こんにちは。ジェイグラブの横川です。
変化を恐れ、新技術に対しては必要以上に懐疑的になる傾向が高いため、気づいたらハイパーIT後進国となっている日本ですので、なかなか理解が進まず、また、法整備もなかなか追いつかないので、話題としても小さいですが、アメリカではアマゾンがドローン配送を真剣に考えています。日本でも楽天が楽天ドローンを立ち上げています。
日米では、ドローンを使った配送はECマーケットプレイスがやるものだという固定観念が定着しそうですが、若い、勢いあるアイディアがどんどんでてくるアジアでは、航空会社が引き受けようとしています。
エアアジア、eコマース配送を支援するドローン訓練中
エアアジアは、ドローンの遠隔操縦訓練を実施する許可を得ました。この最新の開発は、同社のeコマース・プラットフォームから、自動化されたドローンを使って商品を配送する、今後のドローンパイロットプロジェクトをサポートするものです。
エアアジア・アビエーション・リミテッドのグループCEOであるボー・リンガムは、この新しいトレーニングプログラムは、同社のオールスターズをスキルアップさせ、より広いコミュニティに新しいプログラムを提供する機会を提供すると同時に、マレーシアでより有能なリモートパイロットを確保するために質の高いトレーニングを提供するドローン業界をサポートするものであると述べた。
同時に、エアアジア・グループ(デジタル)社長のアイリーン・オマールは、イノベーションは常に同社のDNAであり、ドローン配送はまもなく同社の最新の物流ソリューションとなり、成長を続けるeコマース業界をサポートする「強い後押し」を提供することになると述べました。「最も重要なことは、この技術革新によって、マレーシア人に新たなハイテク雇用の機会を創出できることです」とも述べています。トレーニングはKLセントラルにあるエアアジア・アカデミーで行われ、実習はKLセントラルに隣接するYMCAクアラルンプールのフィールドで行われる予定です。
アイリーン氏によると、航空業界で職を失う人がいる一方で、エアアジアはこのような取り組みにより、eコマースを通じて同社で新たなキャリアを築く再チャンスを提供しているという。「ドローンは、eコマースだけでなく、肥料や種子をより効率的に配布することによる農業支援、遠隔地への医薬品や物資の輸送など、配送空間を真に変革し拡大する独自の能力を持っています 」と説明しました。
昨年11月、エアアジアはeコマースの波に乗り、消費者に迅速、簡単、安価な小荷物配送を実現するための幅広いオンラインサービスに加え、エアアジア・エクスプレスを立ち上げました。エアアジア・エクスプレスは、同社のロジスティクス部門であるテレポートが提供するサービスです。また、7月にはサバ州のユーザーにもeコマースサービスを拡大し、コタキナバルのユーザーは東マレーシアでいち早くエアシアフードとエアシアフレッシュのサービスを利用できるようになりました。
参照:AirAsia takes flight with drone training to support eCommerce deliveries
おわりに
この記事を読んだとき、とてもいいアイデアだと思いましました。たしかにコロナで航空需要が落ち込み、大変な航空会社が考えてみてもいい分野だと思います。
航空会社の持つ免許とドローンを飛ばすための免許は全然別物ですが、空という共通項から、航空会社が行うと聞けば、単純ですが、イメージだけで安心感を持つ消費者も多いのではないでしょうか。