ジェイグラブの横川です。
ロシアがウクライナに侵攻して以来、ロシアは西側諸国からの制裁を受け、ECはできません(飛行機が飛ばないので)。そのため、ロシア最大のECモールであるオゾンも事業を停止し、NYでの株価もどんどん下げていきました。
しかし、オゾンは並行輸入で商品を仕入れ、ロシア国内での販売を開始したようです。つまり、B2B2Cに舵を切ったということですね。
ロシアECモールOzonが並行輸入で商品販売を開始
ロシアのECモールOzon (オゾン)は、欧米の制裁の影響を抑えるためにロシアが導入した法律の恩恵を受けて、同社のプラットフォームで並行輸入の仕組みによる商品の販売を開始したと発表した。
前例のない制裁とサプライチェーンの問題に見舞われたロシアは、いわゆる並行輸入を合法化し、小売業者が商標権者の許可なく海外から製品を輸入できるようにしました。
オゾンは、並行輸入品によってロシアの消費者に様々な商品を提供しているが、販売者に販売する商品の原産性の証明を確認するよう求め、プラットフォームに模倣品が登場するのを防ぐ努力をしていると述べた。
ロシアは、制裁と物流の混乱により正規輸入が低迷した後、西側によるビジネスの孤立から消費者を守ることを目的として、外国の自動車メーカー、テクノロジー企業、消費者ブランドの幅広い商品を並行輸入制度に含めてきた。
ウクライナでのモスクワの行動により、たとえモスクワが資産の差し押さえや刑事罰を課すことを可能にする新しい法律が数週間以内に可決される見込みがあっても、多くの外国企業がロシアから撤退しているからである。
参考:Russian e-commerce firm Ozon starts selling goods via parallel imports mechanism
おわりに
このニュースを読むと、オゾンと直接取引をし、オゾンに卸売をするということでロシアに商品を売るという事が可能になり、ロシアからお金が外に流出するため、ロシア経済の対外的な力を落とすことにわずかながらでも貢献できるということにはなるでしょう。
しかし、実際は難しいでしょう。なぜなら、どうやって資金を受け取ればいいのか。それが難しいからです。現状ではルーブルでしか受け取れないですし、それを他の通貨に変えることも以前と比べると難しいからです。