ジェイグラブの横川です。
先週はコロナ前の2019年とコロナ真っ只中の2020年を比較したデータを紹介しましたので、今回は今年、2021年がどんな年になるかを予測したデータを紹介いたします。
2020年は小売業にとって厳しい年だったにもかかわらず、世界の小売eコマースの売上高は27.6%の成長率を記録し、売上高は4兆ドルを大きく超えたと予測されています。これは、世界のeコマースの成長率が16.5%に減速するとしていたeMarketer社の評価から大幅に上昇したことを示しており、消費者のeコマースへの移行が顕著に進んだことを示しています。
世界の実店舗小売総売上高が3.0%減少し、世界各地で景気後退の影響が出たにもかかわらず、2020年のeコマースはパンデミック前の予想を上回る業績を達成しました。
“Insider Intelligence の eMarketer 予測ライターの最新レポート「Global Ecommerce Update 2021」の著者でもあるイーサン・クレイマー=フラッドは「2020年は多くの指標が前倒しされ成長したが、実店舗での取引も比較的正常化した1年となっているため、引き続きeコマースは期待されつつも、2021年の成長率は少し減速するだろう」と述べています。
今年の世界的な成長率は14.3%と予測しており、2019年の20.2%、昨年の27.6%に比べれば比較的低い数字ですが、それでも6,110億ドルも高い状態です。
2018年の時点では、世界のeコマースの売上高はまだ3兆ドルを超えていませんでした。2020年には4兆ドルのラインが簡単に突破され、2022年には5兆ドル、2024年には6兆ドルが達成されると予測しています。2020年には、全小売売上の18.0%がeコマースを介して行われました。2024年にはその数字は21.8%に達すると見込まれています。
参考:Worldwide ecommerce will approach $5 trillion this year
いかがだったでしょうか。
成長率は少しにぶると予測されていますが、それは昨年が異常な成長をしたためで、それと比較したら下がるのは当たり前です。実際には2019年と比較すると依然として高いままで、取引高は昨年より上がると予測されています。つまり、ECはもはや生活標準になったということです。ここにテコ入れしないと企業の存続は難しいということですね。