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ABOUT Amazon

Amazon(アマゾン)海外販売とは

Amazon海外販売(米国・欧州について)

Amazonは、アメリカのシアトルを本拠地とするEコマース企業で、家電、食品、衣料品、生活雑貨などさまざまな商品を販売する世界最大のショッピングサイトです。米国の他に日本、イギリス、ドイツ、フランス、カナダ、中国、イタリア、スペインなど17のマーケットプレイスを運営しています。世界180を超える国からの購入、世界175箇所に独自のフルフィルメントセンター(FBA)を設置、8億人以上の月間ユニークビジター数を誇り、自社で配送することなくEC販売をグローバルに始められます。【最終更新日:2024年6月21日】

世界最大の
オンラインショッピングサービス

2020年の調査では、アメリカ国内ECの売り上げトップ10のうちAmazonのシェアは40%近くに達するなど他社を大きく引き離し、世界最大のオンラインショッピングサービスとして君臨しています。

出所:eMarketer.com

Amazonのメリット

  • 出品の手軽さ

    Amazonグローバルセリングでは、既存のカタログに乗っかる形での販売が可能なため、一つ一つの商品ページを作成する手間が軽減できます。またアマゾン倉庫(FBA)から出荷もできるため、慣れると簡単に出品・配送ができます。

    しかし、だからと言って最高のECモールであるということではありません。一般のECモールは「店舗」ありきという概念がありますが、アマゾンではあくまで「商品を出品(納品)する」だけの場になります。

    そのため、どうしても同じ商品で価格勝負になりがちです。良い商品をじっくり売り込んでいきたい、ブランディングしていきたい、しっかり店舗を構えてお客さまとの接点をもっていきたい、という事業者にはあまり向いていません。

  • 月額費用は掛かるが初期費用はない

    出品するには、まずセラー(出品者)登録をします。出品プランは「大口出品サービス」と「小口出品サービス」の2通りがあります。固定費は「大口出品サービス」の場合、月間登録料USD39.99が売れても売れてなくてもかかりますが、「小口出品サービス」は固定費無料です(FBA利用の場合には自動的に大口出品となります)。

  • Amazon倉庫(FBA)を利用できる

    独自の倉庫システムで、FBA(Fulfillment by Amazon)というものがあります。FBAというのは、在庫管理や、商品の梱包・発送といった作業を全て代行するサービスです。手数料は支払わなければなりませんが、商品数が多い方で大量の在庫を抱えられない場合、面倒な梱包や発送も丸投げしたい場合にはメリットとなります。

    また、FBAを利用するとプライム会員向けの商品と認定されSEO上とても有利になり、結果として「商品が売れやすくなる」メリットがあります。この点からしてもFBAはとても重要な販売機能となります。

  • 集客しやすい

    FBAを利用してプライム会員向けに販売を行うことでSEO対策としてバイヤーが検索した際に上位表示される可能性が高くなります。またAmazon内販促(広告)はほとんどの事業者が利用しています。独自ドメインで自社本店のオンラインショップを開設している場合、商品を売るための集客施策が重要になり、SEO対策、ソーシャルメディアを活用したソーシャルコマース、Googleへのリスティング広告などで集客することができますが、時間と費用が莫大にかかってしまいます。

Amazonのデメリット

  • 手数料の支払いがある。

    商品が売れた場合、販売手数料を支払う必要があるため、商品を出品する前に手数料を計算して販売価格を決定させることをお勧めしています。商品カテゴリーによっても手数料が異なります。売り上げや手数料は米ドルでやり取りされるため、為替の動きによっても利益が変動することがありますので注意が必要です。

  • 自社の顧客、リピーターがつくれない

    購入者からは「店舗」とはほとんど認識されにくく、独自色やコンテンツを打ち出しにくくなっています。そのため通常のECサイトのようなリピーター戦略や顧客獲得のセオリーが一切通用しません。またリピーターができないだけではなく、購入される消費者は「アマゾンのリピーター」であるということです。

    「カートボックス」の権利を獲得しているか否かで勝負であるという、大変にシンプルではありますが「カートボックス」を獲得しなければ相当に厳しいことを認識しなければなりません。「自分だけのオリジナリティ溢れるショップを作りたい!」と考えている方には不向、eBay向きと言えるのではないでしょうか。

  • 販売手数料(ロイヤリティー)が高い

    商品が売れるたびにAmazonに支払う販売手数料がかかってくるうえに、料率もリーズナブルではありません。売値の6%〜20%以上の手数料がかかります。例えばアクサリーやスポーツ衣料などですと17%、シューズやハンドバッグ類などは15%です。

    日本から販売される商品でFBAを利用した場合、大凡25-40%程度になることが多いのではないでしょうか。さらに、本やCDやDVDなどのメディア・カテゴリの商品では、1商品につきUSD1.8(約200円)のカテゴリ成約料も必要になってきます。

    「小口出品サービス」の場合はさらに費用が掛かりますので注意が必要です。基本成約料として1商品につき100円に通常の大口の販売手数料、FBAを利用する方はそこに倉庫費用がさらに掛かりますので、あらかじめどの程度の販売手数料になるのかを計算して価格設定をしないと思った以上に薄利や赤字になることがあります。

    ざっくり見ておく場合には、販売手数料6-20%、FBA費用15%、月額費用やその他費用あわせて合計30〜40%程度みておくと良いでしょう。

  • レビュー・評価数を集めることが必須

    レビューが多い商品ページはユーザーに信頼されていると認識されており、SEOにも当然有利になります。なぜなら、レビューが集まっていると消費者は購買意欲が高まるうえ、商品の良い点や問題点を汲み取ることが出来るからです。同時に販売者側も集まったレビューから問題点やニーズを分析することができ、改善を加えPDCA(検証)を繰り返す事ができるため、結果として信頼される出品ページとなります。

  • Amazonのポリシーに沿って販売する必要がある。

    独自に制定したルールに違反すると、販売停止(アカウントのサスペンド)になります。注意されることはなく、いきなりアカウントが削除されて「48時間以内に撤退せよ」などと一方的な通告がくるだけです。これに従わないと、保留されている売り上げも没収され、預けている商品も破棄される可能性が高く危険なため、速やかに撤退処理を行います。

    eBayよりルールが厳しく、表に細かいNGルールが告知されていないため、なぜ削除になったのかわからないケースが大半なため、最新のルールや今現在運営されている方からの情報などを常にウオッチしながら、ルール通りに正しく出品することが求められます。

    一度アカウントが削除になると復活はできません。この点も海外販売初心者には難しいと言われる所以でもあるので、慣れていない方はeBayで肩慣らしをしたほうが良いでしょう。

Amazon販売の流れ

販売するためには、FBA(フルフィルメント by アマゾン)を利用するのが一般的です。在庫管理や、商品の梱包・発送といった作業を全てやってくれるため、運用プロセスがとてもシンプルになります。

  • アカウント作成

    海外AmazonとPayoneer海外銀行口座のアカウントを取得します。

  • AmazonFBA倉庫へ納品

    日本から海外FBA倉庫に輸送・納品します。代行業者がおすすめ。

  • 販売開始

    FBA倉庫へ入荷されたら商品情報のカタログを利用、または新規作成して販売開始です。

  • 受注

    購入者が商品を購入。

  • 商品の梱包と発送

    Amazonが商品を梱包し購入者へ商品を発送、越境ECの場合には日本から配送します。FBAの場合には返品・返金もAmazonが対応します。

  • 売上金の回収

    入金は14日サイクルです。

法人向け販売とB2C販売の違い

基本的にはB2Cが中心を考えられていますが、2015年以降、AmazonビジネスというB2B向けのサービス展開が開始されています。会員になるには、法人または個人事業主を対象としており、事業者間で行う取引に対して様々な便宜が図られています。

利用方法ですが、法人や個人事業主向けが、ある商品をまとまって大量に購入するような際に、B2C向けの販売価格より低価格で購入できるようになっています。そのため、越境ECで大量販売も想定する場合にはB2Cとあわせて、Amazonビジネスへの販売も想定する必要があります。

Amazonで売れている商品とは

よく売れている商品は、本やCD、DVD、ブルーレイディスクなどはもちろんのこと、知名度がある化粧品やコスメなどの生活用品や消耗品、有名メーカーの家電商品などの、今すぐ欲しい!という需要を満たす商品がよく売れています。

その反面、日本の伝統工芸品や、日本でしか販売されていないレアな商品、限定品や一品モノ、ブランド品などのこだわり商品はeBayで購入されており、用途に応じて使い分けるのが海外では当たり前となっています。

出所:Edison Discovers

Amazonにおける
出品禁止商品リスト

出品する前に、その商品がその国の法律およびAmazonで許可されているかをよく確認する必要があります。セラー(出品者)の国で販売するのが合法であっても、海外では違法である場合があり、ポリシーに則って出品しない場合は、該当出品が削除されたりAmazonアカウントが削除されることがあり注意が必要です。

出品禁止の一例
(これ以外にも多数存在します)
※2021年現在

  • 非合法の製品および非合法の可能性がある製品
  • リコール対象商品・不快感を与える資料(ヌード 、アダルト系商品、アダルトメディ、18歳未満の画像を含むメディア)
  • オンラインゲームのゲーム内通貨
  • Amazon.co.jp限定 TVゲーム
  • 同人PCソフト、同人CD 一部ストリーミングメディアプレーヤー
  • Amazon Kindle商品、プロモーション用の媒体
  • 一部の食品、輸入食品および飲料
  • ペット 動物用医薬品
  • Amazonが販売を許可していないサプリメント、化粧品、成分例品
  • 医療機器、医薬品、化粧品の小分け商品・海外製医療器具、医薬品
  • 海外直送によるヘルス&ビューティ商材
  • ペダル付電動自転車
  • ピッキングツール、盗品
  • クレジットカードの現金化
  • 広告
  • 無許可・非合法の野生生物である商品
  • 銃器、弾薬および兵器
  • 不快感を与える商品
  • 制裁対象国、団体並びに個人など

j-Grabでできること

Amazonは非常に規模の大きな世界的ショッピングモールであり、出店することで様々な販売機会を得ることができますが、必ずしもメリットばかりではなく、多くのデメリットも存在するのが実情であり、簡単に運用できるものではありません。

ジェイグラブでは代表の山田、越境EC上級コンサルタントの横川を筆頭に、チーフアドバイザー早川など、海外Amazonの販売方法や最新ルール、ポリシーなどを熟知しているからこそ可能な販売サポートプランを個別・伴走型でご用意しています。

これから海外販売を初める方むけの初心者向けのサポートから、すでに出店済みアカウントで急成長させるための販売&集客コンサルティングの実施、トラブル回避方法のコツまで丁寧にサポートしています。費用をかけられない方のために1年で自立できる特別なアドバイス支援プランもご用意しています。小規模持続化補助金やIT導入補助金のご利用もご相談ください。

これから開店・出品したい方、アカウントは開設済みだが削除されたりサスペンドになったり売上が上がらない方、競合に負けてしまい利益の出ない海外販売になっている方、Shopify、MagentoをAmazonに連携させて本支店戦略で成功したい方、ジェイグラブの越境ECコンサルタントが開店・ストア構築から売上アップに関するご相談、個別相談を行っていますので、お気軽にお問い合わせからご連絡ください。

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編集:ジェイグラブ 越境ECラボ