン・マーケットプレイスに進出することも、1つのマーケットプレイスを選択することもできます。

ヨーロッパのマーケットプレイスで活躍するセラー向け
この機能は無料で利用でき、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ポーランド、スウェーデン、ベルギー、イギリスのヨーロッパのマーケットプレイスのうち少なくとも1つで既に販売している加盟店が利用できます。加盟店は簡単に販売チャネルを拡大することができ、一般ユーザーは数百万点の新商品から欲しい物を得ることができます。

参考:Amazon launches EEA program


おわりに

イーベイが30年前からやっていた機能がアマゾンにもようやく実装されることになるのは、販売者に撮っては良い話だと思います。

ただ、注意が必要なのは、記事中にも商品適格性チェックといった単語があるように、他地域への出品が楽になるということを伝えているだけで、税務関係などが楽になるとか、各国政府の製品認証が不要であるとか、そういった話ではないことです。その点は引き続きハードルは高いままだと思いますので、アマゾンで売ることが本当に向いているのかなど、事前にきちんと確認することが必要です。

くれぐれも、アマゾンの選定理由が「アマゾンしか知らないから、アマゾンにしました」では失敗する可能性が高いので、きちんと調べましょう。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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