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輸送費が安いJoomでの発送方法(使用編)

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

日本郵便やその他大手企業が新型コロナのパンデミック以来、軒並み送料が高くなってしまいました。送料が高すぎることで海外との競争力を失っているという面もあります。

そこで、ラトビアに本社のあるJoom(ジューム)ロジスティクスを使うと、コロナ前の日本郵便のeパケット並みの価格で発送できてしまいます。

私、ジェイグラブ横川は、このラトビアのJoomを見つけたとき、すぐにアカウントを作って昨年から使っていました。使い始めたときはちょっとサイトが使いづらかったのですが、今は皆様におすすめできます!

アカウントの作成方法は先週投稿しましたので、本日はJoomで発送する方法を説明します。

簡単にまとめると以下になります。
・相手の住所を入れる
・商品の内容を記入する(HSコードが自動で入るという素晴らしい機能あり)
・Joomの日本国内倉庫へ発送することを伝えるマニフェストをダウンロードし、Joomに送信する
・国際発送ラベルとインボイスをダウンロードし、荷物に貼る
・御社からJoomの日本倉庫までの宅配便(またはクリックポスト)の送付状を貼って発送する
 (Joomの国際ラベルと日本の運送業者の輸送ラベルを2枚貼る)

という感じです。すこし手間な部分もありますが、コストのやすさ、HSコードを調べなくてもいい手軽さ、EUに売った際に発生するVAT関係の作業の手間の簡略化など、余りあるメリットがあります。


送付状の作成方法

Shopifyやその他連携できるECツールの場合はAPI連携によって簡単に送付状が作れますが、今回は手作業で作る場合で説明します。CSVでの一括登録やAPI連携によるラクラク登録もあります。

ログインして左カラムの「注文入力 > 注文を手動で入力する(右上)」をクリックします

・注文番号(ECモールやShopifyなどのオーダー番号)
・受取人情報(*アスタリスクのあるところだけ入れればOK)
・寸法をオンにし、梱包した箱のサイズを記入
・注文内容(*アスタリスクのあるところだけ入れれば基本OK)
ちなみにここにHSコードという項目がありますが、他社では事業者が税関サイトで調べに行かないといけませんでしたが、Joomでは「Toy」とか「Clothes」とか入れると自動で適切なHSコードが入力されます。これは非常に楽です。
・最後に「チャンネルを設定する」を押します。

Joomシステムでの「チャンネル」とは、荷物が輸送される際に通過するポイントのことで、アメリカ行なら◯◯と自動で設定されるものです。あまり深く考えなくても問題ありません。
なお、選択可能なチャンネルが複数出てきたときは以下の3つのプランがありますので、御社にとって最適な物をお選びください。

1.補償なし (60日以内に未配達の場合、返金不可)
2.配送料の補償(60日以内に未配達の場合、配送料のみ返金可能)
3.配送料+商品単価の補償(60日以内に未配達の場合、配送料と商品単価(50USD以下) を返金可能)

ここまで完了しましたら、「ラベルを発行する」をクリックします。

個々の注文のラベルをダウンロードする際は、右側のボタンを、一括でダウンロードするときは、発送したい注文の左側にチェックを入れ、その上にある 青い部分の「ラベルをダウンロード」を押すと、選択した全ての注文のラベルとインボイスを一括でダウンロードできます。この画面で追跡番号も確認できますので、海外の購入者へはこのページで確認できる追跡番号をお伝え下さい。

なお、ここはJoomを利用する上で、ちょっと手間な部分なのですが、Joomの日本国内倉庫発送前に、事前発送通知書である「マニフェスト」という書類をダウンロードし、Joomのマネージャーに送る必要があります。そのため、「マニフェストをダウンロード」ボタンもクリックしてダウンロードし、これはJoom担当者にメールに添付して送信してください(Joomアカウントを開設すれば、担当者から送付先が指示されます)。

送付状の貼り方と送り方

  1. ラベルとインボイスにあるバーコードが見えるように、荷物に貼り付けます。
  2. 透明パウチがあれば、それに入れて貼るとベストですが、ない場合は100均で手に入る透明のテープでバーコードが見えるように貼り付けてもOKです。
  3. Joom倉庫で御社の荷物を早く認識させるためには箱に「JOOM + 御社名」と手書きすると良いようです。

透明パウチはこれがおすすめです。

この状態は日本から海外に向けてはOKですが、御社からJoom日本国内倉庫へはこれでは遅れないので、上記状態にもうひとつヤマト運輸や佐川急便、日本郵便(やクリックポスト)などの国内輸送の送り状も貼ります。そして発送完了となります。


Joomがどれだけ安いか見てみよう

Joom管理画面の「配送料」→「配送料の計算」ページにて、シミュレーションできます。

画面の指示に従ってシミュレートしてみてください。コロナ前の日本郵便のeパケット並である事がわかると思います。EUに送る際、VATの対応をJoomに任せる場合は送料+VATが請求されますが、そのVATの目安もわかります。


以上が、Joomで発送する方法です。
2022年6月に見つけ、アカウントを作り、試したものの使いづらく、文句ばかり言ってたらラトビアからスタッフが9月に来てくれて、そこから数ヶ月で日本支社が出来、日本人スタッフや日本語のできる外国人スタッフもつき、かなり使いやすくなりました。文句って言ってみるもんですね(笑)。セミナーでよく言うんですが、日本企業お得意の「不安解消まで足踏みして何もしない」ではなく、まず海外企業のように何かあるかもしれないリスクは承知で「動いてみる」がこれだけ展望に差を生むということがご理解いただけるといいなぁと思います。

マニフェストという作業が他社と比べると手間なのですが、この手間を我慢しても余りあるメリット(送料の安さ、VATリバースチャージ(代行))などがあり、個人的にはイチオシです。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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