PHOTO by dennizn
こんにちは。ジェイグラブの横川です。
先日、日本の「ネットショップ担当者フォーラム」がアメリカのEC専門メディアの記事を引用する形で、世界のECモールの市場シェアと現在のECセラーのメジャーな行動パターンについてまとめられています。
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記事中で特筆すべき箇所は、「Alibaba(アリババ)、Amazon、 eBay(イーベイ)などが運営するプラットフォーム上でのサードパーティーセラーによる販売」が、「総流通総額の77.5%を占め」ている。つまり、ECモールを利用することが売上を上げるための近道だということを示唆しています。
そして、「自社での商品販売とサードパーティーセラーが販売するハイブリッド型のマーケットプレイスの成長が目立った」と言っており、これは、別のデータで(アメリカで顕著ですが)2つ以上の販路を持って販売するセラーが95%いると言ってますので、自社サイトとECモールの組み合わせがベストであると言っています。
そして最後に、世界のマーケットプレイスの市場シェアとして、
・1位:Taobao
・2位:Tmall
・3位:Amazon
・4位:JD.com
・5位:Shopee
を挙げています。
しかし、この情報を見て素直に受け取るのは少し違うように思います。というのは、同記事で世界の主要マーケットプレイスの世界分布は、
・北米:51
・欧州:22
・アジア:16
・ラテンアメリカ:7
・中東・アフリカ:3
だと言っており、アジア地域は16しかマーケットプレイスがない中でタオバオと天猫と亰東、Shopeeが入っているため、アジアはマーケットプレイスしか売るための方法がないと言っているようなものです。
一方欧米は合わせて73ものマーケットプレイスが存在しているため、競争が激しいことが見て取れます。そのため、多くの企業がパイを食い合うので、市場自体が中国市場ほど大きく見えないというカラクリがあるように思います。これらのデータを見る限り、単純に中国が大きいとは言えないように感じますし、競争原理が働かない市場にはそれなりのリスクも有るということを理解して考動すべきでしょう。