ベタな写真ですみません。ジェイグラブの横川です。
eBayがナイジェリア発のECモールで、アフリカへ販売することができるMall for Africaとのパートナーシップにより、今度はアフリカの人がeBayの米国に向けて販売できるようになるようです。
つまり、これまでは英米からアフリカへの一方通行だったものが、アフリカから米国へという道筋ができ、双方向になるということです。eBayが言う「米国」は、アメリカ国籍を持つ消費者という意味よりも、米国のeBayでアカウントを作ったユーザー、という文脈で語ることがほとんどですので、このパートナーシップが拡大していけば、アフリカの消費者からの購入も期待できるようになるということだと考えられます。
eBay、アフリカの販売者との取引を拡大
eBayは、アフリカ市場での成長を続けています。これは、アフリカ拠点の販売者がeBayの米国サイトで販売できるようにするために、Mall for Africaとのパートナーシップを拡大させたからです。
今週から、ブルンジ、ガーナ、ケニア、ナイジェリア、南アフリカの販売者が米国の消費者に製品を送ることができるようになりました。これまでは不可能だったことです。
今年5月、Mall for AfricaはeBayがアフリカ市場をモニターする新しいサイト「EbayforAfrica.com」を立ち上げるのを支援しました。
Mall for Africaはナイジェリア人によって設立され、アフリカ諸国をグローバル化する手助けを目的としています。アフリカに住むバイヤーが、特に米国や英国に拠点を置くグローバルな小売業者から購入できるようにするプラットフォームで、英国のベンチャーキャピタルによって資金提供を受けています。
Mall for Africa以前は、eBayの販売者は詐欺のリスクを恐れてアフリカに製品を送ることに消極的でした。Mall for Africaに参加する米国の小売業者には、AmazonやNordstromも含まれています。
現在、eBayはアフリカ諸国に拠点を置く販売者が米国に直接販売できるようにすることで、アフリカとの販売パートナーシップを拡大しようとしています。初期導入者には、ナイジェリアの小売業者であるQeturahとEclectic Chiqueが含まれています。
eBayのラテンアメリカおよび米国輸入担当GMは、「これは、彼らのプラットフォームを活用することで、アフリカの販売者のリーチを非常に拡大し、グローバルに収益を上げ、競争することを可能にするためのものです」と述べています。
参照:Ebay expands trade with African sellers
おわりに
日本でも、ラクマの10社程度を選定して、eBayに出品できる試験を始めているのは、記憶に新しいところです。今後はこうしたモール同士の連携・データの融通というのがトレンドになっていくのかもしれません。