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越境ECブログ

ECでのAIの役割は拡大する一方だが日本では・・・

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

AIが急速に話題に上がるようになってからすでに2年近く経ちました。そしてAIに関する記事もネットニュースでよく見かけるようになりましたが、果たして日本人で越境ECをやっている人はこの新技術にきちんと向き合っているのか、そしてきちんと使っているのか(無料なのにもかかわらず!)、気になるところです。

私の肌感覚では、仕事、特にECで使っているという人が、残念ながら多くないと見ています(我々のような事業者に頼らずに自力でやって行けてる人は除く)。

実際、日本の事業者の支援の際に、「AIでこのようにやってみたら?」という話をすると、AIに全く触れておらず、当然使い方もわからないという人が多いからです。情報リテラシーに大きな、おそらく私が思っている以上に大きな分断や格差があるように感じました。

さて、このブログでは出羽守に徹すると宣言していますので、果たして海外ではどうなっているのでしょうか。そんな記事を紹介します。

なお、以下の記事の翻訳は、AIにやらせました。


レポート:AIの役割は今後も拡大し続ける

人工知能(AI)はまだ初期段階の技術ですが、すでに企業規模を問わず、業務効率の向上、顧客データ管理の改善、そしてユーザー体験の強化を通じて、eコマースの変革をもたらしています。

ハーバード・ビジネス・レビュー・アナリティック・サービス、Coveo、SAPによる最近の調査によれば、AIがeコマースのあらゆる分野において役割を拡大していることが明らかになりました。この調査は、200のeコマース組織を対象に行われ、回答者の70%が、AIの導入が「非常に重要」または「極めて重要」であると考えています。

※AIに文字起こしさせ、それを日本語訳させたのが以下です。

デジタルリサーチ
レポート:ECにおけるAIの役割は今後ますます拡大

ハーバード・ビジネス・レビュー・アナリティック・サービス、Coveo、SAPによる最近の調査によると、ECにおけるAIの役割は今後ますます重要になると予想されています。

EC企業がAIを活用している領域

重要なポイント: 回答者の81%が、顧客向けの生成AIイニシアチブで成功を収めるには計画的なリスクテイクが必要だと認識しています。
出典: ハーバード・ビジネス・レビュー・アナリティック・サービス、Coveo、SAP

誰がECにおけるAIのリーダーか?

円グラフ内訳:

  • 15% CIO/CDO/CTO
  • 12% CEO
  • 11% イノベーション責任者
  • 10% CMO
  • 8% EC/商品管理ディレクター
  • 8% 部門間のリーダー
  • 5% COO
  • 2% AI専任ディレクター
  • 1% 複数部門のチーム
  • 2% CFO
  • 2% 未定
  • 1% サードパーティ
  • 1% 法務/コンプライアンス責任者

重要なポイント: ITチームとビジネスチームが連携してECを支えるためには、AIと生成AIイニシアチブに関する強力なリーダーシップを確立することが重要です。
出典: ハーバード・ビジネス・レビュー・アナリティック・サービス、Coveo、SAP

ECにおけるAIと生成AIのメリット
棒グラフデータ:

作業スピードの向上: 69%
運用コスト削減: 48%
顧客データの活用: 46%
顧客ジャーニーの改善: 46%
顧客サービスの向上: 45%
作業の質の向上: 41%
イノベーションの迅速化: 41%
従業員の生産性向上: 38%
マーケティング/広告活動の効率化: 38%
売上増加: 26%
重要なポイント: AIや生成AIは、顧客ジャーニーを自動的にセグメント化し、個別化することで、ECの経営者が「賢く働く」ことをサポートし、より効率的な運営を実現します。
出典: ハーバード・ビジネス・レビュー・アナリティック・サービス、Coveo、SAP(回答者は複数回答可能)。


調査結果のハイライト

AIをすでに採用している企業は、大幅なメリットを実感しています。
回答者の69%が業務効率の向上と作業プロセスの迅速化を報告。

課題と障壁
それにもかかわらず、AIの広範な導入を妨げるいくつかの課題が依然として存在します:

データプライバシーの懸念(55%が指摘)
AIに特化した専門スキルを持つ人材の不足(49%)
明確なAI戦略の欠如(48%)

専門家のコメント
「AIはもはや『あれば便利』というレベルを超え、eコマース成功のための『必要不可欠』な要素となりました」と、Coveoのマーケティング責任者であるシェイラ・モリン氏は述べています。「顧客が求めるパーソナライズされた体験を提供しながら効率性と成長を追求するために、企業はデジタル体験を向上させるAIプラットフォームを優先する必要があります。現在はAI主導の体験経済の時代にあり、競争力を維持し、スケーラブルで意味のある顧客体験を提供するためにAIを活用することが不可欠です。」

参考:Report: AI’s role in ecommerce is only going to expand


おわりに

いかがでしょうか。すべてAIにやらせましたが、違和感を感じる翻訳部分があるでしょうか?
全くありませんね。数年前は少し手直ししたりしてましたが、今は全くする必要がないほどです。そして、この記事の翻訳は3分程度でした。

私はセミナーで「言葉の問題はAIで十分だ」と話しています。そして実際に英語ネイティブが使っても舌を巻くほどで、「ネイティブスピーカーが太鼓判を押すほど」だ、とも話しています。

にも関わらず「AIが翻訳した文章が正しいのか心配だ」といった疑いの声が聞こえてくるのが日本です(指示の仕方を間違えなければほぼ問題起きません)。ネイティブの太鼓判をも疑うのだとしたら、じゃあ、その人は一体何なら信じるというのでしょうか。信頼できる人に訳してもらわないと安心しないのでしょうか。それならそれなりのコストをかけてください。そのコストもかけたくないというのなら、もう何も出来ないので、仕事を辞めてください。

自分ではできないから誰かに、あるいは何かに頼りたい・甘えたいと思っていながら、そうした頼れるツールが出てきたら今度は疑うという、何がしたいのか分からない人が日本には多すぎるなと思ってしまいます(結局はやりたくはないんだと思いますけど。熱意ある社員率が日本は5%で世界最下位というアメリカのギャラップの調査も納得です。)。

越境ECは意識の問題だといい続けています。結果を変えたければ行動を変えるしかありません。

  • あと一歩というところで臆病風に吹かれて、結局何もしてこなかった。
  • 新技術に対し食わず嫌いのように疑っては手を付けてこなかった。

こうしたこれまでの意識を変えて一歩踏み出さなければ、行動が変わったことになりませんし、当然結果も変わっていきません。
最後はここに帰結するのですが、多分難しいのだと思いますので、日本の将来は明るくないんだろうなと思っています。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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