こんにちは。ジェイグラブの横川です。
越境ECですぐに売れないから広告を打つと考える方は多いと思いますが、自社サイト&ECモール二刀流作戦やSNSによる告知に比べると費用は非常に高くなります。それだけに慎重になる必要があります。闇雲にやっただけでは、お金をかけても思ったほどの効果がなかったなんて場合もありうるからです。
そこで、広告(広告枠)を購入する前に、事前に考えておくべき10のことにまとめた記事がありましたので紹介します。
デジタル広告のチェックリスト:購入前に確認すべき10の質問
多くのマーケティング担当者は、常に消費者にリーチするための方法を探しています。そして、デジタル広告の購入を検討している場合、投資を最大限に活用するためには、正しい質問をすることが不可欠です。ここでは、ターゲットとなるデジタル広告を購入する際に、デジタルマーケティングを最大限に活用するために確認する10の重要な事柄の簡単なチェックリストを用意しました
1.(自分は)正しいツールを選んでいるか?
デジタル広告は、グーグル・アドワーズやフェイスブック広告だけではありません。よく目にする名前にだけお金をかけてはいけません。自分が正しいプラットフォームを選択しているかどうかを判断する際に考慮すべき3つの主要な要因があります。
適切なフェーズにいるか?
ターゲティングは正しいか?
メッセージは正しいか?
2.重要なことをトラッキングできるか?
直感は素晴らしいものですが、デジタル広告の測定には向きません。あなたが見て理解できる、正確でリアルタイムのデータを通じて、広告が機能しているかどうかを知る必要があります。
クリックスルー率は、追跡するための素晴らしい指標ですが、コンバージョン、ビュースルーまたはジオコンバージョンを追跡できるかどうか。広告パートナーは、これらの測定基準がどのように機能し、なぜそれらがビジネスに有益であるかを説明してもらう必要があります。
3.動画を十分に活用できるか?
ストリーミングとコネクティッドTVの台頭により、デジタル動画は今や世界一の広告タイプとなっています。OTT、ソーシャルミラーリング、Amazonプレミアム、フェイスブックとインスタグラム、ネイティブビデオ、または別のプラットフォームなど、貴社の広告パートナーは、貴社の動画コンテンツが適切な消費者を見つけるためのあらゆる方法を支援する準備が整っているはずです。
4.十分なレポートが用意されているか?
もし、受け取っているデジタルレポートが、サイトの1、2ページ程度の大きな数字だけであれば、もっとよく見て、再評価する必要があります。
最も一般的で意味のある指標は、次のとおりです。
インプレッション数
クリック数
クリックスルー率
クリック数とインプレッション数のグラフ
デバイスブレイクアウト
広告クリエイティブブレイクアウト
ウェブサイト/アプリブレイクアウト
ビデオ再生完了率
ビュースルー
コンバージョン数
キーワードブレイクアウト
5.ソーシャルでのターゲティングは?
フェイスブックは今でもNo.1のソーシャルプラットフォームであり、ビジネスにとって重要な場所です。しかし、2021年、フェイスブックはいくつかの業界を根底から覆すようなターゲティングアップデートを実施しました。これらの制限は、コンクエストがソーシャルミラー広告を展開した理由の1つです。これは、フェイスブック、インスタグラム、スナップチャット、TikTok、リンクトインなど、複数のソーシャルプラットフォームを使って広告を配信する方法ですが、そのターゲティングでよく見られる制限は一切ありません。
6.どのパターンの世帯像をターゲットにしているのか?
広告キャンペーンのために広いレベルのターゲティングを行うことは理にかなっていると思います。
7.広告が複数のデバイスにまたがって追跡しているか?
私たちはいつもスマートフォンを使っているわけではありません。ラップトップやタブレットを使い、テレビでストリーミングしているのです。もし、ユーザーがこのように関わっているのであれば、広告をこれらの場所に配置して、目立つようにする必要があります。
8.(自分の)ウェブサイトはライブチャットを備えているか?
消費者は常に営業時間内に買い物をするとは限りません。ライブ チャットは、サイトを年中無休でよりユーザフレンドリーにするために大きな役割を果たします。人工知能は素晴らしいですが、サイトのライブ チャットがボットベースである場合、その経験はおそらく本物の人間との質の高いインタラクションを望むあなたの顧客にとって非常に苛立たしいものです。
9.広告は不正行為から保護されているか?
デジタル広告に費やされた3ドルのうち、1ドルはボットトラフィックやその他の広告詐欺に乗っ取られていると推定されています。広告パートナーは、広告詐欺に対して二重検証を行い、ブランドが安全なスペースにのみ広告が表示されるようにすることが可能であることを確認してください。
10.ターゲティングデータはどこから来るのか?
デジタル広告の醍醐味は、高度なターゲティング機能です。そのため、ターゲティングデータは最高のものでなければなりません。データはどこから来て、どのように包括的で、正確で、具体的なターゲティング能力を持っているのか、そこを広告パートナーに依頼してください。
参考:Digital Advertising Checklist: 10 Questions To Ask Before You Buy
さいごに
この記事の6番目は、日本では主流のサービスではないので、翻訳はかなり割愛しました。
さて、この記事で一箇所だけアンダーラインを引いた箇所があります。
「よく目にする名前にだけお金をかけてはいけません」と言う箇所です。
越境ECをやろうという企業によくあるのです。「越境ECやるならAmazonだろうと思って」と言うものです。話を聞いてみて、確かにAmazonが合っているなと言うケースももちろんありますが、ほとんどは、「考えた結果Amazonに行き着いた」というより、「Amazonしか知らないからAmazonだと思った」というレベルの企業が多いです。
これでわかると思うのですが、「他人がやっていないことをやる」というアーリーアダプターはごく少数で、「知ってるものしか手が出ず、知らないものは手が出ない」というマジョリティに属している企業が多いのです。
自分自身が「知らないもの(なら調べればいいのにと思います。そのためのインターネットなのだから)は選ばなかった」のに、「自分の取り扱う商品は(海外では無名なのに)すぐに選ばれるはず」と考えることができてしまうのが不思議でなりません。
越境ECは数年かけてやっていくものなのです。始めたらすぐ結果が出ると思う人はお金を無駄にするだけです。