こんにちは。ジェイグラブの横川です。
「年末商戦=クリスマス&年末年始」などと考えていたらヌルいです。ヌルすぎです。世界の年末商戦は11月下旬から始まるブラックフライデー、サーバーマンデー、クリスマスです。大晦日と元日はカウントダウンで盛り上がるだけですぐ仕事が始まります。
そのため、海外の消費者の約半数は11月中にプレゼントなどの買い物は済ませたと回答しているくらいです。そのため、日本の感覚で準備しても、海外では買い忘れ需要しか拾い上げられないので、準備に失敗すると、成功しないのです。
年末に成功するには本来は9月から準備しないとなりません(7月、8月に既に喚起しています。参考:年末商戦考えてますか?こうすれば失敗できます! 参考:2024年のホリデーシーズンの予測発表される)。もう10月が目の前です。実質準備に1ヶ月しかありません。しかも今年の海外の年末商戦は2021年以来最速で成長すると予測されています。
ホリデーシーズンのECは2021年以来最も速いペースで成長する
オンライン販売も2024年を締めくくるにあたり加速するでしょう。ホリデーシーズンのeコマースの売上は前年比9.5%増と過去2年間に見られなかったペースで増加し、11月と12月のオンライン販売総額は2,668億9,000万ドルに達するでしょう。
ホリデーシーズンのeコマースの浸透率は2024年に新たなピークに達するでしょう。ホリデーシーズンの小売業におけるeコマースの売上は、ホリデーシーズンの小売業全体の売上の19.8%を占めることになります。これは、2020年以来、ホリデーシーズンのeコマースのシェアが最大に増加したことを示しています。
ホリデーシーズン中のモバイルショッピングにより、デジタル販売が促進されるでしょう。 2024年のホリデーシーズン中のモバイルコマースの小売売上高は、前年比13.4%増の1,406億5,000万ドルに達する見込みです。
- 現在、ホリデーシーズンのオンライン販売の半分以上をモバイルコマースが占めています。 2023年に50%のしきい値を超えた後、モバイル販売の普及率は2パーセントポイント以上上昇し、2024年には52.7%に達し、通年のシェア44.6%を大きく上回ります。
- モバイル ショッピングは、ホリデーシーズンのeコマースの成長の重要な原動力です。モバイル デバイスでの小売販売は、ホリデー シーズンのeコマースの純増の4分の3以上 (75.6%)、つまりオンライン販売の増分220.3億ドルのうち166.6億ドルを占めることになります。
- しかし、モバイルコマースが成熟するにつれて、その成長率は鈍化しています。2024年の成長率は昨年の14.5%よりやや低くなると予想され、今後数年間でこのチャネルが全体的なeコマースと同等になることを示唆しています。
参考:Holiday ecommerce will grow at the fastest rate since 2021
おわりに
8月に書いたブログでは、AIに年末商戦について聞いたという記事を掲載しました(参考:2024年のホリデーシーズンの予測発表される)。AIの言うことが正解なのかは、その時になれば分かりますが、専門家が言うことと似たようなことを言っています(ま、過去の膨大なデータから言うのでそうなりますが)。
総じて
・モバイルで見やすいように工夫する。
・SNSを無視しない。
・SDG’sを意識する
といったあたりをAIは言っています。
また、忘れてはいけないのは、今年の11月はアメリカの大統領選(11月5日)が控えていますから、この結果によっても、あるいは結果いかんによらず、お祭り的に盛り上がることは予想できます。今のうちからトランプさん、ハリスさんに絡めてダジャレ的なキャッチコピーを考えておくのも良いかもしれませんw。
いつも言っていることですが、日本企業お得意のモタモタ運営では完全に乗り遅れます。素早い決断が必要です。