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越境ECブログ

越境ECカートの比較と正しい選び方

おはようございます!ジェイグラブの山田です。(2020年7月24日追記)

越境EC事業を開始する前に、ECサイト(ECカート)の選択で悩まれると思います。比較されるのが、当社が扱っているMagento(マジェント)、Shopify(ショピファイ)、そして日本のEC-CUBEなどです。どのように選択をしたら失敗しないのでしょうか。またどのような違いがあるのでしょうか。

越境ECに最適化されているのか

ジェイグラブはネットショップ構築で中〜大規模の場合には「Magento」、個人事業主や小規模では「Shopify」をメインで扱っていますが、これにはもちろん理由があります。

これまで170社以上の事業者に、Magento(マジェント)や Shopify(ショッピファイ)、スクラッチ開発まで、ネットショップ構築をご提供してきました。

リッターカーのShopify? フェラーリやマセラティーのMagento?

ShopifyもMagentoの構築価格は、実は車の価格に近く、各々メリット・デメリットがあります。Shopify(ショッピファイ)は国産車のリッターカー、または軽自動車として説明します。悪い意味ではなく、量産車としてメーカーが予め決めたパッケージで購入してくださいというスタイルです。ナビを入れたりタイヤやホイールを変更する程度のオプションがあります。

対してMagento(マジェント)は高級外車であると説明しています。内装を標準仕様からアルカンターラの内装にしたり、内装色をカタログにない紫色にする、エンジンまでも手を入れるなど、細かい要望をセールスコンサルタントが伺い、本国で製造する段階で、一台一台カスタマイズして完成させて納車させる方式です。

そのためMagentoは”こだわりの車”に近い感覚で満足感もありますが、だからといって、全ての越境EC事業者にMagentoが最適であるとは限りません。メンテナンスは国産車のリッターカーの方が楽で、故障することも少ない利点がありますが、Magentoは外車同様に度々ディーラーで点検や調整が必要になってきます。

余談ですが、メルセデスを悪くいうわけではありませんが、現在所持している友人から聞くと、びっくりするような不具合を沢山聞くことができます。新車で購入したのにエアコンから白い煙が出て止まらない、サンルーフが突然閉まらなくなった、速度メーターがエンジン始動時に300kmを振り切ったまま戻ってこない、グローブBOXが走行中に外れたなど、不具合(バグ)が多いようです。不具合箇所はメカニックによる調整や、部品交換で対処しますが、ディーラーとの長い付き合いと修理しながら所持する覚悟もいります。

SaaS型のShopifyとオープンソース型のMagento

カナダのShopify社が開発しているSaaS型のプラットフォーム「Shopify」は、100万社を超える企業が利用しているといわれています。デザインテーマが用意されており短期間でECショップを開店することができ、拡張性の高いエンタープライズ版も用意されています。

Magento社が開発しているオープンソース型のプラットフォーム「Magento」は26万社が利用、ミドル級からエンタープライズ向けのオープンソースで、無料でダウンロードを行ったうえで、必要な機能を追加、拡張しながら開発することが可能です。

ECサイト、カート選びで重要なのが、越境EC事業に特化されており、多言語多通貨に対応していること、ある程度の拡張性と、デザインや追加機能含めたカスタマイズ性があるかどうかです。

オープンソースである Magento は、ソースコードを入手して自由にカスタマイズや改良ができますが、クローズドである Shopify はソースコードが非公開のため修正や変更がかなり限定的です。

10,000以上のアドオン機能

拡張性について、 Magentoには有料・無料を含めて10,000以上のアドオン機能 (エクステンション)があり、性能においてもShopify に比べてもかなりの優位性があります。

販売されていない場合にはジェイグラブでエクステンションをご用意することで、何百万円もかかる追加開発をすることなく、数十万円程度の導入とテスト費用などで、様々な機能を追加できますが、一方で、Shopify のアドオンも数百程度はありますが、シロートが作成したアプリも多く、まともに動作しないまま無料配布するなど、問題も多い状況ではありますが、徐々に改善されつつあります。

デザインのカスタマイズ性能

デザインについても、Magento、Shopifyどちらも多くの無料・有料デザイン・テーマが用意されています。多くはレスポンシブ・デザインで、モバイル・フレンドリーになっていまが、Magentoと比較するとShopifyは限定的です。

色やフォントの変更は可能ですが、それ以外カスタマイズすることができず無理に行うと壊れてしまいます。一方でMagentoはほとんどの変更に追従が可能ですが、海外ではスマホ購入が8割を超える国が多いことから、PCのデザインにこだわるのは時間の無駄になるケースもあり、Shopifyでも十分である場合も多く見受けられます。

まとめ

自社のシステムに合わせたい、気に入ったデザインに極力近づけたい、様々な外部連携が必要、本格的なB2B越境EC運営をしたい、eBayやAamazonなどの海外ECモールとの在庫・受注連携が必要、商品数やSKUが大量にある場合にはMagento一択になりますが、商品数が少なく、これから事業を開始する場合で、拘らずにShopifyに自社や自分が合わせていける方であればShopifyで問題ありません。

いずれにしても自社にあったECサイト(ECカート)を検討され、お悩みの際には、お気軽にジェイグラブにご相談いただければアドバイスをさせていただきます。

越境ECなら、私たちにご相談ください。

ジェイグラブは、越境ECの成功に必要なすべてのサービスをワンストップ・伴走型で提供しています。越境ECでお困りの方は、ぜひジェイグラブまでご相談ください。

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Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経て越境EC専門 ジェイグラブ株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

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