こんにちは!ジェイグラブの山田です。(2020年7月26日追記)
中国越境EC最大商戦のイベント
中国の「独身の日(11月11日)」、アリババと京東の2社で1日でなんと6兆円超の販売総額に!越境ECも過去最高を記録しました。
独身の日は、中国では恋人がいない若者が自らを祝い自分に贈り物をする日として始まりましたが、アリババが大きなショッピングイベントとして盛り上げるようになり、それが他のECサービスにも波及するなど年々加熱傾向にあります。
- 越境EC(天猫国際)参加ブランド数:18,000
- 国別流通総額ランキング:1位日本、2位アメリカ、3位韓国
- 輸入ブランド流通総額ランキング:1位Swisse、2位Moony、3位花王、4位Aptamil、5位BioIsland
- 輸入カテゴリー流通総額ランキング:1位健康食品、2位粉ミルク、3位フェイスマスク、4位紙おむつ、5位エッセンス
といった順になっています。
しかし、いま注目すべきことは、中国の熱狂的な越境EC市場にあやかろうという日本の事業者の9割型が失敗に終わっていることです。
世界中のブランドやメーカーが参入
中国最大の商戦日として独身の日は、いまや日本だけでなく、世界中の企業に注目されるセールイベントとなり、大手ブランドからメーカーが莫大なプロモーション費用を費やしコストが膨張しており利益がとれなくなっており「新規参入」の最大の機会とはなっていないことに気が付く必要があります。
成熟仕切った中国市場
さまざまなリテール業者が追随し、通称である独身の日のほうが広まっている。実際の独身の日は、1990年代に南京大学の学生がはじめた、独身者同志が集まってパーティーを開いたり、独身者が結婚相手を探したりするイベントのことだ。そもそも公式の祝日ですらない。
アリババグループは2018年の独身の日に、過去最高の2185億元(約3兆4120億円)を叩き出し、JD.com(京東商城)など競合のEC事業者もこのイベントにあやかろうとセールを行うため、その売り上げも加えると 3732億元(約6兆円)にも達したと現地では報道されています。
しかしニールセン中国の発表では、中国オンライン市場の成長率は、2008年の122.9%をピークに減少傾向にあり、2018年は25.5%に留まっています。多くの企業が独身の日におけるプロモーションを単純な値下セールから、1カ月以上に渡る中期的なプロモーションに移行しており、年々多額の反則費用が必要になったということです。
越境ECのプロモーション
一般的に越境ECのプロモーションとして代表的なものは、クーポン配布、既存会員に対してカテゴリー限定のセールなどですが、これにSNSプロモーションが追加され新たなトレンドとなっています。同時にコンテンツマーケティングの重要度が増しており、インフルエンサーによる「ライブ販売」が急増しています。値引合戦ではなく、中期的なプロモーション戦略を構築して顧客と繋がり、エンゲージメントを深めるかが重要になっています。
独身の日以外にも注目
独身の日以外にも、アリババグループのタオバオ(淘宝網)が開催している12月12日「淘宝ダブルトゥエルブ(双12)」や、JD.comが中心となる6月18日の祭典「618」。さらには、1月25日の中国春節(旧正月)や3月8日の国際婦人デー、2月14日のバレンタインデー、10月10日のナショナルデーなどもイベントとして成長しています。
中国越境ECへの参入
中国市場の存在感は引き続き拡大していくと見ておりますが、これから中国市場に越境ECで参入するためには、多くの投資が必要であり、その日のために多くの品揃えと在庫を準備しなければなりませんと、ニールセンの資料にも書かれています。
そのうえで、中国内での適切なターゲットを設定して、どのイベントでプロモーションすべきなのかを判断することが重要です。中国越境EC参入に関するご相談、ご質問は、越境ECオンラインセミナー(無料)でも詳しく最新情報をお伝えしています。