PHOTO BY Rob Crandall
こんにちは。ジェイグラブの横川です。
日本のニュースでも時々耳にする方もいると思います。世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が、チャリティーで毎年行っていた、彼とランチができる権利のオークションは、高齢を理由に2023年が最後になるかもしれないと言われていましたが、どうやら本当だったようです。
このチャリティ・パワーランチは、バフェット氏の気まぐれで行っていたものではなく、サンフランシスコに拠点がある、クライド財団主催の慈善イベントで、サンフランシスコからもほど近いサンノゼに本社があるイーベイを用いてオークション形式で行われていました。そして売り上げは貧しい人々やホームレスに食事、医療、職業訓練、住居を提供してきていました。2023年は最後かもということもあって、過去最高の1900万ドルが支払われました。
さて、そのバフェット氏がこのパワーランチに参加しなくなったわけですが、クライド財団は今年復活させると発表しました。そして、バフェット氏に変わる昼食のお相手は、
セールスフォースのCEO、マーク・ベニオフ氏だとのことです。
クライド財団の代表のジーナ・M・フロマー博士は「マーク・ベニオフ氏が、サンフランシスコで最も弱い立場にある人々を支援するというウォーレン・バフェット氏の遺産を引き継いでくれていることにとても感謝している」と語り、ベニオフ氏も「バフェット氏の遺産を引き継ぐことができて、信じられないほど謙虚な気持ちだ」と述べています。バフェット氏も、「バトンはベニオフの手にある。彼は私が長年やってきたことを改善する素晴らしい仕事をしてくれるでしょう。」と語り、この後任の決定を喜んでいるとのことです。
ベニオフ氏にバトンが渡った新パワーランチのオークションはイーベイで5月5日にオークションスタイルで始まり、5月10日に入札が締め切られる(米国太平洋時間)。開始価格は2万5000ドルとなっています。
ウォーレン・バフェット氏のときは、ランチしながら、投資のお願いをすることができたようですので、資金調達をしたい人は検討してもいいかもしれません。これまでに参加を希望する人にとってはウォーレン・バフェット研究も必須だったわけですが、これからは、マーク・ベニオフ研究が必須になりそうです(セールスフォース・ジャパンに知人がいれば、そこから情報を仕入れてもいいかもしれませんw)。
おわりに
実際チャレンジするのは大いにアリですが、この記事を紹介した目的は、越境ECというのはこういう使い方もあるのです、ということを紹介したかったのです。
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ECはアイディア次第で何でもできますので、視野を広く持ち、ユニークなアイディアを日々考えてみましょう。