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イーベイ、返金依頼の反証方法を改善

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

イーベイが6月28日に売り手が買い手から返金依頼を受けたときの対応策、特に返金に応じる必要がない正当性がある場合についてのシステム的な変更を加えたことをアナウンスしました。これは売り手保護になっているので、越境ECを行う事業者には朗報です。


イーベイ、’23 年 6 月セラーリリース – 支払いに関する紛争

イーベイは、支払いに関する異議申し立てを行う際の情報提出プロセスを改善したことを発表しました。

支払いに関する異議申し立てとは、買い手がイーベイの取引に対して支払った金額の払い戻しを、支払い機関(銀行、クレジットカード会社、PayPalなど)に直接要求することです。 イーベイは、ユーザーからのフィードバックを受け、これまでの仕組みの不便さを解決するためにいくつかのアップデートを行ったと述べています。

売り手は、支払い(返金)に異議を申し立てる理由を説明するために、1000文字までのテキストを提供し、詳細を追加することができるようになりました。

売り手は、追跡詳細、郵便ラベル、メッセージ、写真などの情報を最大5つのファイルに分けてアップロードできるようになりました。これまでは1つのファイルしかアップロードできなかったため、複数のファイルを1つにまとめる必要がありました。
イーベイは、売り手が提供した情報を買い手の支払機関と共有し、返金依頼に異議を申し立てることができるようにします。売り手が提出した情報によって、出品者保護の対象となる可能性が高まることもあります。

追加の証拠を提出することで、買い手が支払いに対する払い戻しを受ける権利がないことを証明できるかもしれませんが、この交渉に対応できるのは5日間しかないため、迅速に行動することが重要であることを覚えておいてください。

イーベイは、売り手の代わりに、取引に関連する内部情報を使って支払紛争に対応することもできますが、明らかに、紛争になっているのは売り手のお金なので、売り手の正当性を裏付けるためにできるだけ多くの情報を提供することは理にかなっています。追加の裏付け文書や文章は、買い手の支払機関が支払い紛争に関する判断を下すのに役立つ場合があります。そのため、紛争の性質を考慮し、例として、買い手が商品が破損していると主張する場合は商品画像を追加し、商品を受け取っていないと主張する場合は発送および追跡情報を追加します。

参照:eBay June ’23 Seller Release – Payment dispute

おわりに

これまでも複数の画像をひとつにするための無料オンラインツールや、PDFを分割したり結合させたりする無料オンラインツールがあり、それを使えば大した事はなかったわけですが、種類の違うファイルをアップロードするときは少し手間でした。そうした作業がいらなくなるようですし、買い手の言いがかりに対して完膚なきまで黙らせるだけ、反証材料をアップできるのは売り手保護と言っていいと思います。

ただし、記事にもありますが、買い手から返金依頼があってから対応するまでの猶予期間は5日間です。5営業日ではありませんので、注意が必要です。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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