こんにちは。ジェイグラブの横川です。
イーベイは春と秋に大きなルール変更等があり、そのアナウンスがされます。
売上を早く上げるには広告を打つことが一番ですが、その代表格である「プロモーテッド・リスティング」にルール変更があり、また広告がかかっている商品の掲載のアルゴリズム等も変わりました。
かなり複雑になりましたので、できるだけ丁寧に解説したいと思います。
おさらい:プロモーテッド・リスティングとは
出品者が検索結果に影響するよう、出品に広告をかけることにより、認知度を高めることができる機能のことです。出品時に追加料金を支払うことで、検索結果でより目立つように出品物を表示させることができ、潜在的な購入者を引きつけるチャンスを得ることができます。
その中でも、プロモートテッド・リスティング・スタンダードは、CPS(Cost Per Sale)モデルで、買い手がプロモートテッド・リスティングをクリックし、30日以内に購入した場合にのみ、売り手は追加料金をイーベイから請求されます(販売手数料とは別で、販売手数料は、商品の最終販売価格に対して、また、出品したカテゴリーによって異なります)。
プロモーテッド・リスティングがどういうものかが理解できたら、次に理解しないとならないのが、ダイレクト・セールとハロー・セールです。ここでのハローは「Hello」ではなく、「Halo(後光)」のほうです。
ダイレクト・セールとハロー・セールは何が違うのか
ダイレクトセールとは、プロモーテッド・リスティングをクリックした後に発生する、その商品の販売のことです。プロモーテッド・リスティングのアイテムを最初にクリックしてから30日以内に購入者がそれを購入した場合、プロモーテッド・リスティング・キャンペーンのダイレクトセールとイーベイはみなします。
一方、ハローセールとは、買い手がプロモーテッド・リスティング・アイテムをクリックし、その後30日以内に(関連するアイテム表示などで)そのサイトで表示されている別のプロモーテッド・リスティング・アイテムを購入した場合に発生します。
この場合、イーベイは、その売上は最初の検索とクリックに起因するものだと考えます。実際に購入したアイテムは最初にクリックしたアイテムがあったから購入につながったわけで(これが後光と呼ぶ所以)、ハローセールスが促進されたと考えます。イーベイは、ハローセールスの広告料を、購入時の販売商品の広告料に基づいて計算します(実際に購入した商品の広告料が請求される)。
いままでは、その商品の購入が何きっかけだったのかを考慮せず、売れた時に広告がかかっていたかで考えていたのですが、今後はその商品を購入するきっかけが、もともとは別の広告商品きっかけだった場合が明らかなら、購入行動の「そもそも」に遡って考えますよということです。
広告の掛かった商品の表示枠も拡大する
イーベイは、検索結果ページで広告のついた商品の表示領域を拡大することもアナウンスしています。検索結果のトップに加えて、プロモーテッド・リスティング・アドバンス・ベータは、検索結果ページにさらに3つ枠が増えて表示できるようになりました。
これで合計7つのスポットで、イーベイは、プロモーテッド・リスティング・アドバンス・ベータは、表示される機会がほぼ2倍になる、と述べています。
なお、プロモーテッド・リスティングには、スタンダードとアドバンス・ベータがありますが、アドバンスのほうがプレミアムな場所に優先的にアクセスすることができるとも説明しています。
そのスタンダードとアドバンスの差ですが、スタンダードは、売上単価ソリューションであり、プロモーションしたアイテムが売れた時のみ支払いが発生します。
一方アドバンスの方は、クリック課金型なので、誰かが購入したかどうかに関係なく、クリックに対して支払います。
おわりに
昨年度支援した事業者の中には2年かからないうちに、イーベイのトップレーテッド・セラーまで成長した方がいます。この方は非常に積極的にイーベイのプロモーテッド・リスティングやプロモーテッド・キャンペーンを利用しており、やはり、結果を出すにはそれなりの投資が必要であることを改めて思い知らされました。
もちろん、広告をかけなくても表現方法などでも結果は変わりますが、スピードを求めるのなら広告は必須でしょう。