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越境ECブログ

返品された物が有効活用されていない

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

越境ECをやっていて、最も避けたいのは「返品・返金」です。これは非常に面倒くさいからです。
そのため、返品はできるだけ起こさせないようにすることが重要ですが、起こってしまっても落ち込むことはありません。


返品された商品の44%は再販されていない

小売業、特に衣料品のオンライン販売が環境に与える影響は、常に過小評価されているようだ。返品された衣類の22~44%は、二次消費者に販売されることはない。こうした未使用の返品商品は、環境に大きな影響を与えている。
これらのデータは、ベングリオン大学の調査によるものである。それによると、ファッションが環境に与える影響についてはほとんどの人が認識しているものの、返品に伴う温室効果ガス(GHG)排出量についてはまだあまり研究が進んでいない。

オンライン小売業者にとって、返品はeコマースにおける一般的に知られた問題である。以前の調査では、返品された注文ごとに高いコストに対処しなければならないことがすでに示されているため、返品を抑制するために、多くの販売者は返品手数料を導入している。

しかし、多くの消費者は返品がもたらす悪影響をまだ理解していない。ファッションにおける過剰注文(1つの商品を複数の色やサイズで注文すること)は、アマゾンの「買う前に試す」などのプログラムによって常態化している。その結果、オンラインで注文した商品の平均20~30%が返品されている。

商品が返品された場合、販売者は商品の選別、チェック、多くの場合クリーニング、修理、再梱包といった複雑なプロセスを完了させる必要がある。このプロセスにかかるコストは、小売価格よりも高いことが多い。「返品の多くは値引き販売しかできないため、一度も使われることなく捨てられたり、破棄されたりする商品もある。」

ヨーロッパで返品された衣料品63万点のデータによると、44%が二次消費者の手に渡っていない。半分がリサイクルされ、4分の1が埋立地に、7分の1が焼却される。残りはどこかで行方不明になってしまう。

調査によると、廃棄されるこれらの未使用製品は、環境に非常に大きな影響を与える。これらの商品の生産と流通に関連するGHG排出量は、返品後の輸送、梱包、加工を合わせた排出量の2倍から16倍にもなる。

参考:44% of returned items never resold


まとめ

返品された商品が、回復不可能なほど壊れていたり、汚れていたら話は別ですが、再利用が出来そうなレベルであれば、商品の問題となる部分を正直に写真とテキストで説明して、少し値段を下げて、アウトレットとして売るということが出来ます。

また、そうした企画を行えると、消費者はそうした企画を楽しみにし、安定的な顧客となってくれることが期待できます。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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