こんにちは。ジェイグラブの横川です。
だいぶ前に書いたことがあるので、今回は焼き増し記事になってしまうんですが、売買というのは人間同士が行うことですので、相手の立場というものを考える必要があります。
そこで、買い手の立場に立って考えることの重要性を書きました(参考:百聞は一見に如かず。ロールプレイングしてますか?)。
3年前の記事では自社サイトを中心に書いていましたが、今回はイーベイ(eBay)を例に考えてみたいともいます。
そういえば、以前ロールプレイングをしましょうとアドバイスした時にどういう意味かと問われ、迂闊に横文字を使った自分を恥じ、きちんと説明し直したんですが、客の立場になって考えるとはどういうことかと返され、日本語で会話してるようで会話が成立してなかった事実に目が点になった過去を思い出しました(笑)。
さて、話がそれたので、元に戻ります。
イーベイにおける6つの危険信号(買い手目線から)
1.非現実的な価格設定
アイテムの価格があまりにも良すぎると感じたら、おそらく詐欺の可能性があります。
「詐欺師は、より多くの購入者を誘うために、魅力的な低価格の商品を置くことがよくあります」と、消費者アナリストは説明します。不審なほど安い価格は、その商品が本物でないことを示すことが多いといいます。例えば、デザイナーズブランドのコピー商品であったり、実際の品質や状態が説明と異なる場合があります。
→キャンペーンなど、特別なことがない限りは適切な価格をつけましょう(もちろん送料等様々な事情の違いはありますので、日本国内と同じにしないとならないというわけではありません。)
2.売り手が購入を迫る
もし売り手が、数量に限りがあるとか、すぐに行動を起こせば特別な取引を約束するとか、購入を迫るようなメッセージを送ってきたら、連絡を絶ち、取引を中止することを強くお勧めします。これは、売り手が衝動的な購入を決断させることで、調査を妨げようとしている可能性があることを示す大きな赤信号なのです。
「詐欺師は頻繁に圧力戦術を使い、危機感を煽り、偽造品を販売します」と同氏は説明します。
→日本人はあまりしないような気がしますが、少しは図々しいくらいが良いです。
3.商品写真が少なすぎる
オンラインショッピングの専門家のポール・モリスは、「出品物がずさんであったり、一般的に努力が足りない場合、それはプロの商売人ではない証拠です」と説明します。
写真は、イーベイに出品する商品にとって重要な要素です。写真は、その商品の品質や状態などに対する期待感を高めるのに役立ちます。ですから、写真が1枚か2枚しかない、あるいは全くない場合は、購入を一時中断して考え直すサインかもしれません。
リテール・ボスの小売専門家も、「画像がある場合は、それをよく見てください」と同意しています。売り手は、傷や破損を隠そうとしているのかもしれません。
→ガラケーで撮った解像度の低い写真を1枚だけとか、そんな出品があったとき、あなたはそれで買えるのかと言いたくなるようなことがありますが、きちんと相手の立場を想像できる人ならば起きないことです。
4.否定的評価が肯定的評価より多い
オファーや購入ボタンを押す前に、売り手の評価とレビューを確認することをお勧めします。もし、肯定的なレビューよりも否定的なレビューが多かったり、同じ否定的なフィードバックを何度も受け取っていたりする場合は、その出品者に近づかないことをお勧めします。
「もう一つの赤信号は、フィードバックがほとんどないか、まったくないことで、彼らがイーベイであまりビジネスをしていないことを示唆しています」と同氏は付け加えます。レビューがほとんどないからといって、その出品者が必ずしも信頼できないとは限りませんが、より実績のある出品者と取引をすることで、より安心感を得られるかもしれません。
→日本で言えばヤフオクなどが近いですが、否定的な評価が多い人から平気で買える人は少ないと思います。また、取引実績のない人というのも不安があると出ると思います。私がセミナーで「越境ECを初めてやるということは、商売の基本に立ち返ることであり、「基本に立ち返る」とは利益の追求ではなく、「信用」の醸成が先だ。創業者がやったことをなぞることだ」と言い続ける意味がわかるかと思います。
5.外部で取引をしたがる出品者
イーベイで購入する際、自分を守る最善の方法は、すべてをプラットフォーム上ですることです。だから、もし売り手がそれを回避する(イーベイ外取引)よう求めてきたら、それは大きな赤信号です。
イーベイ外取引をすると、何か問題が発生した場合に、イーベイは保護してくれません。
6.オークション期間が短すぎる
出品者が今日出品したばかりなのに、出品が明日までになっていることに気づいたら、それは赤信号かもしれません。例えば、その商品が近々開催されるイベントに関連しているなど、出品者が急ぐ正当な理由がない限り、オークションの期間が短いということは、出品者が手っ取り早く儲けようとしていることを示唆していると考えられます。「その商品が正確に表現されていない、あるいは存在しないものである可能性もあります。
参考:6 Red Flags About Shopping on eBay
おわりに
日本ではネットに対して変な偏見がはびこっている部分もあり、また、新しいものに対しては極端に拒絶反応を示すことがしばしばあるので、特殊な世界という感覚を持っている人が多いような印象を持つのですが、実際は人間がやっていることです。したがって実社会で嫌われる行為や好かれる行為というのがあるように、ネット上でも同じです。
こんな売り手は嫌だなと思う姿があれば、それをやってしまえば客が離れます。こういう売り手は良いなと思った経験があり、その時の経験を活かして振る舞えば、やはり自然と人は集まります。